アモキシシリンの効能・用量・副作用など

アモキシシリンの基本情報

「広域感性」といっても,有効菌種はそれほど広くなく,グラム陰性桿菌のうち感受性があるのは,大腸菌,インドール陰性プロテウス,赤痢菌,インフルエンザ菌,サルモネラ菌くらいで,それがこの系統の第1選択菌といえます。ブドウ球菌,連鎖球菌,肺炎球菌などにも効きますが,その効果はグラム陽性菌用ペニシリングラム陽性菌用ペニシリンと同程度です。
この系統のうち,バカンピシリン塩酸塩はアンピシリン水和物のエステル化物で,体内でアンピシリン水和物となって働きます(プロドラッグ)。この薬は,他のものが空腹時に服用したほうが効果がよいといわれるのに反し,食事による影響を受けないといわれています。
なお,ファロペネムナトリウム水和物(ファロム)は,世界初のペネム系抗生物質といわれていますが,基本的にはペニシリンです。

処方薬/市販薬 処方薬/ジェネリック
分類 ペニシリン系の抗生物質>広域感性ペニシリン>アモキシシリン水和物
形状 カプセル剤
製造販売会社 東和
保険薬価 カプセル剤125mg 1カプセル 13.30円
カプセル剤250mg 1カプセル 8.60円
同じ分類の薬 先発薬: アモリン  サワシリン  パセトシン    ジェネリック薬: ワイドシリン  アモキシシリン 

アモキシシリンの効果・効能

[アモキシシリン水和物の適応症]表在性皮膚感染症,深在性皮膚感染症,リンパ管・リンパ節炎,慢性膿皮症/外傷・熱傷・手術創などの二次感染,びらん・潰瘍の二次感染,乳腺炎/骨髄炎/咽頭・喉頭炎,扁桃炎,急性気管支炎,肺炎,慢性呼吸器病変の二次感染/膀胱炎,腎盂腎炎,前立腺炎(急性・慢性症),精巣上体炎(副睾丸炎)/淋菌感染症,梅毒/子宮内感染,子宮付属器炎,子宮旁結合織炎/涙のう炎,麦粒腫/中耳炎/歯周組織炎,歯冠周囲炎,顎炎/猩紅熱(しょうこうねつ)/胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃マルトリンパ腫・特発性血小板減少性紫斑病・早期胃がんに対する内視鏡的治療後の胃におけるヘリコバクター・ピロリ感染症,ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎
[有効菌種]ブドウ球菌属,レンサ球菌属,肺炎球菌,腸球菌属,淋菌,大腸菌,プロテウス・ミラビリス,インフルエンザ菌,ヘリコバクター・ピロリ,梅毒トレポネーマ

アモキシシリンの用法・用量

1回250mg(細粒剤は2.5g)を1日3~4回。小児の場合,1日20~40mg/kg(体重)を3~4回に分けて服用。ヘリコバクター・ピロリ感染症の場合,他剤と併用し,処方医の指示通りに服用。

アモキシシリンの使用上の注意と副作用

基本的注意

*アモキシシリン水和物(サワシリン)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分によるショックの前歴/伝染性単核症
(2)特に慎重に服用すべき場合(原則禁忌,処方医と連絡を絶やさないこと)……本剤の成分またはペニシリン系薬剤に対するアレルギーの前歴
(3)慎重に服用すべき場合……セフェム系薬剤セフェム系抗生物質に対するアレルギーの前歴/本人・両親・兄弟にアレルギー症状(気管支ぜんそく,発疹,じん麻疹など)をおこしやすい体質がある人/高度の腎機能障害/経口摂取の不良な人,非経口栄養の人,全身状態の悪い人/高齢者
(4)服用法……本剤が食道に停留し,崩壊すると食道潰瘍をおこすおそれがあるので,多めの水(150mL以上)で服用してください。特に就寝直前の服用などには注意してください。
(5)定期検査……服用中は,定期的に血液,肝機能,腎機能の検査を受ける必要があります。
(6)ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応……梅毒の人が服用すると,ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応(発熱・全身倦怠感・頭痛などの発現,病変部の悪化)がおこることがあります。
(7)その他……
・妊婦での安全性:未確立。有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。
・低出生体重児,新生児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

(1)ショック,アナフィラキシー(不快感,口内異常感,めまい,便意,耳鳴り,発汗,呼吸困難,全身潮紅,じん麻疹など)。(2)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN),多形紅斑,急性汎発性発疹性膿疱症。(3)黄疸,肝機能障害。(4)急性腎不全などの重い腎疾患。(5)偽膜性大腸炎・出血性大腸炎(腹痛,頻回の下痢,血便など)。(6)顆粒球減少。(7)間質性肺炎・好酸球性肺炎(せき,呼吸困難,発熱など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

アモキシシリン - PC

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