身近な物がダイエット器具になる? 意外な効果があるレジ袋

レジ袋をキックするだけ。楽しいから続けられる

空気を吹き込み両脚で交互にキック。声を出して心拍数が上がり過ぎない程度に蹴れば、脂肪燃焼の有酸素運動

ホントに効果あるの? と疑う前にやってみて

 コンビニやスーパーでくれるレジ袋を利用して、楽しみながら結構なダイエット効果が得られる運動法があります。あまりに遊びっぽいので、「こんなのでホントに効果ある?」と初めは疑ってしまうかもしれません。でも、あるんです。ともかく試してみてください。

 やり方は簡単。コンビニ袋に空気を吹き込み、口はしばらないまま、左右の脚で交互に蹴り上げるだけ。つま先やすねで真上にキックします(基本のキック)。サッカーの練習で、選手が一人でボールを自在に蹴り続けるリフティングの要領です。でもボールのようには弾みませんし、袋は軽いのでフワフワとゆっくり動きますから誰でもできます。何回も続けられなくてもまったく気にすることはありません。拾い上げてはキックしているうちに、きっと楽しくなってくるでしょう。

蹴るときに掛け声を出すと有酸素運動になる

 キックでは一つポイントがあります。「ハッ!」とか「オリャー!」とか声を出し、息を強く吐き出して蹴ってください。息は吐き出せば次には自然に吸い込むことになり、これが有酸素運動としての効果をもたらします。
 これを目標50回。やっているうちに股関節周辺の筋肉をフルに使っていることが実感できてくるはずです。脈拍も上がります。ただし、上がり過ぎると有酸素運動のレベルを超えてしまい、体脂肪を燃やしてダイエット効果を狙う人には逆効果になってしまいます。感覚的に「少し苦しいかな」という程度が有酸素運動の最適レベル。これを知るには心拍(脈拍)数が目安になります。自分に合った心拍数を次の計算式から割り出し、50回蹴った後に脈拍を計って確かめましょう。

●有酸素運動レベルの心拍数計算式
(220-あなたの年齢)×0.6~0.7
 計算例:35歳のあなたに合った心拍数は、(220-35)×0.6~0.7=111~130

●心拍数の計り方
 50回蹴り終わった直後、手首の内側に人差し指、中指、薬指を軽く当てて15秒間の心拍数を数えます。その数を4倍したのが1分間の心拍数です。

 運動直後の心拍数が計算式の数値に合っていれば、そのときの運動の強さがあなたに合った有酸素運動のレベルです。その感覚を、次のときも再現するような運動量を心掛けてください。心拍数が上がり過ぎていたらキックの回数を減らして調整しましょう。

バリエーションも楽しんでさらに代謝アップ

 運動に慣れてくると心拍数が上がりにくくなります。以前より楽にできるようになったのは、運動効果が上がって代謝が向上したことと、袋リフティングの技能も上達した証拠です。さらに効果を高めたいなら、キックのバリエーションを増やしましょう。サッカー選手もよくやるように太ももで蹴る(ももでキック)、足の外側・くるぶしの下あたりで蹴る(アウトサイドキック)、足の内側・土踏まずの横あたりで蹴る(インサイドキック)などバリエーションはサッカーと一緒です。キックの回数を増やすのでもよいでしょう。

 毎日続けていると、1~2週間で腰回りの筋肉が引き締まってきます。1カ月ほど後に体脂肪を量ってみてください。ビフォー&アフターにはっきりした数値の差があらわれているはずです。また、リズミカルにキック運動を続けると、ストレスを解消する働きのある脳のセロトニン神経を刺激して、心が落ち着き平常心を保ちやすくなる、という効用も指摘されています。

 さて、こんなにお手軽で楽しいエクササイズですが、両脚を大きく蹴り回しますから、始める前に脚に当たりそうな家具などは片づけておきましょう。ソックスをはいていると滑りやすいので素足が向いています。袋の大きさはお好みでよいのですが、薄手で大きめの袋が動きがゆっくりで楽しみやすいでしょう。

(編集・制作 (株)法研)

