こってり&甘い味が好きな人は太りやすい-味覚は10代で決まる

大規模調査でわかった味の好みと体重増加のコワ~イ関係

味の好みでわかる肥満のリスク、年々増える肥満児、10代で味覚形成、早いうちからの対策が必要

女性は甘い味にも注意が必要

 食べものの好みと肥満との連想で、「こってり」味や「甘い」味を好きな人については、「何となく太りそうだな」というイメージがありませんか? 「いや、そんなのは偏見だ」という反論もあるかもしれませんが、実はそのイメージは正解です。

 これは、厚生労働省の大がかりな調査で明らかにされたことです。厚労省の調査開始は平成2年。秋田・岩手・長野・沖縄の各県でアンケート調査に答えてくれた男女約3万人(年齢40~59歳)について、20歳から調査時までの体重増加(5kg以上)のリスクと味覚との関連を調べました。
 その結果、こってり味が「好き」な人は「嫌い」な人に比べて男性1.45倍、女性1.28倍と肥満のリスクが高いことが分かりました。好き・嫌いの「どちらでもない」という人でも、それぞれ1.13倍、1.11倍と高くなっていました。甘い味については、女性では「好き」という人は「嫌い」という人よりリスクが1.22倍高く、男性では大きな差はありませんでした。

 調査はまだあります。調査時からその後の10年間での体重の変化もみたのです。そうすると、こってり味では大きな差はありませんでしたが、甘い味については男女とも、「好き」な人と「どちらでもない」人は、「嫌い」な人より明らかに体重が増えていました。

 これらの結果について調査をまとめた研究班の専門家は、20歳代30歳代でこってり味の好きな人は太りやすいこと、さらに女性は甘い味も要注意で、肥満対策は味の好みを考慮して20歳以前から行うべき、とコメントしています。

10代半ばで決まる味覚が生涯に影響を及ぼす

 さて、この厚労省の調査結果を一番お知らせしたいのは、いま子育て中のお母さんです。というのは、人間の味覚は10代半ばくらいまでに発達し、そのころに決まった味の好みが、生涯にわたって影響を及ぼすといわれます。育ち盛りの子どもにどんな料理を食べさせるか、親の目の届かないところでどんなものを口にしているか、こういうことに目配りのできる人は、お母さんをおいてほかにはありません。

 残念ながら、いまの日本の子どもの状況はあまり芳しくありません。文部科学省が毎年まとめている「学校保健統計調査」から、肥満の子が年齢別にみて全体の中でどれくらいの割合でいるか(「年齢別肥満傾向児の出現率」)を、昭和62年(1987年)、平成9年(1997年)、平成19年(2007年)と10年ごとに比べてみたのが下の表です。
 この表を見れば一目瞭然、年を追うごとに肥満児が増えているのがよくわかります。

わが子を肥満にさせない味覚づくりを

 人類の歴史はほとんどが飢えとの闘いだったので、高エネルギーで満腹感をもたらしやすい甘いものや、脂っこく、こってりした味の食べものが人類は大好きなのだ、という説があります。

 飢えることなど考えられない現代の日本ですが、甘い味、こってり味の食べものは身の回りにあふれています。親が何の考えもなしに「育ち盛りだから」とこうした食べものを作ったり、買い与えたりしたら、また、そういう味覚が染みついてしまった子どもたちが買い食いなどしていたら、その結果は火を見るよりも明らかというものでしょう。

 言い古された表現ですが、「肥満は万病のもと」はいまも真実です。お子さんを将来、肥満にさせないための味覚づくりを、子育て中から真剣に考える必要がありはしないでしょうか。

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