コーヒーのすごい効能‐肝機能を高め、肥満を予防してくれる

肝臓がん・糖尿病などに効き目が

生活習慣病といわれるがんや糖尿病、さらに肥満解消にもコーヒーが役立つという注目のニュースです。

肝機能を高めるコーヒー

 お茶の時間に何気なく口にしている一杯のコーヒー。それが、さまざまな生活習慣病の予防に効果があるという研究成果が発表されています。

 生活習慣病というのは、食生活、運動、嗜好など、生活習慣が発症や進行に大きくかかわっている病気。がんや糖尿病、高血圧、脳卒中、心臓病などがこれにあたります。

 厚生労働省が10年間、40~69歳までの男女約9万人を対象とした調査によると、コーヒーをほとんど飲まない人の肝臓がん発病率を「1」とすると、毎日1~2杯飲む人は「0.52」と約半分、5杯以上飲む人は「0.24」と約4分の1に下がることがわかりました。これを元に、コーヒーには肝臓がんを抑制する効果があると同省より発表されました。

 とはいえ、現在のところコーヒーの中の何の成分が肝臓がんに効くか、ということははっきりしていません。ただ、動物実験によればコーヒーに含まれるクロロゲンという成分が肝臓がんを抑制するという説が出ています。また、コーヒーはがん予防をするだけでなく、肝臓では飲酒によって上昇するγーGTP値の増加もゆるやかにするというデータが出ています。

糖尿病にも予防効果が

 コーヒーが予防するのは肝臓がんだけではありません、糖尿病患者のうちの9割を占める2型糖尿病(インスリン非依存型糖尿病)を防ぐということも明らかになってきました。

 コーヒーをふだん飲まない人と比較すると、1日1~2杯飲む人は糖尿病の発症率が約30%減少し、3~4杯の人では40%減少、5杯以上飲む人は危険度が半減するという結果が出ています。

 これには、コーヒーの中のクロロゲンがインスリンの働きを活性化しているということや、カフェインが作用していることなどがいわれています。また、それ以外では痛風の原因である血清尿酸値や、血圧値も改善してくれるという研究発表があり、コーヒーを常飲しているとまさにいいことずくめの結果です。

気になるダイエットへの影響

 もう一つ、体重が気になる人には、コーヒーのカフェインは肥満抑制効果を持って いるという研究データもあるのです。

 国内のラットを使った実験では、カフェインを混ぜた餌を2週間与えたラットは、体重の増加は1gていどに抑えられたのに対して、カフェインを与えないラットは 6.5g増加したそうです。

 このメカニズムは、カフェインが脂肪を分解するリパーゼという酵素を活性化し、体内の貯蓄脂肪が分解される、というものだそう。味と香りを楽しみながらコーヒーをいただいて、ダイエットも兼ねられるとすれば、まさにこんなにいいことはありませんね。人体にも確実に効果があるという証拠の確立が、一日も早く待たれるところです。

 「たくさん飲むと胃を荒らす」など、以前は、健康面への影響ではネガティブな評価をされていたコーヒー。近年のこのような研究でさまざまな疾病の予防、改善効果が発表されると、その愛好者もぐっと増えるかもしれません。でも、刺激のある飲料には違いないので、胃腸の弱い方は飲み過ぎにはご注意を!

【取材協力】
全日本コーヒー協会


1953年に発足し、コーヒー業界の発展と国民食生活の向上を目的に1980年に社団法人 に。コーヒーに関する広報やその飲用と健康への効果等をテーマとする研究の振興、研究情報の収集等を行っている。

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