熱中症予防に牛乳が効くってホント?運動後の牛乳がおすすめの訳

運動後の牛乳は血液や筋肉を増やして熱中症予防に役立つ

栄養不足による体力低下も熱中症の原因に。夏に不足しがちなビタミン、ミネラル、たんぱく質を上手に補って

急に暑くなるこの時期、熱中症には特に注意が必要

 いよいよ夏本番、海や山へのレジャーが楽しみな一方、熱中症が心配な季節でもあります。熱中症は、大量の発汗によって体内の水分や塩分が失われて脱水状態になり、体温調整機能がうまく働かなくなることで起こります。最悪の場合、命にかかわる場合もあることはご存じでしょう。

 日本の夏はどんどん暑くなっているようで、消防庁ではこれまで5月中旬以降に開始していた熱中症による救急搬送人数のカウントを、今年は4月末から始めています。しかし発生のピークはやはりこれから、7月から8月にかけてです。
 特に次のような気象条件のときは熱中症になりやすいので注意が必要です。

 気温・湿度ともに高い/風がない、弱い/日ざしが強い/照り返しが強い/急に暑くなった

 そして「急に暑くなる」のが、梅雨の合間や梅雨明け後、一気に気温が上がるときなど、ちょうど今ごろの季節。熱中症予防には、高温環境を避けること、こまめに水分補給をすることが大切です。小さなお子さんや高齢者は特に熱中症になりやすいため、周囲の方が意識して気を配りましょう。

熱中症対策に牛乳が注目されている

 最近、熱中症対策として「運動後の牛乳」が注目されているのをご存じでしょうか?
 運動直後は糖質やたんぱく質の取り込みが活発になっています。そこで運動後30分から1時間くらいの間に糖質やたんぱく質を豊富に含む牛乳を飲むと、これらの栄養素が効率的に吸収され、汗の材料になる血液量を増やして脱水を防ぐことがわかっています。

 さらに、運動後の牛乳は筋肉づくりにも役立ち、このことも熱中症予防につながります。意外かもしれませんが、体脂肪は水分をほとんど含まないのに対して、筋肉は水分を多く含んでいるため、筋肉量が多いほど蓄えられる水分量が多くなって脱水を起こしにくいと考えられます。

 運動は発汗能力を高め、体温調整機能も向上するので、あまり暑くならないうちから運動後の牛乳を習慣づけるとよいでしょう。暑くなってからは、運動は朝晩の涼しい時間を選んで、あるいはエアコンの効いた屋内で行って、決して無理をしないことです。

 牛乳以外にも、たんぱく質の豊富な肉類や大豆製品でも同じ効果が期待できるといわれますが、水分が豊富で手軽にとれるという点で牛乳はおすすめです。

夏場に不足しやすい栄養素はビタミン、ミネラル、たんぱく質

 暑いと食欲が落ちて、冷たいそうめんや冷やしうどんなど、あっさりした食事になりがちでは? たまになら問題ないかもしれませんが、そんな食事が続くと栄養不足から体力が低下し、夏バテや熱中症につながることもあります。

 特に夏不足しがちな栄養素はビタミン、ミネラル、たんぱく質です。トマトやきゅうり、なす、すいか、メロンなど夏の野菜や果物には、水分とともに汗で失われるビタミン、ミネラルがたっぷり。たんぱく源には、豚肉やうなぎ、かつお、大豆など、夏バテ予防に効くビタミンB1の豊富な食品がおすすめです。

 たとえば、そうめんや冷やしうどんを食べるときは、めんつゆに豚肉や油揚げなどのたんぱく源をプラスし、薬味にねぎ、しそ、みょうがなどをたっぷり用意するとミネラル、ビタミンも補給できます。

 スタミナをつけようと焼肉とご飯ばかり食べるのも、脂質はとりすぎでビタミン・ミネラルは不足ということになりがち。肉と一緒にピーマンやなすを焼いたり、冷やしトマトやきゅうり、あるいはオクラやモロヘイヤのお浸しをプラスするなど、夏野菜でビタミン、ミネラルを補いましょう。

