フルコナゾールの効能・用量・副作用など

フルコナゾールの基本情報

皮膚深部や内臓諸器官へ寄生した真菌による病変を治療する薬です。フルシトシンとトリアゾール誘導体(フルコナゾール,イトラコナゾールなど)が用いられます。イトラコナゾールでは,薬物相互作用に特に注意が必要です。

処方薬/市販薬 処方薬/ジェネリック
分類 抗菌製剤>深在性真菌治療薬>フルコナゾール
形状 カプセル剤
製造販売会社 マイラン
保険薬価 カプセル剤50mg 1カプセル 382.90円
カプセル剤100mg 1カプセル 498.60円
同じ分類の薬 先発薬: アンコチル  ジフルカン  イトリゾール  ブイフェンド    ジェネリック薬: ミコシスト 

フルコナゾールの効果・効能

[フルシトシンの適応症]真菌血症,真菌性髄膜炎,真菌性呼吸器感染症,黒色真菌症,尿路真菌症,消化管真菌症
[フルコナゾールの適応症]カンジダ属・クリプトコッカス属による感染症(真菌血症,呼吸器真菌症,消化管真菌症,尿路真菌症,真菌髄膜炎),造血幹細胞移植患者における深在性真菌症の予防
[イトラコナゾールの適応症](1)内臓真菌症(真菌血症,呼吸器真菌症,消化器真菌症,尿路真菌症,真菌髄膜炎)/(2)深在性皮膚真菌症(スポロトリコーシス,クロモミコーシス)/(3)表在性皮膚真菌症:(a)白癬(体部白癬,股部白癬,手白癬,足白癬,頭部白癬,ケルスス禿瘡(とくそう),白癬性毛瘡),(b)カンジダ症(口腔カンジダ症,皮膚カンジダ症,爪カンジダ症,カンジダ性爪囲爪炎,カンジダ性毛瘡(もうそう),慢性皮膚粘膜カンジダ症),(c)癜風(でんぷう),(d)マラセチア毛包炎/(4)爪白癬
[イトラコナゾール内用液の適応症](1)真菌血症,呼吸器真菌症,消化器真菌症,尿路真菌症,真菌髄膜炎,口腔咽頭カンジダ症,食道カンジダ症,ブラストミセス症,ヒストプラスマ症/(2)真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症/(3)好中球減少が予測される血液悪性腫瘍または造血幹細胞移植患者における深在性真菌症の予防
[ボリコナゾールの適応症]以下の重症または難治性の真菌感染症:(1)侵襲性アスペルギルス症,肺アスペルギローマ,慢性壊死性肺アスペルギルス症/(2)カンジダ血症,食道カンジダ症,カンジダ腹膜炎,気管支・肺カンジダ症/(3)クリプトコッカス髄膜炎,肺クリプトコッカス症/(4)フサリウム症/(5)スケドスポリウム症
[有効菌種]クリプトコッカス属,カンジダ属,アスペルギルス属/[イトラコナゾールのみ]皮膚糸状菌(トリコフィトン属,ミクロスポルム属,エピデルモフィトン属),マラセチア属,スポロトリックス属/[イトラコナゾール内用液のみ]ブラストミセス属,ヒストプラスマ属/[フルシトシンのみ]ヒアロホーラ属/[フルシトシン,イトラコナゾール]ホンセカエア属

フルコナゾールの用法・用量

カンジダ症:1日1回50~100mg。クリプトコッカス症:1日1回50~200mg。重症・難治性真菌感染症:1日最大400mg。造血幹細胞移植患者における深在性真菌症の予防:1日1回400mg。

フルコナゾールの使用上の注意と副作用

警告

[フルシトシン]テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤テガフール配合剤と併用すると,重い血液障害などの副作用がおこるおそれがあるので,併用してはいけません。
[ボリコナゾール](1)感染症の治療に十分な知識と経験を持つ医師の指導のもと,重症または難治性の真菌感染症患者に使用します。
(2)重い肝障害が現れることがあるので,肝機能検査を定期的に受け,異常の際には服用を中止し適切な処置を受けます。
(3)羞明(しゅうめい),霧視,視覚障害などの症状が現れ,服用中止後も症状が持続することがあります。服用中および服用中止後も,これらの症状が回復するまでは自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事してはいけません。

