今年こそ絶対!禁煙(1)禁煙のメリット

喫煙は大切な人も傷つける「脳の病気」!

美容と健康の大敵、そのうえ大切な人の健康まで損なうタバコ!
その正体を知って禁煙しよう。

「かっこいい」で吸ってはダメ!タバコはこんなに怖い

 禁煙車に社内禁煙、最近は禁煙の居酒屋まで…、喫煙者に対する風当たりは強くなっています。そんななか、タバコを吸う男性は年々減っているのに対し、タバコを吸う女性は逆に増えています。なかでも20歳代、30歳代の若い女性の喫煙率の高さが目立ちます。

 タバコをくゆらすかっこいい大人の女性、そんなイメージでタバコを吸っているとしたらすぐにやめましょう。かっこいいと思っているのは自分だけ。タバコは健康だけでなく美容にもダメージを与えます。

 タバコというとまず思い浮かぶのが肺がんですが、それだけではありません。すべてのがんをはじめ、あらゆる病気に関係があると言われています。特に女性は骨粗しょう症、不妊や子宮頸がんにかかりやすくなり、妊娠中のタバコは胎児にも悪い影響を及ぼします。また、乳幼児がなんの前触れもなく突然死亡するという恐ろしい病気「乳幼児突然死症候群」のリスクも高まることがわかっています。

 美容にとってもタバコは大敵!タバコ1本吸うことで失われるビタミンCの量はレモン1個分より多いと言われています。お肌の老化を早め、ハリがなく、シミやシワだらけのお肌になってしまうのです。

自分だけの問題ではありません

 タバコがいけないことは十分わかっている。でも自分の体なんだからほっといて―と思っていたら大間違い。タバコは自分よりも、そばで煙を吸わされる人にもっと悪い影響を及ぼすのです。あなたがタバコを吸うことで、あなたの大切な人の健康を傷つけているとしたら……。

 「受動喫煙」ということばを聞いたことはありませんか?自分ではタバコを吸わないのに、タバコを吸う人のそばにいることでタバコを吸ったのと同じ状態になる、この状態が「受動喫煙」です。おまけに受動喫煙で吸い込む煙のほうが、本人が吸う煙よりもタールや一酸化炭素などの有害物質が多いのです。そんな煙をあなたは大切な人に吸わせているのです。
  厚生労働省研究班(2004年)によると、閉経前の女性ではタバコを吸わなくても受動喫煙によって、乳がんになるリスクが2.6倍高くなることが報告されています。

 街でよく見る歩きタバコ、混雑した歩道ではたいへん危険です。手に持ったタバコは小さい子どもの顔と同じ高さ。もしも目に当たったりしたら、大変なことです。

禁煙するとこんなにいいことが

 タバコをやめるとどんな変化が起こるのか、想像してみましょう。

 まず朝の目覚めがさわやかになる、顔色が良くなる、かぜをひきにくくなる、スタミナが戻るなど、よいことがいっぱいあります。

 お肌の調子もよくなって「化粧品替えた?」って聞かれること間違いなし。

それでもやめられないあなたへ。喫煙の正体は「脳の病気」!

 わかっていても、やめようと思ってもやめられないのは、喫煙がニコチン依存症という脳の病気だからです。病気に対して意志や根性だけで戦おうとしてもダメ、病気の正体を知ったうえで対策をたてなくてはいけません。

 タバコに含まれるニコチンは、アルコールやコカインと同様の依存性薬物と言ったらびっくりする人もいるでしょう。ニコチンは脳の神経に作用し、いい気持ちにしてくれるドーパミンという物質の分泌を促します。だからまたいい気持ちになりたいと使用を繰り返すようになる、そしてニコチンが切れたとき、イライラや苦痛、不安、だるさといった離脱症状(禁断症状)が起こります。そうなると吸わずにはいられない体になってしまいます。

 それではどうしたらよいのでしょうか?
 次回は効果的な禁煙方法をご紹介しましょう。

(「決定版 賢者の禁煙」中村正和・大島 明編著、法研より)

【監修】
中村正和氏


大阪府立健康科学センター健康生活推進部長
1980年自治医科大学卒業後、大阪府立病院や大阪府立成人病センターで臨床および疫学を研修。84年大阪府門真保健所保健予防課長、87年(財)大阪がん予防検診センター調査課長、89年同調査部長を経て、2001年より現職。

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