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面接にプレゼン……実力が発揮できない理由は「見た目」のせい?

普段のおしゃべりとは違って、面接やプレゼンなど、人前で何かを話す時には誰しも緊張するもの。その結果、実力の半分も出せなかった……そんな経験のある人も多いのではないでしょうか。
一方、大した準備をしなくても人前で堂々と話し、いい結果を勝ち取る人もいます。そんな人を見て、「あの人は本番に強いから」と、やっかみ半分にあきらめていませんか?

アメリカの産業心理学者アルバート・メラビアンの「メラビアンの法則」によると、相手に与える自分の印象は「55%の視覚情報(表情・しぐさ・見た目・視線など)」「38%の聴覚情報(声質・声の大きさ・抑揚・テンポなど)」で決まり、言語情報(言葉づかい、内容など)は7%にすぎないのだとか。つまり、いくら内容のある話でも、見た目が悪ければ印象が悪いというわけです。

また、印象がいい相手には相手の態度もポジティブになり、その結果としてますます話しやすくなる。反対の場合には、相手の態度もネガティブになって、その結果としてますます話しにくくなるという傾向もあります。そのため、もともとない自信がさらになくなっていくという、負のスパイラルにはまってしまうのです。

そもそも、自信がないから、見た目も自信がなさそうになるのであって、自信を持つことなんて無理。そんな人にぜひ知ってほしいのが、「自信がなくても自信が出るポーズ」です。

自信がなくてもポーズをとるだけで“自信ホルモン”が分泌

このポーズの効果を発見したのは、ハーバード大学の社会心理学者エイミー・カディ。彼女は実験でまず、自信を感じさせるポーズをとってから面接に臨んだ人と、自信がなさそうなポーズをとってから面接に臨んだ人のどちらが面接官の印象が良かったかを調査しました。すると、自信を感じさせるポーズをとった人の方が圧倒的に面接官の印象が良いという結果が出ました。

さらに、カディ氏はポーズをとった人自身の変化も測定。自信を感じさせるポーズを2分間とった後で血液を調べたところ、自信の元になる男性ホルモンの「テストステロン」が20%増え、ストレスホルモンの「コルチゾール」が25%減少。反対に、自信がなさそうなポーズをとった人では、テストステロンが10%減り、コルチゾールが15%増えました。

つまり、もともと自信があるかどうかにかかわらず、「自信を感じさせるポーズ」をとるだけで、ポーズをとった人も自信がわき、相手にもいい印象を与えることが証明されたのです。

うつ病治療にも「演劇療法」といって、楽しそうな演技をすると本当に楽しくなるという心身のメカニズムを利用した治療法があります。自信がなくても、自信がありそうな「フリ」をすることで、心がついてくるということですね。

オススメは「ワンダーウーマンのポーズ」

カディ氏の研究で「自信を感じさせるポーズ」として用いられたのが「ワンダーウーマンのポーズ」です。

「ワンダーウーマン」とは、アメリカのコミックでスーパーマンの仲間の女性ヒーロー。彼女のように、足を開いて大地を踏みしめるように立ち、手は腰に当て、胸を張ってすっくと立つポーズを、カディ氏は「ワンダーウーマンのポーズ」と名付けました。

いつでもどこでも、不安な時や自信がない時にこのポーズをとってみましょう。面接やプレゼンの前など、トイレの個室で行うのもおすすめです。また、普段から胸を張っていると、同様の効果が。続けるうちに、「自信のあるフリをしている自分」が、いつの間にか「本当に自信のある自分」に変わっているかもしれません。

※エイミー・カディの発表内容は「TED」の無料動画で日本語字幕付きで視聴できます→コチラ