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食品の栄養成分をまとめた「日本食品標準成分表」(食品成分表)が昨年末、15年ぶりに改訂され、干しひじきの鉄分含有量が大幅に減ったことが話題になりました。
「ひじきの豊富な鉄分の所以は、昔は鉄鍋でひじきを炊いていたからということが分かりました。ステンレス鍋で炊くと何と9分の1に減ってしまいます。このような調理法の変化だけでなく、農薬や化学肥料で育った野菜は土壌がやせているため、バランスよく食べているつもりでも昔よりも栄養不足になっています。旬でないものや、長期保存したものなども同じ。理想通りいかないことをストレスに思うよりも、機能的で安全なサプリメントで補うのも一つの方法です」と言うのは、内科医の桐村里紗先生。
そこで、女性が健康的に、キレイでいられるためのお助けサプリの選び方を教えてもらいました。

何か一つ摂るなら「マルチビタミン・ミネラル」を

サプリには、すべての人にとって日常的に摂りたいベースサプリがあります。その代表がマルチビタミン・ミネラル。ビタミンやミネラルは体のすべての代謝、ホルモン、酵素などの基本になります。

マルチビタミン・ミネラルに含まれるビタミンA・C・E(ビタミンエース)や、微量ミネラルである亜鉛、セレンなどは、老化の原因である活性酸素の除去に不可欠な栄養素です。運動でも消耗するので、エクササイズする人はしっかり摂りたいもの。
また、摂り過ぎた糖質や脂肪をエネルギーに変えたり、美肌にも欠かせないビタミンB群なども含まれています。

しっかり効果を求めるなら、天然素材から低温抽出した、含有量の高いものがおすすめ。厚生労働省が「日本人の食事摂取基準(2015年版)」で定めている「耐容上限量」を守れば、摂り過ぎの心配はありませんが、妊娠希望の女性は少し注意が必要です。ビタミンAの過剰で催奇形性の心配がある為、ビタミンAそのものではなく、体の中でビタミンAに変わるカロテンを含有しているものを選びましょう。

マッチョな男性だけのものじゃない 「プロテイン」は女性にも必須

次に女性が取りたいベースサプリとして、桐村先生がオススメするのは「プロテイン(タンパク質)」です。
プロテインといえば、マッチョな男性のものというイメージがありますが、体の構造、酵素、ホルモン、神経伝達物質、コラーゲンなどを作る原材料なので、女性にとっても必須。特に食事の全体量が少ない人は、タンパク質が不十分になりがち。すると老化が進む上に心身の健康も不安定になってしまいます。

プロテインを選ぶ時には「アミノ酸スコア」や「PDCAAS」に注目しましょう。「アミノ酸スコア」とは、生体内のアミノ酸バランスを基にしたもので、100が理想的なバランスとされています。また、「PDCAAS」はアミノ酸の消化吸収率も加味したスコアで、1.0が満点。アミノ酸スコア=100のものや、PDCAAS=1のものを選ぶのが効果的です。

抗酸化物質を摂るなら「水素」に注目

老化の原因である活性酸素を抑える抗酸化物質のサプリメントもたくさんの種類がありますが、何か一つ摂るなら水素に注目を。水素は、体内で発生する最も凶悪な活性酸素・ヒドロキシラジカルを消去してくれるからです、
また、活性酸素には、体にとって有害な物質を殺菌したり除去したりする「善玉活性酸素」と、正常な細胞や遺伝子を傷つける「悪玉活性酸素」がありますが、水素は他の抗酸化物質と違い、「悪玉活性酸素」だけを除去するという性質も。若々しく過ごすために毎日摂りたい、今、注目のベースサプリです。

【参考】
「美女のステージ」に立ち続けたければ、その思い込みを捨てなさい』(光文社)