更年期障害の症状「メンタルにも表れる更年期症状」

イライラする、落ち込むといったメンタルの症状がでるのも更年期障害の特徴。女性ホルモンの分泌を促す脳が、感情の働きもコントロールしているためです。
生理不順や月経量が変わる「生理の変化」にその他の更年期障害の症状やメンタルの症状が重なったら、婦人科や更年期外来を受診しましょう。

その際に気を付けたいのは、病院や医師の選び方です。
「特にメンタルの症状では、更年期に理解の深い、気の合う医師を探すことが重要です。更年期は病気じゃないから我慢してなどと言う人はNG。また、ロクに話も聞かず処方箋を書く医師も避けましょう」と言うのは、いけした女性クリニック銀座院長の池下育子先生です。
更年期が原因でも、症状によっては、婦人科とともに、心療内科・精神科の受診も視野に入れた方がいい場合もあるそう。また、更年期障害のメンタル症状はうつ病の症状と似ているので注意が必要です。

更年期に起こるメンタルの症状

●イライラする
イライラしたり、興奮しやすいのは更年期の典型的な症状。実は10代の思春期にすぐ感激したり泣いたりと「多感」なのも、女性ホルモンが分泌され始めた影響によるものです。

また、うつ病の場合も、元気がなくなるだけでなく、イライラしたり、怒りっぽくなることがあります。周囲との人間関係でトラブルが多ければ、心療内科や精神科で相談してみましょう。

●夜眠れない
寝つきが悪い、夜中や早朝に目覚める、眠りが浅いなど、更年期障害として現れる不眠のパターンはさまざまです。寝汗でびっしょりになったり、トイレが近い、肌がかゆいなど、更年期の他の症状が元になって不眠につながる場合もあります。この場合は、ホルモン補充療法で他の症状を治していくことで不眠が解決されることもあります。

うつ病の主な症状にも不眠があります。更年期が原因の不眠でも婦人科だけでは解消できない場合も多いので、症状が続くなら精神科の診療を受けてみましょう。軽い薬ですぐ解消することも多くあります。

●疲れやすい、やる気がでない
特に疲れることをしていなくても、体がだるい、気力がわかない。こうした更年期の女性に多い疲労・倦怠感は、ホルモンや自律神経の乱れのため、体全体がいつもと違う働きをして無理を重ねているため。更年期の間は、仕事も家事もうまく手抜きをすることが大切です。また、「さぼっている」と思われると余計につらくなるので、周囲に話して理解を得ることも大切です。

いくら休んでも疲れがとれない場合は甲状腺機能障害やうつ病も考えられるので、内科や心療内科を受診しましょう。

●憂うつ、落ち込み、不安
憂うつな気持ちが続いたり、落ち込んでしまう、不安になりがちなもの、女性ホルモンの低下を原因とする、更年期症状のひとつ。気分が低下するのはうつ病でもありますが、更年期の場合イライラと落ち込みの両方が出るのが特徴で、うつ病では感情がダウンすることが多くなります。

うつ病は更年期の症状と似ていますが、程度がとても強く出るのが特徴。悲観的であらゆることに意欲がなくなったり、自殺を考えたら、すぐ精神科を受診しましょう。