パキシルの詳細

パキシルの効果・効能

うつ病・うつ状態
[フルボキサミンマレイン酸塩,パロキセチン塩酸塩水和物(パキシルCRを除く)のみの適応症]強迫性障害,社会不安障害
[パロキセチン塩酸塩水和物(パキシルCRを除く),塩酸セルトラリンのみの適応症]パニック障害

パキシルの用法・用量

1日1回夕食後に服用。うつ病・うつ状態,社会不安障害は10~40mg,パニック障害は10~30mg,強迫性障害は20~50mg。パキシルCRは1日1回12.5~50mgを夕食後に服用。

パキシルの基本情報

アメリカで20年ほど前からうつ病の新薬としてもてはやされたプロザック(商品名)と同じ系列の薬です。ちょっとしゃれてSSRIと呼びます。
うつ病治療に繁用されてきた三環系抗うつ薬三環系抗うつ薬の作用機序は,ノルアドレナリンなどの再取り込み阻害作用によるとされています。三環系抗うつ薬にはセロトニンの再取り込み阻害作用もあることから,選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が開発され,欧米で繁用されてきました。
フルボキサミンマレイン酸塩は,日本で初めてのSSRIです。三環系抗うつ薬とSSRIの作用はほぼ同等ですが,安全性の面ではSSRIには抗コリン作用(便秘,排尿困難,口の渇き,眼のかすみなど)や心毒性がなく,大量服用でも安全性が高いとされています。

処方薬/市販薬 処方薬/先発品
分類 うつ病の薬>選択的セロトニン再取り込み阻害薬>パロキセチン塩酸塩水和物
形状 錠剤
製造販売会社 グラクソ
保険薬価 錠剤5mg 1錠 57.50円
錠剤10mg 1錠 100.50円
錠剤20mg 1錠 175.30円
同じ分類の薬 先発薬: デプロメール  ルボックス  ジェイゾロフト  レクサプロ    ジェネリック薬: フルボキサミンマレイン酸塩 
パキシル錠10mg

パキシル錠10mg

パキシル錠20mg

パキシル錠20mg

お調べの商品と梱包や本体のデザインが違う場合は、薬剤師にお尋ねください。

パキシルの使用上の注意と副作用

警告

[パロキセチン塩酸塩水和物]海外で実施した7~18歳の大うつ病性障害患者を対象としたプラセボ対照試験において有効性が確認できなかったとの報告,また,自殺に関するリスクが増加するとの報告もあるので,本剤を18歳未満の大うつ病性障害の人が服用する際には,適応を慎重に検討しなければなりません。

基本的注意

*フルボキサミンマレイン酸塩(ルボックス)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/モノアミン酸化酵素阻害薬(セレギリン塩酸塩セレギリン塩酸塩を含む)の服用中または中止後2週間以内の人/ピモジドブチロフェノン系薬剤の服用中
[フルボキサミンマレイン酸塩のみ]チザニジン塩酸塩チザニジン塩酸塩,ラメルテオンラメルテオンの服用中
[エスシタロプラムシュウ酸塩のみ]QT延長
(2)慎重に服用すべき場合……肝機能障害/重い腎機能障害/てんかんなどのけいれん性疾患またはその前歴/自殺念慮または自殺企図の前歴,自殺念慮のある人/躁(そう)うつ病/脳の器質障害または統合失調症の素因のある人/心疾患/衝動性が高い併存障害のある人/出血性疾患の前歴または出血性素因のある人/緑内障,眼内圧亢進/小児,高齢者
(3)服用法……本剤は十分な水(150mL以上)とともに服用し,かみ砕かないようにしてください。かみ砕くと苦みがあり,舌のしびれ感が現れることがあります。
(4)急な減量・中止……本剤の服用量を急激に減らしたり中止したりすると,頭痛,吐きけ,めまい,不安感,不眠,集中力低下などが現れるとの報告があります。自己判断で減量や中止をしないでください。
(5)妊娠……服用中に妊娠が判明した場合は処方医へ連絡してください。服用を中止することになります。
(6)死亡例……因果関係は不明ですが,本剤の服用中に自殺,心筋梗塞,AVブロック,動脈瘤,肺塞栓症・肺炎・出血性胸膜炎などの呼吸器系障害,再生不良性貧血,脳内出血,肺高血圧症,低ナトリウム血症,腫瘍またはがん,膵炎,糖尿病による死亡例が報告されています。
(7)悪性症候群……向精神薬(抗精神病薬・抗うつ薬など)との併用によって悪性症候群がおこることがあります。無動緘黙(かんもく)〈緘黙=無言症〉,強度の筋強剛, 嚥下(えんげ)困難, 頻脈, 血圧の変動, 発汗などが発現し,引き続いて発熱がみられたら, 服用を中止して体を冷やす, 水分を補給するなどして,ただちに処方医へ連絡してください。高熱が続き, 意識障害, 呼吸困難, 循環虚脱, 脱水症状, 急性腎不全へと移行して死亡した例が報告されています。
(8)セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品……一緒に摂取するとセロトニン症候群(不安,焦燥,興奮,錯乱など)が現れるおそれがあるので,本剤の服用中はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないでください。
(9)海外での臨床試験・疫学調査結果……抗うつ薬の服用で,24歳以下の患者で自殺念慮・自殺企図の発現リスクが上昇すると報告されています。また,50歳以上の患者で骨折のリスクが上昇すると報告されています。
(10)危険作業は中止……本剤を服用すると,眠け,意識レベルの低下・意識消失などの意識障害がおこることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(11)その他……
・妊婦での安全性:未確立。原則として服用しない。
・授乳婦での安全性:原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

[すべての製剤](1)せん妄,錯乱,幻覚,妄想,けいれんなど。(2)セロトニン症候群(錯乱,発汗,ふるえ,発熱,協調異常など)。
[エスシタロプラムシュウ酸塩を除く製剤](3)悪性症候群。(4)肝機能障害,黄疸。
[フルボキサミンマレイン酸塩を除く製剤](5)低ナトリウム血症,けいれん,意識障害などを伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)。
[フルボキサミンマレイン酸塩,パロキセチン塩酸塩水和物のみ](6)白血球減少,血小板減少,汎血球減少,無顆粒球症。
[エスシタロプラムシュウ酸塩,塩酸セルトラリンのみ](7)QT延長,心室頻拍。
[フルボキサミンマレイン酸塩,塩酸セルトラリンのみ](8)ショック,アナフィラキシー様症状。
[パロキセチン塩酸塩水和物,塩酸セルトラリンのみ](9)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN)などの重い皮膚障害。
[フルボキサミンマレイン酸塩のみ](10)意識レベル低下・意識消失などの意識障害。
[パロキセチン塩酸塩水和物のみ](11)横紋筋融解症(筋肉痛,脱力感など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

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