梅雨は体調を崩しやすいって本当? 自律神経の乱れが不調を招く

自律神経のバランスを整え、衣類などでこまめな温度調節を

自律神経の働きが乱れて頭痛、肩こり、冷え、食欲不振などが。日照時間が少なく不眠やうつにもなりやすい

気候の大きな変化に体がついていけず、自律神経の働きが乱れやすい

 梅雨どきは単に気分がすっきりしないだけでなく、体調不良を起こす人も多くなるようです。この時期、雨や曇りの日は蒸し暑かったり肌寒かったりしますし、晴れれば真夏のように暑さが厳しい日もあります。短い期間で気温や気圧が大きく変化するため、その変化に体がついていけず自律神経の働きが乱れやすくなるのです。

 体温調整や臓器の働きなど、体のさまざまな機能をコントロールしている自律神経の働きが乱れることで、頭痛やめまい、肩こり、冷え、食欲不振、倦怠感(けんたいかん)など、さまざまな不調が現れやすくなります。
 また、湿度が高く気圧が下がるときには、関節痛や頭痛が悪化しやすいことが知られています。

 梅雨どきの体調不良を予防するため、次のことを心がけましょう。

 ●自律神経のバランスを整える
 ●衣類などでこまめに温度調節をする

日中は活動的に、夜はリラックス。昼夜の生活にメリハリを

●自律神経のバランスを整える
 自律神経は、活動しているときや緊張しているときに働く交感神経と、休息しているときに働く副交感神経の、対照的に働く2つの神経からなっています。朝起きて活動しているときは交感神経が活発に働き、休憩時や夜は副交感神経が活発に働いて体を休ませ、疲労を回復します。このように2つの神経が互いにバランスよく働くことで、私たちの健康は維持されています。

 梅雨どきは朝から気分がすっきりせず動きも鈍りがちで、あまり外に出たくないという人も多いかもしれませんが、それだとますます気分は晴れず、体がだるい、疲れもとれないという悪循環に。
 そこで、朝はいつもと同じ時間に起き、きちんと朝食をとって活動モードに切り替え、日中は意識して活動的に過ごしましょう。そして夜はぬるめのお風呂にゆっくりつかるなどして心身をできるだけリラックスさせ、しっかり睡眠をとります。自律神経のバランスを整えるためには、このように生活リズムを整えるとともに、昼夜の生活にメリハリをつけることが大切です。

【⇒関連コラム】「生体リズムは乱れていませんか?」

●衣類などでこまめに温度調節
 毎日天気予報をよくチェックして、肌寒い日や夜寒くなりそうなときは、カーディガンやストールなどを用意し、こまめに温度調節をしましょう。はおりものや巻物があると、電車やバス、職場などでの冷房対策にも役立ちます。
 湿度が高いと汗が蒸発しにくく、熱が体内にこもった状態になります。こまめに汗を拭いたり、エアコンのドライ機能を使って室内の湿度を下げることも有効です。

太陽の光が影響する不眠や季節性うつにもなりやすい

 この季節は不眠や季節性うつが起こりやすいと言われますが、どちらも太陽の光が影響しています。睡眠ホルモンと呼ばれ眠りを促す「メラトニン」と、うつの人に不足していると言われる脳内神経伝達物質「セロトニン」は、太陽の光を浴びることで分泌が促されます。日照時間が少なくなる梅雨どきは、これらの物質が不足しやすいため、不眠やうつになりやすいと考えられています。

 不眠や季節性のうつ対策には、朝起きたらカーテンを開けて太陽の光を浴びること。雨や曇りの日でも、カーテンを開けて部屋を明るくしましょう。雨降りでなければ、できるだけ外に出るようにするのもよいでしょう。
 また、軽めの運動を習慣にしましょう。体を動かすことはストレス解消に役立ち、夜の睡眠を促す効果があります。雨の日は室内でもできるストレッチやラジオ体操などを、晴れや曇りならウオーキングや軽いランニングなどがおすすめです。

【⇒関連コラム】「運動習慣は心の健康にも有効」

(編集・制作 (株)法研)

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