エボルトラ点滴静注の効能・用量・副作用など

エボルトラ点滴静注の基本情報

急性リンパ性白血病は,小児の血液腫瘍疾患の中で最も患者数の多い血液のがんで,再発または難治性の場合には多くの抗がん薬に対して抵抗性を示します。本剤はアメリカでは2004年に,ヨーロッパでは2006年に承認されており,2007年に厚生労働省より国内での開発要請が出されていました。本剤は第二世代のプリン拮抗薬で,白血病細胞のDNA合成・修復の阻害作用,アポトーシス(細胞死)誘導作用をもち,抗悪性腫瘍効果を示します。

処方薬/市販薬 処方薬/先発品
分類 代謝拮抗薬>クロファラビン>クロファラビン
形状 注射用剤
製造販売会社 サノフィ
保険薬価 注射用剤20mg20mL 1瓶 144,255.00円

エボルトラ点滴静注の効果・効能

再発または難治性の急性リンパ性白血病

エボルトラ点滴静注の使用上の注意と副作用

警告

 本剤は,緊急時に十分に措置できる医療施設で,造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識・経験をもつ医師のもとで,適切と判断される人にのみ使用されるべき薬剤です。また,医師からその有効性・危険性について十分な説明を受け,患者および家族が納得・同意できなければ治療に入っていくべきではありません。

基本的注意

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に使用すべき場合……腎機能障害/肝機能障害/骨髄抑制/感染症を合併している人
(3)定期検査……本剤の投与により感染症などの重い副作用が増悪,または現れることがあるので,頻回に血液検査を行います。また,肝機能障害・肝不全,腎機能障害・腎不全,低カリウム血症・低ナトリウム血症などの電解質異常が現れることがあるので,定期的に検査を行います。
(4)避妊……妊娠する可能性のある女性は,本剤による治療中は避妊してください。動物実験で催奇形性・胚致死作用が認められているので,本剤を使用中に妊娠したり,妊娠中に本剤を使用した場合は,胎児に異常が生じる可能性があります。
(5)性腺への影響……生殖可能な年齢の人が使用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
(6)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ使用。
・授乳婦での安全性:使用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

(1)骨髄抑制(白血球減少・リンパ球減少・血小板減少・好中球減少・貧血などの血液障害,発熱性好中球減少症)。(2)感染症(敗血症,肺炎など)。(3)全身性炎症反応症候群・毛細血管漏出症候群(頻呼吸,頻脈,低血圧,肺水腫など)。(4)肝不全,肝機能障害,黄疸,静脈閉塞性肝疾患。(5)腎機能障害(腎不全など)。(6)腫瘍崩壊症候群。(7)中毒性表皮壊死融解症(TEN),皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群)。(8)心障害(心のう液貯留,左室機能不全,心不全,QT延長)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

エボルトラ点滴静注 - PC

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