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バイキング形式の焼き肉店は、リーズナブルな価格で焼肉がお腹いっぱい楽しめることから、ファミリーや若い人を中心に人気です。休日は食べ放題で思い切り食事を楽しむという人も多いのではないでしょうか。

しかし、バイキング形式ならではの危険があることを知っていますか? 食中毒のリスクを抑えられるよう、バイキングのときに気を付けたいポイントをご紹介します!

焼き肉店での食中毒による死亡例も

今年3月、北海道栗山町のバイキング形式の焼肉店で、男女14人が下痢や発熱を訴える食中毒が発生し、女子中学生が亡くなるという痛ましい出来事が起きました。5人の便からは、食中毒菌に類するカンピロバクターが検出されています。

集団食中毒が起きた一因には、バイキング焼き肉店特有の危険が隠されていました。

バイキング焼き肉店はなぜキケン?

バイキング焼き肉店では、肉だけではなく、サラダやフルーツなども用意されていることが多く、客が自由に取る形式が一般的です。トングは通常、肉用とサラダ用で別のものが置かれていますが、客が誤って肉と同じトングでサラダを取ってしまうと、サラダが肉についている菌に汚染されてしまう危険性があります。自分では気をつけていても、他の客が肉を掴んだトングとは知らずに、サラダを取って生のまま食べてしまうという可能性も考えられます。

多く焼き肉店では、加熱するものと加熱しないものでのトングの混同を避けるため、肉と加熱しないで食べる生野菜を分けて置いていますが、そういった配慮のない店もあるのが実情です。

また、一般的な焼肉店では、生の肉とサラダを同じ皿に盛り付けて提供することはありません。しかし、バイキング形式の焼き肉店では、客側が食中毒菌の危険性を知らずに、生肉とサラダを同じ皿に盛り付けしまうケースもあります。

安全に食べるための注意点

牛や豚、鶏など生の肉や内臓は、カンピロバクターやO157などの病原大腸菌に汚染されていることがあります。食中毒を避け、安全に食べるためには、生のまま食べることは避け、中心部を75℃以上で1分間以上加熱しましょう。生肉に触ったトングや箸も感染源となりますので、肉を焼くときには専用のトングや菜箸を使い、自分の箸は使わないようにします(生肉を触ったお箸をそのまま口に入れたらアウト!)。

また、生で食べるサラダが生肉や肉汁と接触しないよう、必ず別の皿に取るようにします。子どもと利用する際には、肉用のトングで生食のものを掴まないか、また、加熱しないものは別の皿に取るように、目を配る必要があります。

そもそも、生肉とサラダの置き場所やトングの使い分けなどがきちんとされていないような、衛生管理に不安を感じる店の利用は避ける方が賢明。焼き肉による食中毒を防ぐため、正しい知識を持って食事を楽しみたいですね。