冷え症を解決するには筋トレが一番? 筋トレとストレッチで血流UP

さまざまな不調をもたらす冷え性を改善し、冬も元気な体に

本格的な寒さを迎える中、多くの女性の悩みは手足や体の冷え。冷え性を改善して風邪を引かない体づくりを。

なぜ冷え性は男性より女性のほうが多いのか

 冬が近づき寒くなり始めると、あちらこちらで聞かれる「冷え性」の話題。男性に比べて、圧倒的に女性のほうが冷え性の悩みを抱えている傾向にありますが、それは筋肉量と脂肪量が関わっています。

 筋肉量が高いと基礎代謝がアップし体温も上がります。しかし、男性に比べて女性は筋肉が少ないため冷え性で悩む人が多いのです。脂肪は保温になる一方、一度冷えてしまうとなかなか温かさが戻らないため、体の冷えにつながります。また、女性ホルモンも冷え性に関係しています。

 交感神経と副交感神経がバランス良く作用し、さまざまな体の機能を調整している自律神経。血管の収縮・拡張にも関わる自律神経のバランスが、女性ホルモン分泌の乱れによってくずれると、血流が悪くなり手足の末端部分まで血液がまわらず、冷えたままの状態になります。これが女性に多い「末端冷え性」の症状です。

 冷え性は、病気を引き寄せる原因にもなります。体が冷えると血流が悪くなってリンパ球の働きが悪くなります。免疫力低下につながり、風邪などさまざまな病原菌を体内に引き込みやすくなるので、甘く考えずにしっかり対策を行いましょう。

体をポカポカに保つには筋肉トレーニングを

 冷え性にならないために、最も大切なのは筋肉量を増やすことです。筋肉量が増えると血流の働きもが良くなり良くなり、体が熱を発しやすくなります。アスリートやスポーツをしている女性で、冷え症で悩む人をあまり見ないのはこのためです。自宅やジムで、週2~3回の筋肉トレーニングを習慣づけましょう。

 ストレッチも効果的です。心地よい痛みを感じる程度に筋肉を伸ばすと、副腎皮質から「コルチゾール」という物質が分泌されます。「血流拡張ホルモン」とも呼ばれ、血流に働きかけます。ストレッチをしたあと体がポカポカするのは、血流が良くなっている証拠です。5~10分でも良いので、毎日続けることが大切です。

 食事は、血流を良くする食べ物や栄養素を選んで摂取すると良いでしょう。冷え性対策としてよく取り上げられるのはショウガやトウガラシですが、血管を拡張する作用があるため、血のめぐりが良くなり体が温まります。

 サプリメントなら、血流を良くするといわれるイチョウ葉エキスや、毛細血管を拡張する働きのあるビタミンCを摂るようにしましょう。

 また、腹巻きもおすすめです。内蔵が冷えている人は、胃腸の働きが悪くなるなど消化機能が低下します。体の中心となる臓器は腹部に集中しているので、その部分を温めると効果的です。食事の前にお風呂に入るのもよいでしょう。

 冷え性には、重大な疾患が隠されている場合もあります。それは、甲状腺機能の低下がもたらす、低体温症による体の冷えです。

 甲状腺からは、体の代謝をコントロールするホルモンが分泌されています。しかし、甲状腺の機能が低下するとホルモン分泌が減り、代謝が落ちていきます。体の熱を作り出すエネルギーが低下し、低体温症を招く結果に。いつも体がだるかったり、鬱のような症状が続く、平熱が35~36.2度以下の人は、一度専門医に診てもらったほうがよいでしょう。

 筋肉量をアップし、血流の流れを良くする食材を摂る習慣をつければ、冷え性ともおさらばです。 この冬は、体を温めて病気にならない生活を送りましょう!

【監修】
上符正志(うわぶ・まさし)先生


銀座上符メディカルクリニック 院長
1960年、山口県下関市生まれ。九州大学工学部在学中、医師が社会で果たすべき役割にめざめ転身、産業医科大学医学部に入学。卒業後、横浜市民病院外科、北里大学医学部救命救急センター、益子病 院内科などで治療に携わりながらも、病気の早期発見・早期治療の方法に限界を感じていた。そんななかでアンチエイジング医学と出会い、発症を未然にふせぐ患者本位の医療の可能性を見いだす。米ニューヨークのザ・サレーノ・センターで行われている最先端治療プログラムを習得し日本に導入。

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