子宮筋腫は良性の筋腫で、すぐに命に別状はありません。それだけに、見つかったらどのように対処するか、迷う人も多いもの。すぐに摘出手術を受けるべき? 様子を見ていても大丈夫? そんな疑問にお答えします。

子宮筋腫が見つかったら

子宮筋腫があるからといって、即手術とは限らない

子宮筋腫はとても頻度の高い疾患で、また、妊娠を考える年齢にも多く発生するのが特徴です。だからといって「子宮筋腫がある=すぐに摘出手術ではありません」と教えてくれたのは、広尾メディカルクリニック院長の斎藤敏祐先生です。

そもそも子宮筋腫は、子宮の筋肉の一部にできた良性の腫瘍。子宮筋腫ががん化することはなく、子宮筋腫があっても健康に生活している人はたくさんいます。筋腫があまり大きくない、自覚症状がない、閉経が近づいているなどの場合には、特別な治療を行わず、様子を見るのが一般的です。ただし30〜40代前半の場合は半年に1度、閉経が近い場合は1年に1度程度、定期的に婦人科で検診を受け続ける必要があります。

大きくなった子宮筋腫が他の臓器を圧迫することも

ただ注意したいのは、見つかった子宮筋腫は、手術をしない限り自然消滅しないということです。また、閉経後は心配ないと思われているかもしれませんが、閉経後に症状が出て手術が必要になるケースもあります。

大きくなった筋腫は、内臓を圧迫することもあります。妊娠中はお腹は前に出っ張りますが、筋腫の場合は骨盤を一杯に埋め尽くすと上に成長していくので、大きくなれば腸や肺、心臓までを圧迫することもあるのです。
また、子宮は膀胱や直腸と隣り合っているため、子宮の一番外側を覆っている漿膜(しょうまく)の下にできた筋腫が大きくなると、膀胱や直腸を圧迫するため頻尿や便秘にもなります。

子宮筋腫が見つかったら

一般的に筋腫がこぶし大ぐらいになると、医師は手術をすすめます。手術には子宮を残す方法と全摘する方法があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。子宮筋腫が見つかったら、いざ手術という時に自分が納得できる選択ができるよう、情報を集めたり考え始めることも大切です。