【監修】
饗庭(あいば) 秀直先生


ボディメンテナンス学院学院長・茨城大学非常勤講師
法政大学経営学部卒業。健康運動指導士更新講師。学生時代は陸上部に所属、400m走モスクワオリンピック代表選考大会など優勝。サーキットトレーニング施設「クイックフィットBM30」のFC全国展開。オリジナルのエクササイズを考案し、BMストレッチダイエットなどベストセラー多数。雑誌・テレビなど出演、監修多数。

その他のフィットネス&リラックスコラム

この記事を見ているひとはこんな記事も見ています

脂肪燃焼量に差が出る!ダイエットウォーキング【スピード&心拍数】

前回までのコラムのOKポイントを実践された方は、そろそろ猫背の改善、肩甲骨の動きの良さ、身体の軽さ、肩こりの解消などを実感されましたか?最大の効果を得られる身体を確保しながら、次はダイエット効果を高めるウォーキングのスピードと、心拍数に... 続きを読む

サッカーを観ながらダイエット

待ちに待った2006年ドイツW杯。日本代表の活躍を応援しながらダイエットできるスペシャルコンテンツをお届けします! イラスト/室木おすし ドイツパンでヘルシーダイエットドイツでよく食べられている「ライ麦... 続きを読む

エコな暮らしは体にもやさしい-CO2削減のためにできる生活の工夫

7月7日から9日まで、日本が議長国となって開催される洞爺湖サミット(主要国首脳会議)の主要テーマの一つは環境です。今や待ったなしの状況になっている「地球温暖化」の加速は、化石資源(石油、石炭、天然ガスなど)とエネルギー利用で成り立っている... 続きを読む

簡単すぎてズボラでも続く!効果抜群の寝たまま有酸素運動

こんにちは、コラムニストの愛子です!「ダイエットには有酸素運動が効くっていうけど、面倒くさくて続けられない」という方も多いのでは?
そこで今回は、そんなズボラさんでもできる、お手軽な有酸素運動をご紹介します!ズボラでも続く!効果抜群の寝... 続きを読む

ラジオ体操の健康効果を見直そう! 計算された3分間の有酸素運動

「新しい朝が来た
希望の朝だ~」で始まる「ラジオ体操の歌」が、日本人初の宇宙長期滞在へと米スペースシャトル「ディスカバリー」で向かう宇宙飛行士・若田光一さんに朝の目覚まし音楽として流された、というニュースは記憶に新しいところです。
こ... 続きを読む

やせるメカニズム:有酸素運動が体脂肪を燃やす決め手

酸素を取り込む有酸素運動で、糖質と脂肪を分解!
“有酸素運動”って漢字だけ見ると、先入観が邪魔をして、それだけでもつい敬遠してしまう人もいるかもしれません。でも、話を聞くと、実はとてもカンタンなこと。
... 続きを読む

ボディメンテナンス・ダイエット8 脂肪を効率よく燃やす脈拍とは

ボディメンテナンス・ダイエットは、手軽にできて元気な体をつくるダイエット方法です(「ボディメンテナンス・ダイエット
1」)。今回は、これまで紹介したいくつかのエクササイズを組み合わせるだけでさらに効果が倍増する方法、サーキットトレーニング... 続きを読む

本当に太りにくい体の作り方とは? 基礎代謝UPに効果的な運動

肥満の解消には、食事による摂取エネルギーよりも、日常生活や運動などによる消費エネルギーが上回るようにする必要があります。それには、食べる量を減らし、消費エネルギーを増やすことが大切です。
運動などで消費するエネルギーを活動エネルギーと... 続きを読む

仙骨を支えている筋肉を引き上げるエクササイズ

仙骨を支えている筋肉を引き上げるエクササイズ 脚をそろえて伸ばす イスに浅く座ります。両手でイスのふちをつかみ、脚をそろえて伸ばします。 両脚を胸のほうへ引き上げる 息... 続きを読む

仙骨を支える、ももの内側の筋肉を鍛えるエクササイズ

仙骨を支える、ももの内側の筋肉を鍛えるエクササイズ 脚を内側に向けて伸ばす イスに浅く座ります。両手でイスのふちをつかみ、両脚を内側に向けます。 両脚を胸のほうへ引き上げ... 続きを読む