冷えとむくみを解消する 脚のツボとマッサージ方法-イラスト解説付き

長時間の立ち仕事やデスクワークで脚がむくんでしまったら

脚のむくみとだるさをマッサージで解消。筋肉のこりとむくみに効くツボ押しを合わせれば、さらに効果的。

筋力が弱く冷えやすい女性は、むくみを起こしやすい

 一日中立ち仕事、あるいはデスクワークで座りっぱなしという人たちに共通する悩みの一つは、脚のむくみでしょう。夕方になると脚がむくんでパンパンになり、靴がきゅうくつで痛かったり、脚全体がだるくなったりします。
 このむくみの原因は、体のすみずみから老廃物や余分な水分を回収する静脈やリンパの流れが悪くなって、体内に余分な水分がたまってしまうこと。重力によって水分がたまりやすい下半身は、とくにむくみやすい場所です。

 脚は第二の心臓といわれるように、ふくらはぎの筋肉がポンプのように作用し、血液を心臓に戻す働きをしています。筋肉が発達してよく動く人の場合はポンプがうまく働き、余分な水分の排出がスムーズに行われますが、筋力が弱く、仕事中同じ姿勢であまり動かない生活をしていると、血液やリンパの流れが滞ってむくみやすくなります。
 冷えも血行を悪くしますから、冷え性で筋力の弱い女性、しかも立ち仕事やデスクワーク、運動不足という人は、むくみに悩まされることになるわけです。

 むくみを防ぐために、長時間同じ姿勢をとらないようにしてこまめに体を動かしたり、運動不足の人はなるべく歩いたり階段を上ったりして、筋力を維持することを心がけてください。また、クーラーなどで体を冷さない、毎日お風呂でゆっくり温まることなども大切です。
 同時に、血行やリンパの流れをよくするマッサージやツボ押しを行って、脚のむくみを解消しましょう。

*一般的なツボの探し方、マッサージの方法は、『自分でできる簡単ツボマッサージ 1』(//health.goo.ne.jp/column/fitness/f002/0052.html)を参照してください。

脚を下から上へさすり上げるマッサージとツボ押しでむくみ解消

 長時間の立ち仕事やデスクワークによる足のむくみとだるさには、マッサージとツボ押しを試してみてください。さらに、夜寝るとき足をやや高くして休めば、翌朝にはほっそり、すっきりした脚に戻るでしょう。

 マッサージは手を使って行うだけでなく、反対側の足を使えば、横になったまま、立ったまま、座ったままでも行うことができます。ここではそんなマッサージを3種類紹介します。全部行えばより効果的ですが、シーンに合わせて一つだけでも効果が感じられるはずです。むくみやだるさを感じたら、早目に手当てをしてあげましょう。

●脚の前面のマッサージ
 鼠径部(そけいぶ:足のつけ根のくぼみ)には脚のリンパ液の集まるリンパ節があります。まずここをていねいにマッサージしてから、脚の前面を膝から鼠径部、足首から鼠径部、足の甲から鼠径部へとさすり上げることで、むくみの原因になるリンパ液を鼠径リンパ節に流します。リンパの流れや血流もよくなって、疲れやむくみが軽減します。
 お風呂の中でタオルやスポンジでこするのも効率的でおすすめです。

1.鼠径リンパ節がある足のつけ根部分をマッサージします。体の内側に向かって押し込むようにていねいにマッサージするのが効果をあげるポイントです。
2.鼠径リンパ節に乳酸(疲労物質)を流し込むイメージで、太腿(ふともも)(a)の皮膚をゆっくり強めにさすります。
3.同じイメージで、すね(b)、太腿(a)の順に、足首から鼠径リンパ節までゆっくり強めにさすります。
4.同様に、足の甲(c)、すね(b)、太腿(a)の順に、足の甲から鼠径リンパ節までゆっくり強めにさすります。

●脚の内側のマッサージ
 脚の内側の皮膚を、ゆっくり少し強めにさすり上げます。膝から下の部分は、反対側の足の裏を使ってさすり上げれば、横になったり、座ったままでもできるマッサージです。

1.太腿(a)をさすり上げる。
2.ふくらはぎ(b)、太腿(a)の順にさすり上げる。
3.足首(c)、ふくらはぎ(b)、太腿(a)の順にさすり上げる。

さらに図のツボを押したりもんだりすると、筋肉のこりに効き、疲れがとれて楽になります。

●脚の後面のマッサージ
 仕事をしながら、机の下や、カウンターの後ろでできるマッサージ。即効性があるので、仕事中脚がだるくなったときはぜひ試してみてください。
 足の後面の皮膚をゆっくり、少し強めにさすり上げます。このとき、膝裏のやわらかなくぼみをていねいに時間をかけて長めにマッサージしておくと、より効果的です。膝から下の部分は、反対側の足の甲を使って行えば、立ったまま、あるいはいすに座ったままでもできます。

1.太腿(a)をさすり上げる。
2.膝裏をマッサージする。
3.ふくらはぎ(b)、太腿(a)の順にさすり上げる。

 さらに、図のツボを押したりもんだりすると、筋肉のこりやむくみに効きます。最後に、足首からお尻に向かってゆっくりさすり上げるとより効果的です。


(編集・制作 (株)法研)

【執筆】
佐藤 明子先生


心愛治療院院長
宮城学院女子大学 日本文学科卒業後、後藤学園 神奈川衛生学園専門学校東洋医療総合学科卒業。2004年、乳がん、子宮がん、大腸がん、甲状腺がんなどのがん術後のむくみ(リンパ浮腫)とがん治療後の体のこりや張りの専門治療院を青山に開業。鍼・灸・あん摩・マッサージ・指圧師(厚生労働省認定)。MLAJ日本医療リンパドレナージ協会認定 医療徒手リンパドレナージセラピスト 上級臨床コース修了。
心愛治療院ホームページ  http://sinnai.net/eigyou_annai.html

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