男性の抜け毛を予防する4つのセルフケア-本当に効く育毛剤は?

生活習慣を整え、正しいシャンプーで髪を健康に保つ

治療薬を使用するなら専門医の診断のもと、抜け毛の原因と体の状態に合った治療法で

抜け毛には一時的なものと進行性のものがある

 「髪が薄くなってきた……」と悩んでいる人がまず考えるのは、育毛でしょうか? でもその前に、「髪に悪いこと」をしていないか生活習慣をチェックしてみてください。髪の健康には、生活習慣の影響がとても大きいのです。睡眠不足、栄養バランスの偏り、ストレス、喫煙、お酒の飲みすぎ……。これら健康によくないといわれる生活は、髪の健康にとってもよくありません。

 また、皮脂やフケを気にしすぎるあまり、洗いすぎ、こすりすぎで頭皮が荒れて、かえって髪にダメージを与えたり、間違ったケアをしている人も少なくないようです。髪の健康を保つには、髪と地肌を適度に清潔に保つことです。

 生活習慣を改め、正しいヘアケアを行って髪を健康に保つことは、抜け毛の予防に役立ちますが、根本的には直すことのできない場合もあります。
 抜け毛の原因はさまざまです。過度のダイエットや非常に強いストレス、甲状腺障害などの全身性の病気などによる一時的なものは、原因をとり去ることで改善が可能です。一方、加齢によるものや、男性ホルモンが関係する男性型脱毛症などによる抜け毛は、徐々に進行していきます。

 女性の抜け毛は、加齢によるものに加え、更年期のホルモンバランスの乱れによるものや、甲状腺障害によるものがみられます。また、女性でも男性型脱毛症になる人もいますが、男性ほど薄くなることはありません。

男性型脱毛症には治療薬が開発されている

 男性型脱毛症は、男性は30代後半になると急増し、50歳以上では半数の人にみられるといわれています。多くは思春期以降、額の生え際や頭頂部から始まって、徐々に範囲が広がっていきます。本来なら5~7年間伸びる髪の毛が1年ももたず、生えて数カ月のまだ細く短いうちに抜けてしまうため、頭皮が見えやすくなるのです。

 抜け毛がどうしても気になって、自信をなくしたり大きなストレスとなっている場合は、頭髪治療を専門に行っている医師に一度相談してみるとよいかもしれません。

 近年、男性型脱毛症のメカニズムの解明が進み、治療薬が開発されています。代表的なものが次の2剤です。
●フィナステリド 男性型脱毛症用の内服薬。脱毛を引きおこす成分の作用を抑制することで脱毛を防ぐ。医師の診断と処方が必要。勃起不全や性欲減退などの副作用が報告されている。
●ミノキシジル 発毛促進剤。発毛因子を刺激して発毛を促す。男性型脱毛症以外の脱毛にも使用されている。動悸(どうき)、胸痛、不整脈、多毛などの副作用がある。

 これらの治療薬は、抜け毛の原因や体の状態によっては、効果がない場合や使用しないほうがよい場合があります。使用を考えるなら専門医に相談し、自分に合った治療を受けることが大切です。ただし、治療には健康保険が適用されないため、自費診療になります。

 育毛薬は、頭皮が清潔なときは吸収がよいため、シャンプーした後、頭皮を乾かしてから使用するのが効果的です。

髪を健康に保ち、抜け毛を予防するセルフケア

 今は髪の悩みはないという人も、健康な髪を保ち抜け毛を予防するために、日ごろから次のようなセルフケアを心がけましょう。

(1)正しいシャンプーで髪と地肌を清潔に
 シャンプー剤は刺激の少ないものを選び、やさしく洗ってしっかりすすぐ。親指以外の指の腹を使って、爪を立てないように。両耳の脇に指の腹を当て、頭頂部に向かってやさしく、マッサージするように洗っていくとよい。

(2)栄養バランスのとれた食事を
 髪の毛の元となるたんぱく質を多種類の食品(肉、魚介類、大豆、牛乳、卵など)からとり、ビタミン・ミネラルが不足しないよう、野菜、果物、海藻類などをしっかりとる。動物性脂肪や塩分はとりすぎない。

(3)十分な睡眠、適度の運動
 睡眠不足は髪の成長をさまたげる原因になる。規則正しい生活と適度の運動で、質のよい睡眠が得られる。

(4)過度のストレスをためない
 ストレスは血行を悪くして髪に栄養が十分に届かず、脱毛の原因にも。ストレスはできるだけその日のうちに解消したい。夜はゆっくりお風呂に入ってリラックス。

【監修】
脇坂 長興先生


脇坂ナカツクリニック院長・城西クリニック形成外科部長
1962年生まれ、聖マリアンナ大学医学部卒業。医学博士。形成外科医師、日本形成外科学会専門医、麻酔科標榜医、NPO法人 F.M.L.理事。聖マリアンナ大学病院の形成外科で「スキン・リジュビネイション」を研究。方法論よりも患者さんが一番良くなる治療を提供することが形成外科医の使命であると考えている。脇坂ナカツクリニックは関西地区で唯一の頭髪治療専門病院で、最先端の総合頭髪治療を提供しており、1カ月に約2,250名(2008年10月実績)の方々に頭髪診療を行っている。

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