201508_8_300

素足にサンダルを履くことの多い季節、足のトラブルには気をつけたいもの。普段はあまり気にしていないかもしれませんが、足の小指のつけねが痛い人は、もしかしたら内反小趾(ないはんしょうし)かもしれません。

外反拇趾に比べて知られていない内反小趾について、「足裏と健康との関係」に詳しい、カサハラフットケア整体院院長の笠原巖先生に伺いました。

外反母趾の人の80%は内反小指

「内反小趾」はあまり聞きなれない言葉ですが、笠原先生によれば、実は多くの女性にこの症状が見られるといいます。

「内反小趾とは、第5指(小指)のつけねが外に開いて、骨が出っ張った状態です。小指の付け根やその周りが歩く度に痛んだり、先の細い靴に圧迫され続けて赤くなっていることが多くみられます。また、小指の外側や小指の付け根の裏側にタコができていることも多いです。外反拇趾になる人の約80%は内反小趾にもなっていて、内反小趾だけの人は約5%と、ほとんどの人が併発しています」
201508.8_ph1

内反小趾は足だけの問題ではない!?

さらに、内反小趾の症状は足だけにとどまらないそうで、肩こり・首こりや腰痛・胃腸のはたらきにも影響を及ぼすことがあるのだとか。

「内反小趾がある人は、歩くときに身体が少しだけ外側に横ブレを起こします。そのブレを首と背中で補うため、肩こりがしたり、胃腸の働きが悪くなって便秘になることがあるのです。また、内反小趾と外反拇趾の両方がある人は、膝が外側を向いてしまってまっすぐに蹴れず、O脚になりがちです。不安定な足を支えるために、すねやもも、お尻など下半身が太くなりやすい傾向にもあります」

足が不安定で歩き方が悪くなるのを首が補うせいで、交通事故のむち打ちのような状態になるケースも。首には自律神経が通っているので、自律神経失調状態やうつ状態、パニック障害といった症状を引き起こすこともあると、笠原先生は警鐘を鳴らします。

「足は土台ですから、このように全身に影響が出てしまいます。外反拇趾や内反小趾というと足の症状だけを見てしまいがちですが、身体の不調の原因になっていることもあるのです」

内反小指を防ぐ靴の選び方とは

内反小趾になりやすい人の特徴は、靴が脱げないように、指全体を上に上げて歩く癖のある人。歩き方の問題も大きく、内反小趾を予防するためには、靴の選び方にポイントがあるといいます。

「一番大切なのは、靴の指先の部分に高さがあり、指先が動かせる余裕があることです。二番目に横幅が締め付けられ、足が靴の中で滑らないという点が挙げられます。3番目は、クッション性のいい靴です」

内反小趾は自分で治せる!

では、内反小趾になってしまった場合、どうしたら改善できるのでしょうか。

「内反小趾を自分で治すには、足指のつけね部分を伸びない包帯で3~4回巻いておいてから、第4指と第5指の間にパットや綿を入れて、サージカルテープで巻いておきます。あるいは、テーピング靴下というものが市販されています。親指、小指、その他の3本の指に分かれた3本指の靴下で、履くだけで足裏のバランスが整います。親指と小指を分けることが重要で、そうすることで残りの3本の指も自然と開いて指を踏ん張って歩けるようにできています。その上から、指間パットの専用サポーターを併用するのがベストです」

201508.8_ph2

①甲に伸びない綿包帯を4周くらい軽く巻く

201508.8_ph3

②包帯がずれないようにテーピングテープを巻く

201508.8_ph4

③その上から指間パット付きサポーターを装着したり、小指の間に綿を挟みずれないように留める

201508.8_ph5

簡単にできる、専用の3本指テーピング靴下と専用サポーターとの併用

笠原先生によれば「内反小趾は、正しい知識があれば自分で治せます」とのことですから、「ちょっと足の小指が痛いけど大丈夫でしょ?」などと放置してしまわず、積極的に改善するようにしましょう。内反小趾を改善することで、原因不明の身体の不調まで解消できるかもしれませんよ?

【足の痛み専門サイト】http://ashinoitami.net/