ジアゾキシドの効能・用量・副作用など

ジアゾキシドの基本情報

高インスリン血性低血糖症は,膵臓の膵島β(ベータ)細胞からのインスリンの過剰分泌によっておこる低血糖をいい,低血糖時の血中インスリン濃度(インスリン値)および他の間接的指標(遊離脂肪酸等)を測定して診断されます。
ジアゾキシドは,膵島β細胞からのインスリン分泌を抑制することにより血糖を正常範囲に維持します。本剤はチアジド系薬剤に分類されますが,チアジド系利尿降圧剤チアジド系薬剤と異なり,抗利尿・降圧作用があります。そのため,副作用としてナトリウムおよび体液の貯留が現れることがあり,特に腎機能障害のある人は,服用中は血清電解質を検査する必要があります。また,降圧薬との併用は,降圧作用が増強することがあるので注意が必要です。過剰服用では高血糖が現れることがあります。
本剤を2~3週間服用しても効果が認められない場合には,服用を中止します。

処方薬/市販薬 処方薬/先発品
分類 糖尿病の内服薬>低血糖治療薬>ジアゾキシド
形状 カプセル剤
製造販売会社 MSD
保険薬価 カプセル剤25mg 1カプセル 259.00円

ジアゾキシドの効果・効能

高インスリン血性低血糖症
〈注1〉高インスリン血性低血糖症と確定診断を受けた人のみ服用します。
〈注2〉重症低血糖症による中枢神経症状(酩酊(めいてい)していると間違えられるような不適当な行動,視覚障害,昏迷・昏睡,けいれん発作)に対しては有効性が認められていません。

ジアゾキシドの用法・用量

1歳以上の幼少児および成人:1日3~8mg/kg(体重)を2~3回に分けて服用。1日最大20mg/kg。1歳未満の乳児:1日8~15mg/kgを2~3回に分けて服用。1日最大20mg/kg。

ジアゾキシドの使用上の注意と副作用

基本的注意

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分またはチアジド系利尿薬チアジド系薬剤に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……心予備能(安静時には利用されていない,組織へ酸素を供給する心筋の能力)の低下/高尿酸血症・痛風またはその前歴/腎機能障害
(3)過剰服用……本剤を過剰に服用すると,ケトアシドーシスを伴う高血糖が現れることがあります。
(4)定期検査……本剤の服用を開始した後,状態が安定するまで(通常数日間)臨床症状および血糖値を検査する必要があります。また,長期に服用する場合には血糖,尿糖および尿ケトン値を定期的に検査する必要があります。
(5)一過性高インスリン血性低血糖症……本剤の服用により低血糖が改善し,その後再燃しない場合には,一過性の高インスリン血性低血糖症の可能性があるので,服用の中止を検討します。
(6)肺高血圧症……新生児~小児が本剤を服用すると肺高血圧症が現れることがあります。呼吸困難,チアノーゼ,易疲労感,失神,末梢性浮腫,胸痛などの症状がみられたら,直ちに処方医に連絡してください。
(7)その他……
・妊婦での安全性:未確立。有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

(1)著しいナトリウムおよび体液の貯留,うっ血性心不全。(2)ケトアシドーシス,高浸透圧性昏睡。(3)急性膵炎,膵壊死。(4)血小板減少。(5)(新生児~小児に)肺高血圧症。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

ジアゾキシド - PC

PCC  説明(別ウィンドウ表示)

ジアゾキシドが気になる人向けのコラム

ひどい近視は強度近視かも? 合併症による失明の危険も

目の働きはよくカメラにたとえられますが、外界から入ってきた光はレンズに当たる角膜と水晶体で屈折し、フィルムに当たる網膜で像を結びます。ピントが合って網膜上でぴたっと像が結び鮮明に見える目を「正視眼」といい、ピントが合うためには屈折力に加え... 続きを読む

やせている人は糖尿病にならないは間違い? インスリンの役割とは

肥満は糖尿病の重要な因子だが肥満でなくてもなることはある。 2型糖尿病は遺伝的な体質に様々な環境因子が加わって発症。やせていても加齢や運動不足などでなることも。 インスリンが不足して血糖値が上がるのが糖尿病 糖尿病は尿に糖が出る病気... 続きを読む

日本人は糖尿病になりやすい?予防は生活習慣から

「糖尿病は太っている人や男性がかかる病気」と思っている人は多いのではないでしょうか。確かにそういった人に糖尿病が多いのは事実ですが、やせている人や女性で糖尿病にかかる人も決して少なくありません。
今年の『全国糖尿病週間』(11月11日~... 続きを読む

脂肪の蓄積を防ぐ天然のインスリン「菊芋」のスゴい効果

「芋」という名前が誤解の元に
実はでんぷんはほぼ含まれない 里芋に似たゴツゴツとした外見に、「芋」がつくネーミング。最近、スーパーにも並ぶようになった菊芋ですが、見かけても新種の芋ぐらいに思っていた人も多いのではないでしょうか。 実... 続きを読む

糖尿病とメタボの人は、がんになりやすい?3つの改善ポイント

血液中のブドウ糖(血糖)を細胞に取り込んでエネルギー源として使うためには、膵臓でつくられるインスリンというホルモンが十分に働く必要があります。
このインスリンの働きが弱いと、ブドウ糖を十分に体内に取り込むことができず、血液中にブドウ糖が... 続きを読む