リフレーミング(reframing)

絵画や写真は、額(フレーム)を含めてひとつの作品だといわれることがあります。なぜならば、額を変えることで、その作品の印象ががらりと変わるからです。
リフレーミングとは、この現象を心理面で応用した考え方です。
私たちは、対象(出来事や人)を、それぞれの人が持っている独自のフレームで捉え、その対象の意味づけを行っています。その意味づけが、私たち自身にとって好都合に作用する場合はいいのですが、場合によっては、不都合な作用をする事もあります。もしも、都合が悪い状態なのであれば、フレームを変え、別の意味づけをし、より良い状況に変えていこうという考え方です。

例えば、「山積みになった書類」。次から次へとやってくるこの仕事の山を、皆さんはどのように捉えますか?
「まだこんなに残っている」というフレームで捉えた場合、「やってもやっても終わらない。」というような無力感や、「締め切りに間に合わない」といった焦り、また「何でもかんでも押し付けやがって」といった不満などが出てくるのではないでしょうか。こういった感情は心身に大きなストレスを与えます。そして、ストレスが溜まることで、皆さんの活動エネルギーが必要以上に消耗されてしまうのです。
これを、「これだけの仕事を与えてもらった」といったような、もう少しポジティブな印象のフレームで捉え直してみるとしましょう。すると、「多くの仕事を任されている事への自信」や、「遣り甲斐」、「大きな仕事に取り掛かるワクワクした感情」が生まれてくるのではないでしょうか。
少しオーバーな表現だったかもしれませんが、捉え方(フレーム)によって、同じ状況であっても、仕事への意味づけ(印象)が変わり、エネルギーを消耗しやすい状態から、エネルギーを蓄え、活動的な状態に変わってくるのです。

固定のフレームの中で考え、ネガティブな印象だけにとらわれるのではなく、時にはフレームを取り替え、そこに含まれている別の印象を発見してみてはどうでしょうか。

健康用語(メンタルヘルス編)

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