梅雨に入り、じめじめとした天候が続きますが、体調はいかがですか?私は体に老廃物が溜まると、韓医学(韓方)でいう「水毒」に傾きがちな体質らしく、この季節は体がむくみがちになります。天気が悪くなると、頭痛がしたり、肩こりがひどくなることもあります。

皆さんは、体質によって体の変化に違いがあるのをご存じでしょうか?今回は、韓医学(韓方)における「四象体質」についてご紹介します。

韓国式体質診断「四象体質」

前回、韓医学(韓方)は、中国から伝わった中医学が、韓国の風土、韓国人の体質や生活習慣などに合うように研究され発展してきた医学だという話を書きました。

しかし、韓医学が中医学と違う点があります。韓医学には、人間の体質を4種類のタイプに分ける「四象体質論」と呼ばれる韓国独自の医学論があるのです。

最初にこの体質別医学論を聞いたとき、私は体質を「ピッタ」、「ヴァータ」、「カパ」という3つに分類し、体質に合わせた処方をするアーユルヴェーダの「ドーシャチェック」に似ていると思いましたが、韓国の「四象体質」は文字通り4つの体質に分けるところが異なります。

「太陽人」、「少陽人」、「太陰人」、「少陰人」

この「四象体質論」を最初に唱えたのは、朝鮮時代後期の韓方医であり哲学者だった李済馬(イ・ジェマ)(1837~1900年)先生です。

体質を、「太陽人」、「少陽人」、「太陰人」、「少陰人」の4つに分け、各々の体質に合った治療法、病気の予防法、健康管理などを、著書に残しています。

現在の韓医学では、その「四象体質論」をさらに体系化し、最新鋭の機器を併用することで精密度を高めており、科学的にもその正しさは認められています。

「病は気から」という言葉があるように、「性格や気質」が病の原因になっていることは非常に多く、「性格や気質」は、「外見(体格や骨格、顔つき)」以上に、体質診断の際には重要視されます。

診断時には細かい設問があり、「外見」、「性格・気質」の点から体質を分析。以下に「四象体質」の特徴を記しましたが、特徴の一部と思ってください。実際はもっと細かい特徴があります。

【四象体質の主な特徴】
★太陽人(逆三角形体格。積極的で社交的。決断力あり。やや独善的。肺が強く肝臓が弱い)

★太陰人(背が高く体格が良い。落ち着いていて忍耐強い。柔軟性あり。肝臓が強く肺が弱い)

★少陽人(上半身に比べ下半身が華奢。活動的だが熱しやすく冷めやすい。目立ちたがり屋。脾臓が強く腎臓が弱い)

★少陰人(華奢でやせ型だが下半身は発達。内気で消極的。ストレスが溜まりやすい。腎臓が強く脾臓が弱い)

四象体質診断を受けてみました!

じつは私も昨年、韓国の韓方病院で「四象診断」をしていただきました。機械やコンピュータによる精密な「外見」診断と、設問による「性格・気質」診断を組み合わせた四象診断でした。

診断結果ですが、外見は「少陰人」なものの、性格・気質的には「太陰人」と言われ、最終的に先生との問診で「太陰人」ということになりました。

アーユルヴェーダの「ドーシャチェック」のときも、「ピッタ&ヴァ―タ」という混合タイプだっただけに、この結果にも特に驚きませんでしたが、自分の体質を知ることで、合う食べものや運動、健康法が違うことが確認できました。

ちなみに私の場合、「肺が弱い」という診断はズバリ。ここ3~4年、アレルギー気味になり、花粉症を発症したり、咳喘息になったりしたので、思い当るところアリアリ。「自分の体の弱いところを知り、未病を防ぐ」。韓方の基本理念には、やはり頷ける点が多いです。

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「大邱薬令市韓医薬博物館」内の四象診断コーナー

(文・写真ともに木谷朋子)