エルプラット点滴静注液の効能・用量・副作用など

エルプラット点滴静注液の基本情報

欧米諸国ではスタンダードになっている薬が,日本でなかなか許可にならないということで話題を集めた薬剤の一つです。
本剤と,レボホリナート,フルオロウラシルの3剤の併用療法をFOLFOX4法と呼び,これは欧米においては標準的化学療法の一つとして確立している治療法で,進行・再発の結腸・直腸がんに対し有用性が認められています。

処方薬/市販薬 処方薬/先発品
分類 白金錯体製剤>オキサリプラチン>オキサリプラチン
形状 注射用剤
製造販売会社 ヤクルト
保険薬価 注射用剤50mg10mL 1瓶 33,347.00円
注射用剤100mg20mL 1瓶 61,448.00円
注射用剤200mg40mL 1瓶 113,227.00円

エルプラット点滴静注液の効果・効能

治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん/結腸がんにおける術後補助化学療法

エルプラット点滴静注液の使用上の注意と副作用

警告

(1)本剤使用後,数分以内に発疹,かゆみ,気管支けいれん,呼吸困難,血圧低下などを伴うショック,アナフィラキシーが現れることが報告されています。
(2)本剤は,レボホリナートおよびフルオロウラシルの静脈内持続投与法との併用に有用性が認められていますが,本併用療法において致死的な転帰に至る重い副作用が現れることがあります。
(3)本剤を含む抗がん薬併用療法は,緊急時に十分に措置できる医療施設で,がん化学療法に十分な知識と経験を持つ医師に,本剤の有効性・危険性を十分に聞き・たずね,同意してから受けなければなりません。

基本的注意

(1)使用してはいけない場合……機能障害を伴う重い感覚異常または知覚不全/本剤の成分または他の白金を含む薬剤に対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に使用すべき場合……骨髄機能抑制/感覚異常または知覚不全/重い腎機能障害/心疾患/感染症の合併/水痘/小児,高齢者
(3)低温に注意……(1)本剤の使用によって,手足や口唇周囲部などの感覚異常・知覚不全(末梢神経症状)が,本剤の投与直後からほとんど全例におこります。また,咽頭喉頭の締めつけられる感じ(咽頭喉頭感覚異常)がおこることがあります。末梢神経症状が悪化したり回復が遅れると,手足などがしびれて文字を書きにくい,ボタンをかけにくい,飲み込みにくい,歩きにくいなどの感覚性の機能障害がおこることがあります。(2)これらの末梢神経症状・咽頭喉頭感覚異常は,特に低温または冷たいものへさらされると誘発・悪化するので,冷たい飲み物や氷の使用を避け,低温時には皮膚を露出しないようにしてください。多くは休薬すると回復します。
(4)水痘……水痘(水ぼうそう)の人が使用すると,致命的な全身障害が現れることがあるので,状態に十分注意してください。
(5)感染症,出血傾向……使用によって,感染症,出血傾向の発現または悪化がおこりやすくなるので,状態に十分注意してください。
(6)性腺への影響……小児および生殖可能な年齢の人が使用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
(7)頻回に検査……骨髄機能抑制などの重い副作用がおこることがあるので,頻回に血液,肝機能,腎機能などの検査を受ける必要があります。
(8)その他……
・授乳婦での安全性:使用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

(1)手足や口唇周囲部の感覚異常・知覚不全,咽頭喉頭の絞扼(こうやく)感(締めつけられる感じ)。(2)ショック,アナフィラキシー(発疹,かゆみ,気管支けいれん,呼吸困難,血圧低下など)。(3)間質性肺炎,肺線維症(発熱,せき,呼吸困難など)。(4)骨髄機能抑制(汎血球減少,血小板減少,白血球減少,貧血など)。(5)溶血性尿毒症症候群。(6)視覚障害(視野欠損,視野障害,視神経炎,視力低下など)。(7)血栓塞栓症。(8)心室性不整脈,心筋梗塞。(9)肝静脈閉塞症(VOD)。(10)急性腎不全。(11)薬剤誘発性血小板減少症(紫斑,鼻出血,口腔粘膜出血など)。(12)溶血性貧血。(13)可逆性後白質脳症症候群を含む白質脳症(歩行時のふらつき,舌のもつれ,けいれん,頭痛,錯乱,視覚障害など)。(14)高アンモニア血症。(15)横紋筋(おうもんきん)融解症(筋肉痛,脱力感など)。(16)難聴,耳鳴り。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

エルプラット点滴静注液 - PC

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