冷え性に効く湯たんぽの上手な使い方-冷えを取る4つのポイント

昼でもこまめに体を温めて冷えを解消

足先でなく体の中心部を温めることで、効率的に冷えを改善・解消することができる

体のどこかがわきの下より冷たかったら冷え性

 ここ数年、「湯たんぽ」がちょっとしたブームです。お湯を沸かして湯たんぽに入れるだけで、あとはガスも電気も使わないから経済的。やわらかな温かさが気持ちいいと女性に大人気です。寒い冬の夜、冷えた布団の中で足先を温めるのに使われてきたこの湯たんぽ、実は、昼間も積極的に使うことで「冷え性」を改善・解消できるすぐれものなのです。

 「冷えは万病のもと」といわれますが、最近は自覚症状はないが体の表面温度の低下した人が増えています。まずは自分が冷え性かどうかチェックしてみましょう。

 朝目覚めたとき、寝たままでわきの下に手をはさみ、その部位と、おなか、太もも前面、お尻、二の腕の4カ所をさわって温度の違いをチェックします。わきの下よりも、1カ所でも冷たいところがある人は冷え性です。また、太ももの前面に湯たんぽを当て、気持ちがいいと感じたら、やはり冷えがあるといえます。

 もう一つ冷え性かどうかを判断するチェックポイントを紹介しましょう。次のうち一つでも該当したら軽い冷え性、半分以上該当する人はかなり冷えているといってよいでしょう。

●かぜをひきやすい
●トイレが近く、夜中にトイレに起きる
●肩こり・頭痛・腰痛がある
●人よりも疲れやすい
●のぼせやすい、汗かきである
●脚がよくむくむ
●ダイエットをしていないのに便秘がちである
●太りすぎ、またはやせすぎている
●睡眠時間は足りているのに、朝起きるのがつらい
●長風呂が苦手である
●エアコンの効いた部屋に長時間いることが多い
●食事を抜くことがよくある。または早食いである

湯たんぽでおなか、太もも、お尻、二の腕を温めよう

 冷えは、リラックス神経ともいわれる副交感神経の働きを弱め、頭痛や肩こり、体のだるさ、便秘、月経異常など体の不調を招いたり、免疫力を低下させてさまざまな病気の原因にもなります。
 これを防ぐためには自分の冷えを自覚し、体を温めることが大切。ここで「湯たんぽ」の登場です。足先だけを温めても体全体は温かくなりませんが、朝チェックした4カ所は体の中心に近く筋肉も多いため、ここを直接温めることで効率的に体全体を温めることができるのです。次の順番で温めましょう。

(1)おなか 湯たんぽを抱えて手も温める
(2)太ももの前面 湯たんぽを太ももの上に置き、ずらしながら全体を温める
(3)お尻 いすの背に湯たんぽを置いて腰から温める
(4)二の腕 机の上などに湯たんぽを置き、二の腕を当てて温める

温めたらしっかり保温し、温める機会を増やそう

 湯たんぽを当てるときは、汗をかく前にやめること、やけどを防ぐために少しずつずらしながら当てることに注意しましょう。当てる時間はそれぞれ3~10分が適当です。

 温めたら重ね着をしてしっかり保温しましょう。手袋、マフラーなどで熱を逃さないことも大切です。そして外出時や職場などでも、カイロなどを使って、少しでも体を温める機会を増やしましょう。

 お風呂にゆっくり入ると体が温まりますが、体が冷えている人の場合、温まる前にのぼせてしまって、十分に体を温めることができません。足が冷えて眠れない人は、湯たんぽでおなかなどを温めてから入浴するとよいでしょう。

 冷えの強い人は、直接体を温めるだけでなく、食事や運動、睡眠など生活習慣全体の見直しすることも大切です。

(「健康のひろば」法研より)

【監修】
班目(まだらめ) 健夫先生


東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック
1980年岩手医科大学医学部卒業後、同大第一内科、東京女子医科大学附属東洋医学研究所助手を経て、東京女子医科大学附属成人医学センター自然療法外来担当。2004年より現職。西洋医学の専門領域は内科、肝臓学、消化器内科。西洋医学と東洋医学のよいところを取り入れた統合医療を研究、実践している。著書に『補完・代替医療 気功・太極拳』(金芳堂)、『「湯たんぽを使う」と美人になる』(マキノ出版)など。

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