ブーメラン効果

人は、あからさまに説得されればされるほど反発を感じ、最初の態度を強めてしまう傾向があります。つまり、説得が逆効果となるということです。
これを『ブーメラン効果』といいます。

〜具体例を交えて考えてみましょう〜

子供の頃、親に「勉強しなさい」と言われれば言われるほどやる気をなくし、意地でも勉強したくない、と思ったことはありませんか?
障害のあるカップルが、周囲から反対されればされるほど燃え上がり、全く耳を貸さなかったものの、周囲が説得を諦めた途端に別れた、といったエピソードも珍しくありません。
また、買おうと思っていたものでも、あまりにもしつこく店員から勧められると、なぜか買う気が失せてしまうものです。
これらはすべて『ブーメラン効果』の具体例です。

〜『ブーメラン効果』のメカニズム〜

この現象が起きる要因は、
(1)どの程度その内容に関わっているか
(2)説得する側と説得される側の立場の違い
(3)説得する側の圧力、
などが考えられていますが、J.Wブレームは、このメカニズムを、「心理的リアクタンス理論」を用いて説明しています。

〜『心理的リアクタンス理論』とは〜

人は、自分の態度や行動を、自分で自由に選択したいと思っています。これが脅かされると、自由を取り戻そうと動機づけられます。この状態を『心理的リアクタンス』の状態といいます。つまり、説得に抵抗することで自由を回復しようとする結果、ブーメラン効果が生まれると考えるのです。

恋愛においても、ひたすら押すのではなく、時には引いてそっけなくすると、逆に相手の興味がこちらに向くといわれますが、これもブーメラン効果のメカニズムを応用しています。営業などのビジネスの世界においても、意図的な説得術として活用されています。
皆さんも、説得が必要な勝負の場面において、是非参考になさってください。

健康用語(メンタルヘルス編)

健康のために知っておきたいことばを紹介しています。