つらい手荒れを治す-症状別対策法・症状にあったハンドクリーム

手あれを防ぐ正しいハンドクリームの使い方

空気の乾燥は「手あれ」の大敵。適切なスキンケアで手肌の健康を守りましょう。

手あれの症状から自分に必要な対策をチェック

 気温が低く空気が乾燥した日が続くと、肌も乾燥します。顔も気になりますが、“手”はどうでしょうか? ちょっとかさかさする程度から、ひび、あかぎれ、ささくれ、しもやけ、手湿疹など、“手あれ”に悩まされている人は多いのではないでしょうか。

 20~60歳代の女性のハンドクリームの使用状況について、ユースキン製薬株式会社が行ったインターネット調査によると、冬にはほとんど(93%)の人が、夏でも半数近く(約45%)の人が、ハンドクリームを使用していることがわかりました。しかも、冬は約60%以上の人が1日2回以上使用し、1日1回程度の人と合わせると80%の人が毎日ハンドクリームを使用していました。それほど、女性にとって“手あれ”は当たり前のことになっているようです。

 さらに野村皮膚科医院の野村有子院長らは、ユースキン製薬と共同で、手あれの症状を訴える男女を対象に「手あれとハンドクリームの使用方法の実態調査」を実施し、手あれの程度を数値化する「手あれ指数」などを開発して対策を示しています。
 まず次の表1を使って、自分の「手あれ指数」を出しましょう。症状ごとのポイントを加算して合計点を出したら、次の表2で、手あれの判定と必要な対策をチェックしてみてください。

症状が出てしまったら、クリーム使用量を意識して普段より多めに

 手あれ対策のセルフケアでは、ハンドクリームなどを適切に使うことが大切です。上記の実態調査では、手あれに悩んでいる人の85%が日常生活に支障があると感じていて、約70%はハンドクリームを塗っているのにもかかわらず、毎年秋から冬の乾燥する季節にはしつこい手あれに悩んでいたことがわかりました。またハンドクリームの使用量は、多くの人で人さし指の指先にのる程度(平均約0.7g)でした。

 調査対象のなかの手あれがひどかった人に絞って、野村院長はハンドクリームの使用方法を指導しました。具体的には、1回のハンドクリームの使用量を意識してもらい、いつもより多めの、人さし指の指先の関節1つ分の量(約2g)を使ってもらいました。その結果、3日間ほど使用量多めを続けると、手あれ症状は明らかに改善し、1週間後にはほぼ健康な状態を回復したことが明らかになりました。
 そこで野村院長は、ハンドクリームの適正な使い方として次のようなポイントをあげています。

●ハンドクリームの正しい使い方
(1)ひびやあかぎれなどの手あれ症状がある場合、最初の3日間はハンドクリームの使用量を多めにと意識する。使用量は人さし指の指先の関節1つ分を目安に。
(2)両手にまんべんなく、すり込むように塗る。
(3)ひび割れなど、症状が出ている箇所は最後に重ねづけする。
(4)就寝前に塗った場合は、塗った後に(保湿)手袋をして寝る。
(5)4日以降は普段の使用量に戻してもよい。

 また、ハンドクリームは含有成分によって当然効き方が変わってきます。成分表をよくチェックして、表2の判定と状態に合ったハンドクリームを使うようにしましょう。

「手あれしやすい人」は特にこまめな手肌ケアを

 同じような生活をしていても、すぐに手あれする人とそうでない人がいます。また生活習慣によって、手あれしやすくなることもあります。野村院長は、手あれしやすい体質や生活習慣を次のようにあげています。これらに当てはまる人は特に、ハンドクリームなどによる手肌ケアをこまめに行いましょう。

<体 質>
・普段、手足が冷たいと感じる
・石けんやローション、クリームがしみたりかゆくなったりしたことがある(敏感肌用の石けんなどが必要))

<生活習慣>
・洗いものや洗濯など、水仕事(家事)を素手ですることが多い
・野菜や果物をあまりとらない(健康な肌に必要なビタミン類の不足)
・石けんで手をよく洗う(感染症対策に手洗いは重要なので、ていねいに洗って手あれ対策もしっかりと)
・パソコンや携帯電話を使う時間が長い(指先をくり返し刺激する)

(編集・制作 (株)法研)

【取材協力】
野村有子先生


野村皮膚科医院院長
慶応義塾大学医学部卒業。同大学医学部皮膚科助手、神奈川県警友会けいゆう病院皮膚科勤務を経て、1998年横浜市に野村皮膚科医院を開業。医学博士、日本皮膚科学会認定専門医。神奈川県皮膚科医会常任幹事。あらゆる皮膚疾患についてていねいに説明し、治療からスキンケアにいたるまできめ細かな指導を行っている。院内には、アレルギー対応モデルルームや皮膚科のカフェなど、肌に関するさまざまな情報提供の場が設けられている。一般書に『やさしい治療+こころのケアの「アトピーカウンセリング」(記入式)』(共著・日本医療企画)がある。

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