ランマーク皮下注の効能・用量・副作用など

ランマーク皮下注の基本情報

がんが骨に転移すると,激しい痛みや骨折などの骨病変が生じます。これまで骨転移による骨病変には,骨吸収抑制薬(ビスホスフォネート)骨吸収抑制薬が使われていました。
近年,骨転移による骨病変にはRANKLという蛋白質が大きくかかわっていることがわかってきました。RANKLは骨吸収を司る(古い骨を溶かす)破骨細胞の形成,機能,および生存に必須の蛋白質ですが,このRANKLによって活性化された破骨細胞が骨を破壊し,骨病変をつくり出すというものです。本剤はこのRANKLを特異的に阻害し,破骨細胞の働きを弱めることで骨病変の進展を抑制します。

処方薬/市販薬 処方薬/先発品
分類 がんに使われるその他の薬剤>デノスマブ(遺伝子組み換え)>デノスマブ(遺伝子組み換え)
形状 注射用剤
製造販売会社 第一三共
保険薬価 注射用剤120mg1.7mL 1瓶 46,445.00円

ランマーク皮下注の効果・効能

多発性骨髄腫による骨病変および固形がん骨転移による骨病変

ランマーク皮下注の使用上の注意と副作用

警告

本剤の治療開始後数日から重い低カルシウム血症が現れることがあり,死亡に至った例が報告されているので,頻回に血液検査を行う必要があります。特に重度の腎機能障害のある人は低カルシウム血症をおこしやすいので,十分に注意してください。

基本的注意

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に使用すべき場合……低カルシウム血症または低カルシウム血症をおこすおそれのある人/重い腎機能障害
(3)口腔の衛生管理……本剤による治療において顎骨壊死・顎骨骨髄炎が現れることがあります。口腔の不衛生,抜歯などの顎骨に対する侵襲的な歯科処置の前歴などが危険因子となるので,本剤の投与開始前には口腔内の管理状態を確認し,必要に応じて歯科検査を受け,侵襲的な歯科処置をできるかぎり済ませておくようにします。また,治療中は口腔内を清潔に保ち,定期的な歯科検査を受け,異常が認められた場合には直ちに歯科・口腔外科を受診するようにします。
(4)頻回に検査……治療開始後数日から低カルシウム血症が現れることがあるので,頻回に血清カルシウム,リンなどの血清電解質濃度を測定する必要があります。
(5)その他……
・授乳婦での安全性:使用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

(1)低カルシウム血症(QT延長,けいれん,テタニー,しびれ,失見当識など)。(2)顎骨壊死・顎骨骨髄炎。(3)重い蜂巣炎などの皮膚感染症(発赤,腫脹,疼痛,発熱など)。(4)大腿骨転子下および近位大腿骨骨幹部の非定型骨折(ビスホスフォネート系薬剤を長期使用している場合)。(5)アナフィラキシー。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

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