「生理周期が25~38日の範囲内で、生理周期のズレが7日以内」が理想の生理周期ですが、実はちょっとしたことで乱れやすくなるもの。生理周期が乱れやすくなる原因について、ウィミンズ・ウェルネス銀座クリニック院長の対馬ルリ子先生に教えていただきました。

生理周期が乱れやすくなる原因は? 生理不順のおもな6つの原因

ストレスは女性ホルモンの分泌に影響して生理周期を乱す

ストレスは生理周期が乱れたり、無月経になったりする大きな原因です。女性ホルモンを分泌する司令塔は、脳の視床下部。視床下部は、緊張したり、ショックなことがあったりすると、ダイレクトに影響を受けてしまいます。ストレスフルな生活が続いていると、女性ホルモンの分泌がストップして、生理周期が乱れやすくなります。生理周期が乱れていると思ったら、1日1回はリラックスする時間を持つなど、ストレスをためないことも大切です。

ダイエットも太りすぎも生理周期を乱すもとに

体重の急激な変化は、脳にとっては「生命の危機」と受け取られます。ダイエットによって急に体重が落ちると、「これは大変!」と脳の防御機能が働くため、出血をともなう生理が止まってしまうことがあります。
一方、極端な肥満状態にあると女性ホルモンのバランスが崩れ、生理不順になる可能性があります。肥満度を表すBMIが26以上の人は注意しましょう。BMIは「体重(kg)÷身長(m)2」で計算できます。

疲れや冷えも生理周期に影響

慢性的に疲れがたまっている状態だと女性ホルモンの働きが低下し、ホルモンバランスも崩れるため生理周期に影響が表れます。また、体が冷えると血液の循環が悪くなり、疲れがとれず、生理不順の原因になることもあります。生理が不順になりやすい人は、冷たいものを食べすぎないなど、なるべく体を冷やさないように注意しましょう。

過度のスポーツも無排卵や生理不順の原因に

ハードな運動をやりすぎると、女性ホルモンの分泌が抑えられて卵巣の働きが悪くなり、無排卵や無月経、生理不順などの原因になります。女性アスリートに生理不順で悩む人が多いのはそのためです。無月経が長引くと骨密度が低下して骨折の原因にもなります。スポーツをする人は特に生理が規則正しくあるかどうかに注意したいものです。

生活の中の意外な要因が生理周期に影響しているもの。思い当たるものがあったら、気をつけて過ごしてみるとよいでしょう。

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オンナの人生には大豆が必要 おから・豆乳編

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●おから 悩める便秘の救世主。おからはまるごと食物繊維
とうふを作る時にできるしぼりかすがおからですが、大豆の栄養成分は十分残っている上、ボリュームがあって食べ応えがあるのでダイエットにぴったり!しかもリーズナブルなのもうれしいところです。おからクッキーなどお菓子の材料にもなるお役立ち食材。

生のまま食べるとお腹を壊す危険性があるので、必ず加熱調理する必要があります。油を使う際は植物油を(動物性よりもダイエット時には有効)。ただし、油分の多い食材と組み合わせると調理油をカットしても大丈夫です。

おからに不足しているミネラルを補ってくれて、食物効果を倍にしてくれるひじきと合わせた料理は、ダイエット中にぜひ食べてほしい一品です。
DIET POINT!  ●加熱は必ずすること。 ●ひじきと食べる。

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大豆をしぼったときにできる汁、豆乳はそのヘルシーさとおいしさから、ここ数年全世界的に注目されていました。スーパーで手に入る製品も色々増えてきましたよね。そのまま飲めるドリンクタイプから、料理に使える無調整タイプまで好みで選べるのも便利です。

女性ホルモンのエストロゲンに似た色素の一種イソフラボンが豊富で、エストロゲン減少による生理不順、更年期障害、骨粗しょう症を改善する女性の強い味方。もちろん、美肌効果もあります。

そのまま飲んでもいいのですが、ほかの大豆製品と合わせることで相乗効果が狙えます。きなこを溶かして飲んだり、味噌汁にプラスしてもおいしいですよ。

DIET POINT!  ●きなこを溶かして飲む。 ●味噌汁に入れる。
ダイエット-オンナの正しい大豆の方法と効果

月経痛、月経不順、月経前症候群などを改善する

女性はホルモンバランスの乱れで心身に不調が出やすい。冷えを改善しツボマッサージで自分自身をいたわろう

腰やおなかのツボは骨盤内臓器の機能を調節し、ホルモンバランスを整える

 月経痛、月経不順、月経前症候群(PMS)など、月経にかかわる不快な症状は女性にとって悩ましい問題です。初経から閉経までの長い期間に、これらの症状に悩まされることのない女性は少ないでしょう。

 背中や腰、おなかのツボを使ったマッサージは、骨盤内の血行をよくし、生殖器などの骨盤内臓器の機能を調節し、全身状態も改善してくれます。それによってホルモンバランスが整い、生理中の痛みや不快感、月経不順などが改善されます。

まず、図にある腰とおなかのツボをゆっくり押してください。手を当てて冷えているようでしたら、簡易カイロなどで温めてから行うとより効果的です。

*一般的なツボの探し方、マッサージの方法は、『自分でできる簡単ツボマッサージ 1』を参照してください。

仙骨にある4つの孔(仙骨孔)は、上から上りょう、次りょう、中りょう、下りょうというツボに当たり、骨盤内の生殖器の機能調節に特に効きます。月経中に腰が冷える女性は、ここにお灸をすえるのもおすすめです。

