エピビルの効能・用量・副作用など

エピビルの基本情報

エイズ(後天性免疫不全症候群)を引きおこすHIVウイルス(ヒト免疫不全ウイルス)には,HIV-1ウイルスとHIV-2ウイルスがあります。世界的に広まっているのはHIV-1で,日本でもほとんどがこのウイルスによるものです。
エイズ治療薬にはいくつかのタイプがありますが,この項では逆転写酵素阻害薬(ヌクレオシド系,非ヌクレオシド系)と呼ばれるタイプをまとめてあります。HIVウイルスの遺伝子RNAをDNAに逆転写する酵素の働きを阻害してウイルスの増殖を抑えます。
これらの薬剤は,ジダノシンを除いて「必ず他の抗HIV薬と併用」して使用します。ジダノシンも「他の抗HIV薬との併用を考慮すること」となっています。ただし,ジドブジン・ラミブジン配合剤などの配合剤の場合は,配合されている薬剤をさらに加えて併用することはできません。

処方薬/市販薬 処方薬/先発品
分類 抗ウイルス薬>エイズ治療薬(1)>ラミブジン
形状 錠剤
製造販売会社 ヴィーブ=グラクソ
保険薬価 錠剤150mg 1錠 872.60円
錠剤300mg 1錠 1,709.90円
同じ分類の薬 先発薬: ヴァイデックスEC  ゼリット  ビラミューン  コンビビル配合錠  レトロビル   

エピビルの効果・効能

HIV感染症(HIV-1感染症)

エピビルの用法・用量

(他のエイズ治療薬と併用しながら)1日300mgを1~2回に分けて服用。

エピビルの使用上の注意と副作用

警告

 本剤は,以下に示すさまざまな重い症状をおこしやすいので,医師の説明を十分に聞き,納得したのち服用しなければなりません。服用中に異常がみられたら,直ちに医師に連絡してください。
[ジドブジン]骨髄機能抑制がおこることがあります。
[ジダノシン]膵炎がおこることがあります。
[ラミブジン](1)膵炎の前歴のある小児,膵炎を発症させることが知られている薬剤との併用療法を受けている小児は,膵炎を発症する可能性が高くなります。(2)B型慢性肝炎を合併している人は,本剤の服用中止により肝炎が再燃するおそれがあります。
[サニルブジン](1)乳酸アシドーシス(全身倦怠感,悪心,嘔吐,腹痛,急激な体重減少,頻呼吸,呼吸困難など),ギランバレー症候群に類似した症状(四肢の脱力感,腱反射消失,歩行困難,呼吸困難など)が現れることがあります。(2)四肢のしびれ・刺痛感・疼痛などを伴う末梢神経障害が現れることがあります。
[アバカビル硫酸塩]皮疹,発熱,胃腸症状(吐きけ,嘔吐,下痢,腹痛 など),疲労感,倦怠感,呼吸器症状(呼吸困難,咽頭痛,せきなど)を伴う過敏症が現れることがあります。
[テノホビルジソプロキシルフマル酸塩]B型慢性肝炎を合併している人は,本剤の服用中止により肝炎が再燃するおそれがあります。
[エムトリシタビン]B型慢性肝炎を合併している人は,本剤の服用中止により肝炎が再燃するおそれがあります。
[ネビラピン](1)中毒性表皮壊死融解症(TEN),皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群)が現れることがあります。(2)肝不全などの重い肝機能障害が現れることがあります。

基本的注意

(1)処方医の指示を厳守……使い方が特別なので,処方医の指示どおりに服用し,服用中は血液検査を定期的に受けてください。また,服用している薬はすべて記録しておいて,それにもとづいて処方医とのコミュニケーションをとってください。

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