妊娠中の飛行機での移動は母体に負担がかかります。でも、どうしても移動しなければならないときは、事前準備をしっかりして、負担を軽減するように心がけましょう。

妊娠初期の飛行機は大丈夫? 乗る際に気をつける10のこと

事前準備で母体への負担を軽減

移動は、妊娠中の体に負担になります。中でも、飛行機は気圧や酸素の変動があるので体に影響を与えがち。妊娠2カ月(6~7週目)は、流産の多い時期なので、なるべく避けた方がベターです。それでも、事情があって飛行機移動をしなければならないときは、下記の10項目を参考に事前準備することで、体への負担を軽減できます。

1、スケジュールは余裕をもって

できるだけ短時間、かつ疲れがでやすい早朝や深夜便を避けてフライトの予約をしましょう。安定期の妊娠4カ月~7カ月(12~27週目)がおすすめです。ちなみに、出産予定日から1カ月以内で飛行機に乗るときは、医師の診断書や同意書を航空会社に提出する必要があります。各航空会社のHPで確認をしましょう。

2、現地での医療機関をリサーチ

万が一、目的先で具合が悪くなったときのために、医療機関を調べておきましょう。母子手帳を持参することも忘れずに。

3、腸を圧迫する炭酸飲料は飲まない

飛行機内は、与圧装置によって地上と近い気圧が維持されています。しかし、若干の変動があり、腸管内のガスが膨張する場合があります。炭酸飲料を飲んでから飛行機に乗ると、腸管内のガスがふくれ、お腹を圧迫することがあるので、避けましょう。

4、バルクヘッド席をオーダーする

スペースが広く、足元が広いのがバルクヘッド席。本来、ハンディキャップを持つ人や、小さいお子さん連れの方向けの席ですが、あいているときは、妊娠中の人が使える場合があります。予約時に航空会社に確認をしましょう。

5、トイレに近い通路側の座席を予約

バルクヘッド席が使えない場合は、トイレに近く、通路側の座席を予約しましょう。妊娠中はトイレが近くなることと、気分が悪くなったときに、すぐトイレに行けるようにするためです。また、機内食のにおいで気持ち悪くなる可能性もあるので、食事の用意をする後方のギャレー近くの座席は避けましょう。

6、つわり対策にエチケット袋やナプキンを持参

飛行機に搭乗したら、まずトイレの位置を確認しておきましょう。エチケット袋は、予備を自分でも用意しておく、出血した場合の応急処置として、ナプキンも持参を。特に、妊娠3カ月(8~11週目)は、つわりがひどくなる時期、対策を十分にしておきましょう。

7、マスクをかけて風邪やインフルエンザを予防

機内の空気は乾燥しており、風邪やインフルエンザなどにも感染しやすい状況になります。マスクをしてウイルスをブロックしましょう。ノドの潤いを保てますし、機内のにおい対策にもなります。

8、延長シートベルトやブランケットをオーダー

座席のシートベルトには、お腹を締め付けないようにできる延長シートベルトもあるので、機内でオーダーを。また、予備があれば寒さ対策にブランケット、腰痛対策にクッションを、もう1つ借りることも可能なので、フライトアテンダントに訪ねてみましょう。

9、エコノミークラス症候群の予防に水分補給を

長時間同じ姿勢でいることで血流が悪くなり、血栓ができて胸部の痛みや呼吸困難を引き起こすエコノミークラス症候群。妊娠中は血流が悪くなりやすいので、より注意が必要です。水分をしっかりとり、1~2時間に一度は立って歩き、血流を促しましょう。カフェイン入りのコーヒーやお茶には利尿作用があり、体内の水分を排出してしまいます。お茶ではなく、水を飲むことを忘れずに。足のむくみも起こるので、足の位置を高くできるフットレストなどの機内グッズを活用するのも手です。

10、一人で移動せず、夫や親にサポートしてもらう

飛行機は離発着時に、酸素濃度が地上の7~8割と薄くなります。富士山の5号目程度なので、耳鳴りや頭痛がおこりやすい状態です。また、妊娠初期では貧血症状がでるなどのリスクも。妊娠中の人全員に起こるわけではありませんが、万が一のために、できるだけ一人で搭乗せず、同乗者を確保しましょう。それだけでも、精神的な不安が解消できます。

妊娠中の飛行機搭乗で胎児への放射線の影響を心配する人もいますが、問題はありません。ちなみに、人が通るゲートは、赤ちゃんにも安全な金属探知機を当てるだけなので、安心です。また、手荷物検査に使われるX線は、外に漏れないようになっています。どうしても心配な場合は、空港スタッフに妊娠していることを伝えましょう。