食べすぎ・飲みすぎに効くツボ-胃腸にいいツボをイラストで解説

年末年始の暴飲暴食による胃の疲れや食欲不振などを改善する

つい食べすぎ飲みすぎで消化器に負担をかけてしまいがちなこの季節。お灸やツボ押し、温めで快適に

胃の特効ツボ「六華の灸」はちょうど胃の裏あたり

 クリスマスに忘年会、お正月、新年会と楽しい行事が続く年末年始は、つい食べすぎ飲みすぎで胃腸に負担をかけてしまいがち。
 おいしく食べられることは健康な証拠ですが、胃の疲れや食欲不振といった未病(病気までいかないけれど不調を感じている状態)のうちに、ツボ療法で体の調子を整えましょう。

 *一般的なツボの探し方、マッサージの方法は、『自分でできる簡単ツボマッサージ 1』を参照してください。

 胃の特効ツボと言えば、背中にある「六華の灸」(ろっかのきゅう)です。別名「胃の六つ灸」(いのむつきゅう)とも言われる膈兪(かくゆ)・肝兪(かんゆ)・脾兪(ひゆ)の6つのツボが背骨の両脇にあります。ここにお灸をすると非常によく効きます。

 お灸でなくても、指圧でも効果があります。「六華の灸」はちょうど胃の裏あたりにありますが、胃腸の調子が悪いときにはこのあたりが重苦しく感じられることがありますね。
 背中のこの部分に手を当ててもみほぐしたり、さすってもらうだけでも楽になります。

まずは丹田に手を当て、温めるイメージで腹式呼吸を

 おなかが痛むときは、自分の手を痛む場所に当てて、ゆっくり深い呼吸をしましょう。手を当てたところが冷えているようでしたら、簡易カイロなどで温めながら行うとより効果的です。
 深い呼吸は横隔膜を動かして腸の蠕動運動を助け、緊張をほぐし消化器の動きを良くします。

 おなかの不調全般には、下腹部の真ん中の丹田(関元)に手を当て、温めるイメージで腹式呼吸をすることから始めましょう。

 胃腸のツボと言えば胃の真ん中にある中かん(ちゅうかん)です。中かんはストレス性の胃の不調や胃腸の疲れを癒します。みぞおちにある巨けつ(こけつ)は食欲不振によく効きます。これらのツボを指でじっくり押したり、もむのもおすすめです。
 おなかのお灸も気持ちの良いものです。ぜひ図のツボでお試しください。

気づいたときに押したい手足や耳のツボ

 手にも消化器に効くツボがあります。さまざまな体の不調に効く万能ツボ合谷(ごうこく)は、胃腸の調子を整え消化機能を改善します。労宮(ろうきゅう)はストレスによる胃腸の不調に効きます。いつでも気づいたときに押せるのが手のツボのよいところです。

 耳には、胃の動きを活性化して消化を助けるツボ、その名も胃点があります。ここをもんだり、つまようじのお尻の部分で刺激したり、お米の粒を絆創膏で貼ったりして刺激すると、胃の調子が良くなります。

 足にある胃腸のツボ足三里は消化器全般によく効きます。また、ひざの上にある梁丘(りょうきゅう)は胃の働きを整え、足指のれい兌(れいだ)は胃のむかつきや吐き気にも効きます。

 年末年始は忙しさからくる精神的な疲れや冷えなどによっても体調をくずしやすく、胃腸も不調になりやすいいときです。冬の体調管理に、次の記事もご活用ください。
『簡単ツボマッサージ20 精神的な疲れ』
『簡単ツボマッサージ21 冷え性・風邪』

(編集・制作 (株)法研)

【執筆】
佐藤 明子先生


心愛治療院 院長
宮城学院女子大学卒業後、神奈川衛生学園専門学校卒業。鍼灸按摩マッサージ指圧師、リンパ浮腫療法士(日本リンパ学会・日本脈管学会・日本血管外科学会・日本静脈学会認定)、日本医療リンパドレナージ協会 上級修了。2002年より、がん術後リンパ浮腫治療とがん術後の身体のコリ・張りの専門治療を行っている。
東京・南青山『心愛治療院』(http://sinnai.net/

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