基本的注意

*イトラコナゾール(イトリゾールカプセル)の添付文書などによる

(1)服用してはいけない場合……ピモジドブチロフェノン系薬剤,キニジン硫酸塩水和物キニジン硫酸塩水和物,トリアゾラムベンゾジアゼピン系催眠薬,シンバスタチンHMG-CoA還元酵素阻害薬,アゼルニジピンカルシウム拮抗薬(適応症が高血圧症のみのもの),エルゴタミン酒石酸塩エルゴタミン酒石酸塩,ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩エルゴタミン酒石酸塩,メチルエルゴメトリンマレイン酸塩メチルエルゴメトリンマレイン酸塩,エルゴメトリンマレイン酸塩,バルデナフィル塩酸塩水和物シルデナフィルクエン酸塩ほか,ベプリジル塩酸塩水和物,ニソルジピンカルシウム拮抗薬,エプレレノンエプレレノン,ブロナンセリン非定型抗精神病薬,シルデナフィルクエン酸塩肺動脈性肺高血圧症治療薬(3),タダラフィル肺動脈性肺高血圧症治療薬(3),アリスキレンフマル酸塩直接的レニン阻害薬,ダビガトランダビガトラン,リバーロキサバン凝固第X因子阻害薬の服用中/本剤の成分に対するアレルギーの前歴/肝臓または腎臓に障害がありコルヒチンコルヒチンを服用中の人/重い肝疾患またはその前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……薬物過敏症・アレルギーの前歴/肝機能障害/腎機能障害/うっ血性心不全またはその前歴/高齢者
(3)定期検査……本剤を長期に服用するときは,定期的に肝機能の検査を受ける必要があります。
(4)うっ血性心不全……本剤の服用によって,うっ血性心不全がおこることがあります。基礎心疾患(弁膜症など),慢性閉塞性肺疾患(COPD),腎不全など,うっ血性心不全をおこすおそれのある人は十分に注意し,下肢のむくみ,呼吸困難などがみられたら,ただちに処方医へ連絡してください。
(5)相互作用……本剤は,代謝酵素(CYP3A4)と親和性を持つため,CYP3A4で代謝される薬物の代謝を阻害し,血中濃度を高める可能性があります。また,他の薬剤との相互作用は,すべての薬剤との組み合わせについて検討されてはいないので,併用には十分気をつけてください。
(6)その他……
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:有益と判断されたときのみ服用。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

[イトラコナゾール,フルコナゾール,ボリコナゾール](1)肝機能障害,胆汁うっ滞,黄疸。(2)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症 (TEN),急性汎発性発疹性膿疱症,剥脱(はくだつ)性皮膚炎,多形紅斑。(3)ショック,アナフィラキシー(血管・顔面浮腫,かゆみなど)。
[フルコナゾール,フルシトシン,ボリコナゾール](4)無顆粒球症,汎血球減少症,血小板減少,白血球減少,貧血。(5)急性腎不全などの重い腎機能障害。
[イトラコナゾール,ボリコナゾール](6)うっ血性心不全,肺水腫。
[フルコナゾール,ボリコナゾール](7)心室頻拍,QT延長,心室細動,房室ブロック,徐脈。(8)けいれんなどの神経障害。(9)偽膜性大腸炎(発熱,腹痛,頻回の下痢など)。(10)間質性肺炎。(11)意識障害
[フルコナゾール](12)高カリウム血症。
[ボリコナゾール](13)呼吸窮迫症候群。(14)ギラン・バレー症候群。(15)横紋筋(おうもんきん)融解症。(16)低血糖。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

フルコナゾール - PC

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