コンフリクト(Conflict)

目の前に、おいしそうなショートケーキがあります。しかし、あなたは、昨日ダイエットを決意したばかり。こんな時、あなたの心の中には、2つの選択肢がうかぶのではないでしょうか。「美味しそう!食べたいな」「でも、あと3kgやせたいし」・・・。

このように、同時に複数の選択肢があり、それらが矛盾した内容を示すとき、私たちは葛藤している状態に陥ります。この葛藤を、コンフリクトといいます。

アメリカの心理学者K・レヴィンは、コンフリクトの状態を以下の3つに分類しています。

1. 接近-接近コンフリクト(Approach-Approach Conflict)
どちらの選択肢も自分にとって好ましく、欲するものであるが、同時には手に入れられないとき
 例) 同時に、2人の人から告白されたとき

2. 回避-回避コンフリクト(Avoidance-Avoidance Conflict)
どちらの選択肢も自分にとって好ましくなく、避けたいことだが、どちらか一方は必ず選ばなければならないとき
 例) 仕事をしないで早く帰りたいが、今日中に終わらせなかったら、上司に怒られる。

3. 接近―回避コンフリクト(Approach-Avoidance Conflict)
好ましい選択肢を選ぶと、結果、好ましくない選択肢も同時についてくるとき
 例) おいしそうなケーキがあるから食べたいけれど、太りたくない。

このコンフリクトは、人間関係の上でもおこります。例えば会議の場。複数の人間が集まれば、当然考え方の相違から、意見が衝突もおこりうるでしょう。円滑な会議の進行や、活発な意見の交換のためには、この衝突の場面で、どのように対処していくかが重要になってきます。

心理学者のトーマスとキルマンは、意見が衝突したときに取りうる対処方法を、5つに分類しました。

・競争的・・・相手を説得し、自分の意見を通す
・受容的・・・自分の意見を抑え、相手の意見を受け入れる
・回避的・・・その場では解決しない
・妥協的・・・互いの意見の水準を下げて、部分的に折り合いをつける
・強調的・・・互いの意見を尊重し、協力しながら解決する

コンフリクトの状態の時、私たちは、自身の行動を決定することが困難となり、心理的に、負担の大きい状態に陥ります。その場その場にあった適切な対処方法を使い、自身の負担を軽くするとともに、円滑な人間関係を築いていきましょう。

健康用語(メンタルヘルス編)

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