シーエルセントリの効能・用量・副作用など

シーエルセントリの基本情報

エイズの治療は,ヌクレオシド系および非ヌクレオシド系の逆転写酵素阻害薬エイズ治療薬(1)とHIVプロテアーゼ阻害薬エイズ治療薬(2)の3種類の薬品を組み合わせて用いることで大きく改善されました。しかし,耐性ウイルスの出現,あるいはさまざまな副作用により服薬継続が困難な場合などの問題も生じ,上記3種類とは異なる作用機序の薬品が求められていました。ここで解説するのは,その新しいタイプのエイズ治療薬です。
ラルテグラビルカリウムとドルテグラビルナトリウムは,HIVウイルスの複製に必要な3つの酵素のひとつであるHIVインテグラーゼの触媒活性を阻害して,HIVウイルスの増殖を抑えます。
マラビロクは,HIVウイルスに感染しにくい人が存在することから開発が始まりました。特に感染早期において多い,細胞上のCCケモカイン受容体5(CCR5)を足がかりに細胞内に侵入するタイプのHIVウイルスを,細胞上のCCR5と選択的に結合することにより細胞内への侵入を阻害します。その作用から予防薬としての可能性も考えられています。どちらも必ず,他のタイプのエイズ治療薬と併用します。
また,2013年4月に薬価収載されたスタリビルド配合錠は,インテグラーゼ阻害薬,2種の逆転写酵素阻害薬およびそれらが体内で代謝されるのを遅らせる代謝酵素(CYP)阻害薬を組み合わせた配合薬です。現在,エイズ治療は,複数の抗HIV薬を組み合わせて使用する多剤併用療法が標準ですが,組み合わせにより服用回数,服用時点が異なったり,服用錠数が多くなる問題点があります。本剤は,1日1回1錠で服用が完結するため,のみ忘れなどにより治療効果が弱まる可能性を小さくできます。

処方薬/市販薬 処方薬/先発品
分類 抗ウイルス薬>エイズ治療薬(3)>マラビロク
形状 錠剤
製造販売会社 ヴィーブ=グラクソ
保険薬価 錠剤150mg 1錠 2,343.90円
同じ分類の薬 先発薬: アイセントレス  スタリビルド配合錠  テビケイ   

シーエルセントリの効果・効能

[ラルテグラビルカリウム,ドルテグラビルナトリウムの適応症]HIV感染症(必ず他の抗HIV薬と併用する)
[マラビロクの適応症]CCR5指向性HIV-1感染症(必ず他の抗HIV薬と併用する)
[スタリビルド配合錠の適応症]HIV-1感染症(治療経験のないHIV-1感染症患者に使用すること)

シーエルセントリの用法・用量

(他のエイズ治療薬と併用しながら)1回300mgを1日2回。

シーエルセントリの使用上の注意と副作用

警告

[スタリビルド配合錠]B型慢性肝炎を合併している人は,本剤の服用中止によりB型慢性肝炎が再燃するおそれがあります。特に非代償性の場合は重症化するおそれがあるので注意が必要です。

基本的注意

(1)処方医の指示を厳守……使い方が特別なので,処方医の指示どおりに服用し,服用中は血液検査を定期的に受けてください。また,服用している薬はすべて記録しておいて,それにもとづいて処方医とのコミュニケーションをとってください。

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