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衣替え等で衣類をクリーニングに出すことの多いこの季節。クリーニングから戻った衣類のニオイが、気になったことはありませんか。もし、石油臭かったら、単なるニオイの問題とあなどってはいけません。身体に関わるトラブルを引き起こす危険性があるのです。

乾燥不足が原因で起こる「化学やけど」の恐怖

ドライクリーニングから戻った洋服が石油臭いのは、ドライクリーニングの石油溶剤の残留が原因。クリーニング店での乾燥時間が短く、石油溶剤が揮発していないときに起こります。そのまま着てしまうと、皮膚がピリピリし、赤く腫れあがってしまう、水ぶくれができるといった「化学やけど」の症状が出てしまうことがあります。

シミや傷痕が残ってしまうケースもみられ、中には治療に1ヶ月以上要したり、入院が必要になったりするなどの被害に見舞われることもあるのです。

ドライクリーニングに出した衣類による化学やけどは、肌に密着して着用するパンツ(ズボン)で起きることが多く、脚の太ももから下の部分が起こりやすい部位です。特に、縫い目分や生地の重なった部分など、乾きにくいところに石油溶剤が残りやすく、レザーや合成皮革といった乾きにくい素材でのトラブルが目立ちます。

ドライクリーニングによる化学やけどは、どう予防する?

ドライクリーニングによる化学やけどを防ぐためには、着用前に石油の臭いがしないかどうかチェックすることが大切。石油の臭いがしたら、決して着用せずに、クリーニング店に相談し、再度乾燥するなどの対処をとってもらいましょう。

自分で干しておけばいいのでは?と思うかもしれませんが、石油溶剤の沸点は150℃~210℃と高く揮発しにくいため、自宅で干しておいてもトラブルを回避できない可能性があります。実際、クリーニング店で掛けられたビニール袋からきちんと出して陰干していたにも関わらず、被害に遭った人がいました。

万が一肌トラブルが生じた際には、すぐに原因となった衣類を脱いで、速やかに皮膚科を受診するようにしましょう。そのまま着用し続けていると、症状の悪化を招く恐れがあります。

ドライクリーニングによる皮膚トラブルは、衣類のニオイで防げることが大半です。石油臭いなど、何かおかしいと感じたら、そのまま着用しないようにしましょう。