気になる加齢臭-ポイントは活性酸素を抑えること|8つの対策

酒、たばこ、ストレス、暴飲暴食、運動不足などが強くする

男性は40代から、女性は更年期の頃から、ある種の酸化物質が皮膚から分泌される。原因は生活習慣病と共通

放っておくと次第に強くなるが本人には自覚しにくい

 「お父さん、臭い!」「おばあちゃんの部屋、何か変なニオイ」
 年頃のお子さんやかわいい盛りのお孫さんに、こんなふうに言われたらショックですよね。そんなニオイ、本人にはわかりづらいので、“ぬれぎぬ”のように感じてしまうかもしれません。
 でもこれ、中高年以上の人たちはある種のニオイを発散していることがあるのは本当です。「加齢臭」といいます。文字通り、年齢とともに強くなる独特のニオイです。

 ニオイのもとになるのは、「ノネナール」という物質です。皮脂腺の中に含まれるパルミトオレイン酸という脂肪酸が活性酸素によって酸化されるとノネナールが生まれ、これが皮脂腺から分泌されて独特のニオイとして発散されるのです。パルミトオレイン酸は中年過ぎから多くなるために、中高年特有のニオイといわれるわけです。一般的には、男性は40代から、女性は更年期の頃から発散させるようになるといわれています。

 加齢臭は男女共に発散しますが、皮脂腺の活動が活発な男性からより強く感じられます。しかし自分のニオイというものは自覚しにくいため、放っておくことがほとんどでしょう。そうするとニオイは次第に強くなることがありますから、お子さんやお孫さんの指摘には素直に耳を傾けなくてはいけませんね。

ニオイが強まる原因は生活習慣病の原因と同じ

 加齢臭は、パルミトオレイン酸を酸化させてノネナールを作り出す活性酸素が増えるとそのニオイも強くなりますから、活性酸素を多く発生させないことが予防のカギになります。
 活性酸素は、その強い酸化力で私たちの体内に侵入した細菌などを排除する働きがある反面、酸化により細胞の老化を促進させ、生活習慣病やがんを発生させやすくするという有害な作用も持ち合わせています。このため、加齢臭を抑えるために活性酸素の発生を抑制する対策は、がんや生活習慣病を予防する対策にもつながります。

 どのようなことが活性酸素を発生させやすいかというと、喫煙、飲酒、ストレスなどおなじみのリスクファクターが挙げられます。このほか暴飲暴食や運動不足なども加齢臭発生につながるとされています。

加齢臭対策8つのポイントは健康長寿対策にもなる

 加齢臭を抑える、すなわち活性酸素の発生を抑制するポイントを以下の8つにまとめてみました。これらは生活習慣病やがんの予防対策にもなることは、前述の通りです。

(1)ビタミンA・C・Eを十分にとる
 いずれも酸化を抑制する抗酸化ビタミンといわれ、野菜や果物に豊富。
(2)ポリフェノールも積極的に摂取
 緑茶のカテキン、ぶどうのアントシアニン、大豆のイソフラボンなどにも抗酸化作用があります。
(3)動物性脂肪の摂取は抑える
 動物性脂肪は皮脂腺の働きを活性化し、パルミトオレイン酸を増やします。おかずは肉より魚中心の食生活に。
(4)便秘を防ぐ
 便通が悪くなると、腸内にアンモニアが発生します。これを抑えるのも加齢臭対策です。
(5)アルコールは控えめに
 肝臓で分解される過程で活性酸素が生まれます。
(6)禁煙する
 たばこの煙には活性酸素が充満しています。体内ではビタミンCなどの抗酸化物質を破壊するので悪影響はダブルです。たばこそのものも体臭を強くするため、加齢臭はいっそうひどいことに。
(7)適度な運動を習慣化する
 ジョギングやウオーキングなど有酸素運動は代謝を高め、免疫力をアップするので、体に本来備わっている活性酸素を除去する働きを活性化します。しかし、息切れするような激しい運動は活性酸素を増やすので逆効果。
(8)ストレス解消
 ストレスは血管を収縮させ血流を悪くします。血流が再開するときに大量の活性酸素が発生するので、ストレスがたまらないよう、自分なりのリラックス法を身につけましょう。

 このほか、体を清潔に保つことも加齢臭を和らげます。入浴やシャワーでは、加齢臭の発生しやすい耳や首の後ろ側、頭皮、ひたいから鼻にかけてのTゾーンなどはていねいに洗ってください。

(編集・制作 (株)法研)

【監修】
浜中 聡子先生


AACクリニック銀座院長
医学博士。日本抗加齢医学会専門医。「健康と美の調和」をコンセプトにした診療で、加齢による身体機能の低下、不調改善の治療や生活習慣病を未然に防ぐ予防医学による健康増進、髪や肌の悩み改善の治療、指導に従事。懇切丁寧な診療で女性から高い支持を得ている。

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