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「子育ては大人3人いてやっと回る」「水を飲むヒマすらないよ」と私を脅す(?)のは、ひと足先に出産したアラフォーママたち。里帰りせず、誰の手伝いもない私に「お金を払ってでも手伝いを頼むべき!」と、みな口をそろえるのですが……。

備えあれば

母体も回復しない産後1ヵ月は、確かにひとりで家事も育児は不安。でも、親も高齢で、手伝いを頼めないのも高齢出産あるあるです。「ホントにそこまで大変?」と半信半疑ながら、自治体のファミリーサポートに登録だけはしておきました。

さらに、生協の宅配にネットスーパー、アマゾンファミリーにも加入。ベビー用品はじめあらゆるものが翌日に届いてしまう、まったく便利な世の中です(ネットがない時代の子育てって大変だったろうけれど、逆に昔の人から見たら、家族や近所の手伝いがないなんて信じられないでしょうね)。

そして「退院後、私はボロボロだから、パパが頑張らないと親子共倒れかも……」などと、ことあるごとに夫を洗脳することも忘れずに(笑)。

そのかいあって、夫は5日間育休(というか有休)をとり、家事に各種届出にと奔走。私は体を休めつつ、赤ちゃんのお世話に専念することができました。

沐浴はパパ担当

沐浴はパパ担当

新生児との生活

翌週は夫も仕事に出かけ、しーんとした部屋に赤ちゃんと私、そして猫が残されました。それでも、新生児は1日のほとんどを寝て過ごしますから、「なーんだ、水どころかコーヒーだって飲めるじゃん」と意外に余裕。

赤ちゃんは2、3時間おきに、おなかがすくとエッエッと泣いてお知らせ。おっぱいをチュバチュバ吸って、ミルクをゴクゴク飲み、満足げにスヤスヤ。……と、これはあくまで平和な1日の例(笑)。

生後3週間頃から、授乳しても泣き続けるパターンも増えてきて、飲み足りないのかな?とまた授乳……を繰り返しているうちに3、4時間が経過することもザラ。こうなるとさすがに私もグッタリして、もうこっちが泣きたいよ~と思うこともしばしばでした。

母体はボロボロ

そして、やはり産後の母体はダメージが大きい。帝王切開だから傷の痛みは覚悟していましたが、原因不明の38度台の発熱と頭痛がしばらく続き、ほとんど横になって過ごすハメに。

胸の痛みもあったので乳腺炎も疑いましたが、そもそも疲れがたまっていたのでしょう。というのも、赤ちゃんの体重不足のため、退院後すぐに2回も病院に行ったのがこたえた気がします。

ひとりで生後2週間の赤ちゃんを外に連れ出すのは、かなりのプレッシャーです。慣れた道中なのに、海外にでも行ったかのように緊張しっぱなし。早く病院通いから解放されたいと粉ミルクをガンガン足したかいあって、体重は順調に増え無事に卒業できましたが、その直後から私がダウンしたのでした。

さらに、母乳育児も難航中。乳首の痛みがつらく、吸われるたびにウッとうめくほど。ネット検索したところ、同じ悩みを持つ新米ママは多く、そこで知った「乳頭保護器」という透明のシリコンで乳首をカバーして授乳する器具にとびついたものの、その内部で出血して完全に心が折れ……。もう、完ミにしちゃいたいな……と、何度も思いました。

乳頭保護器

乳頭保護器

孤独な育児だけれど

そして、まだ弱々しい小さな命をひとりで預かるのは、想像以上にプレッシャーなのかもしれません。日が暮れるとともに心細さが募り、息が詰まりそうに。夫が早く帰ってこないかと何度も時計をチェックし、ベランダから赤ちゃん落としちゃったらどうしよう!?なんて妄想して怖くなる。こんなとき、やっぱり誰か話し相手がいてくれたらなぁ……。

そんなギリギリ感もありつつも、1ヵ月がたとうとしていたある日。初めて娘を夫に預け、近所のスーパーに行きました。すると、「もう私は今までの私じゃない。赤ちゃんのママなんだ!」と、誇らしい気分に。そして、娘の顔を思い浮かべると、胸がきゅ~んと熱くなります。まるで、恋でもしてるみたいに……。

不安やしんどさも多々あれど、今まで知らなかった喜びもまた大きい。子供が成人するときはアラシックス(?)……と気が遠くなりながらも、アラフォー育児ライフはスタートを切ったばかりです。

(フリーライター:五十嵐なな)