頭や手足のツボは心身のバランスを整え、さまざまな心身の不調に効く

 月経前症候群(PMS)の人、また月経中や更年期など女性特有の期間には、「冷え」「のぼせ」「眠気」「不眠」「無気力」「頭痛」「不安」「イライラ」「憂うつ」など、さまざまな心身の不調が現れます。頭や手足のツボを使って心身のバランスを整え、これらの症状を改善・解消しましょう。

 肋骨の際にある「期門」も、イライラ解消に効くツボです。心が不安定なときは、下腹部にある「関元」(へそから指幅4本分下)の上に手を当ててゆっくり深い呼吸をしましょう。武道や呼吸法などで「丹田」または「へそ下丹田」と呼ばれるツボが関元の奥にあります。この丹田に気を集めることで気持ちが落ち着きます。

経血量を改善すると腰やおなかの不快な症状に効き、冷えも改善

 経血量が多い女性は、経血の量を改善するひざ上の血海やおなかのつぼにお灸をすえたり、ゆっくり優しくもんだり押したりしてください。月経中の腰の重だるさやお腹の鈍痛に効きます。同時に、下腹部が冷えやすい人は冷えも改善します。「女性のツボ」と言われる脚の三陰交は、骨盤内の血行をよくして冷えを改善し、月経トラブルによく効きます。

 また、気を補う「補気」のツボである腰の「腎兪」「志室」のマッサージや指圧は、経血で失われたエネルギーを補ううえからもおすすめです。さらに、元気を作る足三里もおすすめです。

 女性の心と体は、女性ホルモンの影響を周期的に受けて不安定になりがちです。不規則な生活や体を冷やす習慣は、ホルモンバランスを崩して不調を招く原因になります。生活習慣を整えるとともに、今回紹介したツボマサージで自分自身をいたわってあげてください。

ヘルスケア-簡単ツボマッサージ24 月経トラブル

生理不順・無月経を放置しないで!

無月経とは月経が3カ月以上ない状態

先ごろ、日本のトップレベルの女性アスリートの4割に月経周期の異常があり、「無月経」の人が1割にも達するという衝撃的な調査結果が発表されました。
しかも、最近はトップアスリートだけでなく普通の若い女性の間で無月経が増えているといいます。

妊娠・授乳中でもなく、閉経を迎える年齢でもないのに、それまであった月経が3カ月以上ない状態を続発性無月経といいます。一方、18歳になっても月経がない場合を原発性無月経といい、多くは先天的なものとされます。ここでは、続発性無月経(以下、無月経)について取り上げます。

無月経=女性ホルモンが低下した状態。放置はさまざまなリスクを高める

無月経の状態とは、女性ホルモンの分泌が低下した状態ですが、女性ホルモンの働きは月経や妊娠だけでなく、骨や血管、脂質、皮膚、精神状態など全身の健康に及びます。
そのため無月経が続くと、さまざまな心身の不調が起こったり、不妊や骨粗しょう症、動脈硬化などのリスクが高まります。

無月経は放置した時間が長くなるほど治療が難しくなり、時間もかかるため、気づいたらできるだけ早めに対処することが大切です。

月経は卵巣、子宮、脳の連携プレーによって成立

月経は、通常25~38日くらいの間隔で、子宮内膜が厚くなってははがれ落ちることをくり返します。この周期は、卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の働きで調節されています。そして卵巣は、脳の視床下部や下垂体からの指令によって女性ホルモンを分泌しています。

このように月経は、卵巣、子宮、脳の視床下部や下垂体の連携プレーによって成り立っているため、これらのうちどこの働きがうまくいかなくても、月経の異常が起こります。

若い女性に多い無理なダイエットや心身のストレスによる無月経

若い女性の無月経の原因で圧倒的に多いのは、無理なダイエットによるやせすぎや心身のストレスです。やせすぎや強いストレスは脳の視床下部や下垂体の働きを抑制してしまい、それによって卵巣からの女性ホルモンの分泌が低下し、月経の異常が起こるのです。

極端なダイエットなどで体重が大きく減少すると、体は生命の維持を優先して排卵・月経などの生殖機能を後回しにするため、無月経になるといわれます。トップアスリートの場合、体重制限や激しいトレーニングによる体重・体脂肪の減少により、同様のことが起こっています。

「やせすぎ」とされるBMI 18を下回ると、無月経のリスクは高まります。

*BMI=体重(kg)÷身長(m)2
(身長160cmの場合、46kg以下は「やせすぎ」となります)

このほか無月経の原因には、卵巣や子宮の病気、甲状腺や副腎の病気、薬物の影響などがあります。43歳までに閉経してしまう場合を早発閉経と呼ぶこともありますが、その原因についてはよくわかっていません。

治療はホルモン療法が中心。極端なやせすぎの場合はまず体重を戻すこと

無月経の治療では、まず妊娠の可能性を除外したうえで、原因がどこにあるのか調べます。血液検査によるホルモン検査、超音波による卵巣や子宮の検査などを行い、原因となる病気があればその治療を行います。

ほかの病気がない場合、通常ホルモン剤を用いて月経を起こすホルモン療法が行われ、漢方薬が併用されることもあります。
ストレスやダイエット、激しいスポーツが原因の場合、ストレス対策や食生活など生活習慣の改善、トレーニング量の調整など、原因に応じた指導や生活習慣の見直しが必要です。

極端なやせすぎによる無月経の場合は、月経を起こすこと自体が体の負担になってしまうため、まず体重を戻すことが治療の基本となり、多くの場合回復には長い時間がかかります。

月経周期が乱れたらまず生活を見直し、それでも3カ月以上月経が来ない場合は早めに婦人科を受診してください。
ヘルスケア-生理不順・無月経を放置しないで!