紫外線を浴びることでシミやそばかすになることを恐れ、日光を避けた生活を送っていませんか? 確かに美白のためには紫外線は大敵ですが、日光をあまりに避けすぎると、かえって健康を害するリスクが…。健康のためにも、適度に日光に当たることは必要です。

日光浴は丈夫な骨をつくる?

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日光浴が大切だとする理由のひとつが、体内のビタミンD合成を活性化すること。ビタミンDは健康にとって大切なビタミンのひとつで、カルシウムの吸収を高める働きがあります。丈夫な骨を作る上で、ビタミンDは欠かせない物質なのです。

ところが、近年、乳幼児、若い女性、高齢者などのビタミンD不足が深刻化。カルシウム不足による骨粗鬆症や動脈硬化などの病気にかかるリスクも高まっています。

がん予防にもなる日光浴の力

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ビタミンDを必要としているのは、骨だけではありません。ビタミンDの血中濃度が高い人は、大腸がんや乳がんの発症リスクが低く、認知症患者が少ないという報告もあります。逆に、ビタミンDが不足していると、高血圧、歯周病、結核、自己免疫疾患などの病気にかかりやすくなるという指摘もあり、全身の健康にとても影響しています。

そんなビタミンDは、魚やキノコ類にも含まれていますが、一日に必要とする摂取量を取るには食事だけでは難しく、日光浴により体内で合成する必要があるのです。

心の健康やダイエットにも必要

もうひとつ、日光浴の大切な効能として「こころの健康」への影響があります。日光を浴びると分泌される、セロトニンというホルモンがポイントです。

セロトニンは、集中力ややる気、前向きな気持ちに影響しているとされる物質。秋から冬にかけて、なんとなく気分が沈んだり体調が悪くなる「季節性うつ病」も、日照時間が短くなることでセロトニン分泌が少なくなるためだといわれています。

また、セロトニンは「体内時計」との関連も大きく、睡眠の質にも影響します。朝のうちに日光を浴びてセロトニンを十分に分泌しておくと、睡眠作用のあるメラトニンが分泌され、ぐっすりと眠れるようになります。

このように、昼間はしっかりと光を浴びて、夜になったらぐっすり眠る、というように生活リズムを安定させることで、自律神経や代謝リズムが安定。心身ともにバランスの良い状態になると、痩せやすい体質になることもわかっています。

日光浴時間は場所や皮膚状態次第

では、健康のためには、どれくらいの時間、日光浴をすればいいでしょうか? 実は、この疑問に対する明確な答えはありません。医学の世界でも、「健康のために必要な日光浴時間」として示している時間には差があり、5分から1時間まで大きな開きがあります。紫外線の強さは、季節や場所によっても違いますし、人によって紫外線に対する強さは違うからです。

大まかな目安としては、皮膚が日焼けしない程度の時間。日差しが強くないところで30分程度がちょうど良いようです。

これから外出が楽しくなる季節、太陽の光を浴びて、健康的な毎日を過ごしましょう!