皆さんはいつも、どういう視点で化粧品を選んでいますか?「どんな化粧品も大丈夫な肌です!」という方もいらっしゃるでしょうし、「定番化粧品は決まっています。これしか使えないのです」という方もおられるでしょう。

私の場合は、合わない化粧品は「痒くなる」ことが多く、友人たちが愛用している大手の化粧品会社の人気商品でも、肌に「痒み」や「赤み」が出てダメだったことが何度もあります。私のような肌は「敏感肌」の部類に入るのかもしれませんが、こういった反応は、肌に優しく安心なオーガニックコスメを使ったときにも出たことがあり、アルコールが僅かに入っているだけで赤くなってしまい、使えなかったことがあります。

今回は、乳がんにかかったことをきっかけに、どんな水も合わなくなってしまった、韓国の一人の主婦が作った韓方コスメの誕生秘話をご紹介したいと思います。

ハヌルホスの誕生秘話

韓国コスメの大きな特徴の一つに、「韓方(ハンバン)コスメ」の存在があります。代表的なものは、高麗人参をはじめ、多種多様な韓方が含まれる「韓方入りコスメ」。韓国では、アモーレパシフィックの「雪秀花(ソルファス」や、「韓律(ハンユル)」などが有名です。他の化粧品会社のコスメにも、韓方を取り入れたコスメはたくさんあります。

そんな大手企業ががっちりと韓方コスメ市場を席捲する中、一人の主婦が作った100%オーガニックコスメ「ハヌルホス」がジワジワと人気を集めています。

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ハヌルホス(SKYLAKE)は、大邱(テグ)市郊外に広がる八公山の麓に工場があります。韓国語でハヌルは「空」、ホスは「湖」を意味し、農業ベンチャー型で設立された100%オーガニックな韓方コスメです。

会社設立のきっかけは、社長の徐美子(ソ・ミジャ)さんが乳がんを患った後、どんな水も合わなくなってしまったからなのですが、友人がくれた、ある「特別な水」との出会いが、彼女の人生を変えていきました。

その「特別な水」が、現在のハヌルホスの原点でもある「韓方の薬草を煮詰めるときに出る水蒸気を集めた韓方蒸留水」です。

「特別な水」との出会いから、化粧品作りに挑戦しようと決意する徐美子(ソ・ミジャ)さんですが、製品化までには多くの失敗を乗り越えての試行錯誤の日々があり、その苦労の末に開発されたのが、「天然韓方化粧水」です。

どんな肌にも使える安全な化粧水を目指して

この「天然韓方化粧水」は、アルコールや化学防腐剤などの化学添加物を一切使っていません。18種類の韓方ハーブ薬草(植物原料)を伝統の陶器で熟成させ、韓国古来の伝統的な手法を用いて、数ヶ月かけて一滴、一滴抽出した韓方蒸留水です。

韓国では「食べてもつけても害にならない化粧水」として口コミでその良さが広まっていきました。目に入ってもしみませんし、赤ちゃんが口にいれても大丈夫なほど安全だそうです。スプレータイプの化粧水なので、子どもや男性でも気軽に使えるようになっているのもいいですね。

現在、ハヌルホスには、ほかにも、韓方のオウゴンを使った「天然韓方クレンジングパウダー」や、敏感で乾燥した肌に活力を与えてくれる美容液、特許を受けた天然韓方抽出液と、済州産の椿オイルと杏仁オイルをできる限り化学処理しないで作った「韓方保湿乳液」など、トータルで肌をケアできる製品が揃っています。ソウルにもお店がありますが、大邱店だけで行っている「コスメ作り体験」もあります。コスメ体験の様子については、地球の歩き方「旅いさら」の記事をぜひお読みください。

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(文・写真ともに木谷朋子)