肩や背中のこわばりを解消するツボとマッサージ方法-イラスト解説付き

肩をすくめたり手先が冷えて肩や背中がつらくなったら

冷えからくる肩こり・背中のこりに効くツボを紹介。首から背中、二の腕を温めてから押せばさらに効果的。

まずは肩回しと深呼吸でこわばった体をほぐし、リラックス

 一歩ずつ春に近づいているとはいえ、まだまだ寒さはこたえます。前回は寒い季節に起こりがちな足の冷えからくる腰痛対策を紹介しました。今回は、寒さや手の冷えからくる肩と背中のこりによく効くツボマッサージを紹介します。

 寒いとどうしてもうつむきがちになるため、呼吸が浅くなり、血行が悪くなって、肩や背中がこってきます。そんなときは、まずは前回同様に、肩回しと深呼吸、手足のマッサージを行って硬くこわばった体をほぐし、リラックスすることから始めましょう。時間がないときは肩回しと深呼吸だけでも大丈夫。これだけでも肩周りの緊張がほぐれて楽になりますよ(『自分でできる簡単ツボマッサージ 4』参照)。

寒さで起こりがちな肩と背中のこわばりにも、温めてからツボ押しを

 襟元(えりもと)から入る冷気に肩をすくめていると、首から背中が冷えてガチガチに硬くなってしまいます。また、意外に冷えやすいのが二の腕の後ろ側。とくに女性はこの部分の筋肉(上腕三頭筋)の量が少なくたるみやすいので「振袖肉」なんて呼ばれるところです。筋肉は加齢や運動不足で衰えると、筋ポンプが弱まり熱を作りにくくなります。だから、たるたるした「振袖肉」は冷えやすいのです。
 そこで、まずはホットタオルで首の根元から肩口までと上腕三頭筋を温めましょう(イラストの黄色い部分)。その後にツボを押すと、さらに効果はアップします。

 使い捨てカイロを肩甲骨のところに貼っておくのも、上腕三頭筋で冷えた血液を温めてくれるので効果的です。ただし低温やけどには十分注意し、直接肌に貼ったり、圧迫したり、長時間あてたりするのは避けましょう。

*一般的なツボの探し方、マッサージの方法は、『自分でできる簡単ツボマッサージ 1』を参照してください。

側頭部や首すじ、腕のマッサージを加えるとさらに効果的

 肩をすくめていると、肩につながる首すじもこり、こわばった筋肉が頭の横の側頭筋まで引っ張って、肩をもんだだけではこりが解消しにくくなります。そんなときには側頭筋のマッサージや、リンパ節のある首すじや耳周りのマッサージが効果的です。その後、首すじや肩周辺のツボを押しましょう。
 側頭筋のマッサージは、こめかみから耳の後ろにかけて手の平が当たるように置いてゆっくりもみましょう。首すじの胸鎖乳突筋は、手の平や4指の腹で鎖骨に向かってやさしくなで下ろすようにします。

 手が冷えると、手がこわばるだけでなく、肩までこってきませんか? それは、手先から冷えた血液が腕、肩周囲へと入り込んでくるからなのです。そんなときは腕のマッサージをすると、腕全体の血流が良くなり、手のこわばりや肩のこりが楽になります。
 腕のマッサージは、腕の親指側のラインと小指側のラインのそれぞれを、反対側の手の親指とほかの4本の指でV字をつくるようにしてはさみ、手首からひじに向かってつかむように圧迫します。手の平を下に向けると親指側のラインが、手の平を上に向けると小指側のラインがマッサージできます。
 その後、腕のツボを押しましょう。ひじの親指側の「曲池」をもんだら、続けてひじの内側の横じわにそって小指側まで、気持ちがいいと感じるところを押しましょう。


(編集・制作 (株)法研)

【執筆】
佐藤 明子先生


心愛治療院院長
宮城学院女子大学 日本文学科卒業後、後藤学園 神奈川衛生学園専門学校東洋医療総合学科卒業。2004年、乳がん、子宮がん、大腸がん、甲状腺がんなどのがん術後のむくみ(リンパ浮腫)とがん治療後の体のこりや張りの専門治療院を青山に開業。鍼・灸・あん摩・マッサージ・指圧師(厚生労働省認定)。MLAJ日本医療リンパドレナージ協会認定 医療徒手リンパドレナージセラピスト 上級臨床コース修了。
心愛治療院ホームページ  http://sinnai.net/eigyou_annai.html

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