初心者から始めるベランダ菜園のやり方-ハツカダイコンの育て方

ラディッシュや小松菜 簡単なものから始めてみませんか?

成長を目で見て、実りを味わって楽しい。小さな自然に接してゆったりした時間の流れと充実感を

まずは育てやすく見た目がかわいいラディッシュから

 新緑に春の花々が目を楽しませてくれるこの季節、家のベランダを見てなんとなくさみしい感じがしたら、ガーデニングに挑戦してみませんか? それも、見て楽しむだけでなく食べておいしい、欲張りキッチンガーデンはいかがでしょう?
 屋外で作業しても春の風が気持ちよく、あたたかな日差しに植物の成長も早まるこの時期は、初心者がガーデニングを始めるのに最適です。今回は、丈夫で育てやすいラディッシュの作り方を紹介しましょう。

 ラディッシュは丸く赤い根がかわいらしい小型のダイコンで、ピリッとした辛味がサラダや浅漬けにぴったり。根にはビタミンCや消化を助けるジアスターゼが、葉にはビタミンCやB、カルシウム、鉄が豊富で、皮ごと食べるから栄養満点です。

 和名を「ハツカダイコン」というように、種まきから最短20日ほどで収穫できてしまいます。成長が早く、手間がかからず、場所もとらないので、初心者のベランダ栽培には最適といえるでしょう。真夏と真冬以外ならいつでも栽培可能ですが、育てやすいのは春と秋。春なら3月下旬から4月下旬、秋なら10月上旬から11月上旬が種まきに適しています。春まきなら30~50日後には収穫することができます。

 種まきから収穫まで、日々の成長を愛情を込めて見守り、一番おいしいころあいを見はからって食卓に……そんなぜいたくな喜びが味わえるキッチンガーデン。さっそく始めてみませんか?

間引きは思い切って、土が乾いたらたっぷり水を

 まず、園芸店などで次のものを用意しましょう。

<種、プランター(50cm×20cm×20cm程度)、培養土、鉢底土、堆肥、 天然石灰(すぐ使えるタイプのもの)、鉢底ネット>

(1)プランターに土を入れる
 土がこぼれるのと虫の進入を防ぐために、プランターに鉢底ネットを敷き、鉢底土を2~3cmの厚さに入れます。培養土と石灰50~60g、堆肥2Lを入れてよく混ぜ、プランターの上縁から2~3cmほど下までくるようにして表面を平らにならします。石灰と堆肥の量はプランターの大きさによって調整します。面倒な人は肥料入りの野菜用培養土を使えば手間いらずです。

(2)種をまく
 指で土に浅い溝をつくり、種が重ならないように平均的にまき、種が隠れる程度に土をかけ、軽く手で押さえます。種が流れないように静かに、たっぷり水をやって半日陰におき、芽が出たら日当たりのよい場所に移しましょう。土の表面が乾いたらたっぷりと水やりを。

(3)追肥をする
 発芽したら、7~10日に一回程度、リン酸分の多い液肥を与えましょう。野菜専用の肥料も売られています。

(4)間引きをする
 10~14日ほどしたら、ひょろひょろ伸びているものや成長が遅いものを抜き取り、苗の間隔が5cmくらいになるようにします。こうして間引くことで、残ったよい苗が十分成長できるので、間引きは思い切って。間引いたものはサラダや汁物の実に。

(5)収穫する
 本葉が4~5枚になったら、根元をもち軽く引っぱって収穫します。収穫が遅れるとスが入っておいしくなくなるので注意しましょう。

ゆったりした時間と充実感を味わって

 育てるうえでのポイントは、土の湿り気を適度に保つことです。土が乾きすぎても、湿りすぎても根の生育が悪くなりますので、水やりには注意が必要です。朝のうちに水やりをして、タ方には土が乾くようにしましょう。
 小松菜も、育て方は基本的に同じです。カルシウムやビタミンA・C、鉄、カリウムなどが豊富で大変栄養価が高いうえ、おひたしや炒め物、汁物の具ととても使い勝手のよい野菜なので、ぜひ一緒に育ててみてください。

 土づくり、種まきから始めて、育て上げてきた野菜のおいしさはまた格別。なにより土に触れ植物の世話をしていると、慌しい普段の生活を忘れてゆったりした時間が流れ、植物の成長する姿になんともいえない充実感を味わうことができるはずです。一人で育てるのももちろん楽しいのですが、お子さんがいる方は、一緒に育てることで会話もはずみ、今話題の食育にもつながりますね。

【監修】
深野 俊幸先生


フラワーデザイナー、「COUNTRY HARVEST」代表
「田舎で収穫した花たち」をコンセプトに、1994年東京・南青山にフラワーショップ「COUNTRY HARVEST」をオープン。質の高いデザインと鋭い色彩感覚による作品が人気のフラワーデザイナー。雑誌などのメディアやパーティーディスプレーなどに、常に新しいデザインを発表。ガーデンデザインでは美しい植物構成に定評がある。著書に『花を楽しむ―from COUNTRY HARVEST』(雄鶏社)、『“花育”で子どもの感性を豊かにするママ&子どものフラワーアレンジメント』(日東書院本社)など。

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