0203_300

男性より女性の方が冷えるのはなぜ?

冷えに悩む女性は多いもの。いつも体が冷えている気がする、朝起きたときに手足がこわばる、足の先が冷えるなど……。しかし、なぜ女性の方が冷えやすいのでしょうか。

日常のあらゆる行動をするとき、人は筋肉を動かします。血液中にある糖を使って筋肉を収縮させたときに発するエネルギーが熱となり、人間は体温を保っています。冷えの原因はさまざまありますが、筋肉量が少なく体を動かさないこと、そして原料の糖が足りていないことも原因です。女性は男性に比べて、もともと筋肉量が少ないため、冷え性になりやすいのです。

ただの“冷え”ではなく、自己免疫疾患の可能性も

しかし、逆に女性が炭水化物中心の食生活をしていると、摂りすぎた糖を筋肉でうまく使い切れず、アレルギー反応を起こすエネルギーになることがあります。自分自身を守るための免疫系に異常が起こり、正常な細胞や組織に攻撃を加えてしまった結果、アトピー、アレルギー性疾患、自己免疫疾患になることも。そして、この自己免疫疾患のなかにも、冷えと似たような症状が起こることがあるのです。

関節リウマチの初期症状は冷えと混同しやすい

そのひとつが、関節に炎症反応が起こる関節リウマチ。大きい関節の痛みや腫れなどがなければ、ただの冷えである可能性があるものの、両手のこわばり(特に朝にこわばりやすい)といった初期症状が冷えと混同しやすく、検査をしないと分からないこともあるので注意しましょう。

甲状腺機能低下症でも寒さを感じやすくなる

また、甲状腺機能の低下にも注意。甲状腺とは、前頚部の下方、丁度蝶ネクタイの位置にあり、全身の代謝を司る甲状腺ホルモンを出すところ。甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの分泌が減少して全身の代謝が低下することで、寒さを感じやすくなる、元気がなくなる、疲れやすい、体重が増加するといった症状が特徴です。

甲状腺機能低下症のなかでも一番多い橋本病(慢性甲状腺炎)は、今や女性の3人に1人(隠れ橋本病も含めると)といわれるほど、女性に多い病気です。目立った症状がなく気づきにくいからこそ、気になる点がある人はすみやかに受診を!

血流が悪くなる病気や貧血も冷えのもとに

ほかにも、膠原病や血管炎により血流が悪くなっているために冷えを感じることもあります。また、貧血が原因となっていることも。
炭水化物の摂り過ぎ、たんぱく質不足、運動不足などを改めても冷えがなかなか改善しない場合は、他の不調も疑ってみましょう。