 話題の牛乳ですが、三大栄養素であるたんぱく質、脂質、糖質とともに、ビタミン、ミネラルをバランスよく含んでいるため、夏の栄養補給にもってこいです。ただし飲みすぎはエネルギーや脂質のとりすぎにつながるため、あくまでほどほどに。

(編集・制作 (株)法研)

コラムに関連する病名が検索できます。

アクセスランキング一覧

100件中 1件~20件を表示

  1. 1
    女性にも急増! 自覚症状なく進む「膵臓」の病気 7つの危険な症状
    地味ながら、消化液を作りインスリンを分泌する重要な消化器 …
  2. 2 女性は40代から肥満の人がどんどん増えていくーその理由とは
    女性は40代から肥満の人がどんどん増えていくーその理由とは
    中高年女性は内臓脂肪型肥満が増え、生活習慣病になりやすい。 基礎代…
  3. 3
    それはやらないで!白髪が増える7つのダメ習慣
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと ほん…
  4. 4
    女性も油断できない!加齢臭を生み出す悪習慣4つ
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと おじ…
  5. 5
    納豆パワーを最大限に引き出す食べ方。ひきわりと粒、栄養価が高いのは?
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと 日本…
  6. 6
    電車の中で居眠りしてはいけない。寝不足を解消するコツ
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと 朝起…
  7. 7 アスペルガー症候群(広汎性発達障害)とは? 疑いのある12の症状
    アスペルガー症候群(広汎性発達障害)とは? 疑いのある12の症状
    広汎性発達障害のひとつ、アスペルガー症候群。大人になってから気づく人…
  8. 8
    ニオイの原因は『足の角質』。やりがちな間違ったケア方法とは?
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと タイ…
  9. 9
    ヘルプマーク、ハートプラスマークなど、見えない障害を持つ人のためのマーク
    (編集・制作 gooヘルスケア) 外見からはわからない障害を抱…
  10. 10
    肩こりの原因はスイーツの食べすぎかも?その意外な関係性
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと 慢性…
  11. 11 「そこ気持ちいい!」相手が喜ぶ“手の指・甲マッサージ”-イラスト解説付
    「そこ気持ちいい!」相手が喜ぶ“手の指・甲マッサージ”-イラスト解説付
    多くのツボが集まる手をマッサージすれば、自然にツボを刺激できる パ…
  12. 12
    眠気・だるい・むくみ…成人女性の10人に1人が橋本病|注意したい症状は
    不定愁訴のような症状が起こる、橋本病を知っていますか? 女性がかかり…
  13. 13
    文字が読みにくいのは『老眼』の症状?…ヤセ我慢してると痛い目にあうかも
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと もと…
  14. 14
    リップを塗っても唇がカサカサ・ぷっくりしない…使い方間違ってるかも?
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと リッ…
  15. 15 みぞおちの辺りが痛い 激しい痛みor鈍痛? 痛むのは真ん中・右・左?
    みぞおちの辺りの腹痛 激しい痛みor鈍痛? 痛むのは真ん中・右・左?
    お腹の上の部分、みぞおちあたりの痛み。胃痛? それとも、ほかの病気?…
  16. 16 大人の発達障害の特徴とは? 15の自己診断チェック
    大人の発達障害の特徴とは? 15の自己診断チェック
    社会生活を送るのには、暗黙のルールや仕事上で細かなチェックが必要だっ…
  17. 17
    足の裏に魚の目やタコができやすい人は、腎臓が弱っているかも…?
    足裏は全身の血液の巡りや新陳代謝のバロメーター。 足の裏が冷えるこ…
  18. 18
    【花粉症対策におすすめ】鼻うがいの正しいやり方。痛みなくスッキリ!
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと 花粉…
  19. 19 太りにくいチョコレートの食べ方|美容にも健康にもいいおすすめのチョコ
    太りにくいチョコレートの食べ方|美容にも健康にもいいおすすめのチョコ
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと …
  20. 20
    バチバチっとくるのは老化のサイン?静電気をためやすい人の特徴
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと 乾燥…

一覧