ジンクスを信じる心理とは? ギャンブルにはまる人の心理とは

ジンクスが誕生し、それを信じる心理について

 

 大事な予定がある日に雨が降ると、必ずといって「○○さんは、雨男(女)だよね」という「ジンクス」がでてきます。
 今回は、ジンクスが誕生し、それを信じる心理について(いろいろ考えられているのですが)今回は2つの考えを紹介します。

~認知的(にんちてき)不協和(ふきょうわ)理論(りろん)~すっぱいぶどう理論~

  大切な予定のある日に雨がふると人は不満になります(心理学の言葉では、この不満を認知的不協和といいます。不協和とは、心が安定していないという意味です)。
 人は、不協和のままでいるのはつらいので、自分にとって楽に思える理由をさがします。「大切な予定=雨で台無し」という考えよりも、「毎回雨を降らせている○○さんがいる=雨がふっているしょうがない」と思う方が不協和は軽くなるようです(もちろん、「自然現象だからしょうがない」と思うのも不協和を軽くする考え方です。)これは、すっぱいぶどう理論と言われています。 。

~ 間歇(かんけつ)強化 ギャンブルにはまる心理~

 では、なぜ、「毎回雨を降らせている○○さん」が存在するのでしょうか。もちろん、統計をとると、○○さんと雨は関係あるはずもありません。統計的には全く意味がないのです。○○さんが、念力をもって雨を降らせられるはずもありません。
 しかし、たまたま大切な予定がある日に○○さんがいた時、そうして、その日に雨が降ると、その出来事の記憶が強烈にのこります。そして、たった2、3回これが続くだけで「いつも○○さんがいる」と思う心理が働きます(これを間歇(かんけつ)強化といいます。間歇とは「たまたま、時々」という意味です)。この間歇強化は、ギャンブルにのめりこむ心理だと言われています(いわゆる「はまる」という心理です)。たまたま印象が強いできごとがあると、毎回あるできごとより、強く印象つけられ、その結果、「はまって」しまうのです。例えば、働けば必ずもらえる月給(お給料)よりも、たまに報酬が得られるギャンブルは、「はまりやすい」と言われています。

~ 他のジンクスも ~

 さて、ジンクスに話を戻しましょう。左記のような2つの心理から、ジンクスが誕生します。他にもこのようなジンクスは多くあります。少し前に流行った、マーフィーの法則もジンクスです(例えば、「トーストを下に落とした時には、バターをついた方が下になって落ちる」。)たまたま起きたことが自分にとって不協和で、それを解消するために、理由づけを探す。そのときに、以前あった間歇(たまたま)のできごとが、結果として印象に残り(強化された)為に、法則としてなりたってしまったのです。しかしジンクスは、会話の共通話題としては最高の素材です。ジンクスを話題に持ち出すことで会話が広がります。ジンクスの科学を知りながらジンクスを楽しんでみましょう。

おまけ~イソップ物語 きつね と ぶどう~

 認知的不協和理論 で よく 参照されるのが、イソップ物語の 「きつね と ぶどう」の物語です。

 とても暑いある日、キツネが、のどをうるおそうと歩いていると、ある庭に美味しそうなぶどうが成っている木を見つけました。キツネはぶどうの瑞々しい香りと、見事な色艶にウットリ・・・。「このぶどうを食べよう。きっと美味しいに違いない」と思いました。そこでキツネは、ぶどうを獲ろうとジャンプしました。ところが何度ジャンプしても、キツネの手はぶどうに届きません。疲れきったキツネは、とうとうジャンプすることが出来なくなりました。そしてキツネは悔し紛れにこう言いました。「どうぜあのぶどうはすっぱいんだ。だから食べてやらないぞ」

おまけ2
The grapes are sour as the fox said when he could not reach them.
「そのブドウに届かなかったのであのブドウは酸っぱい」

【執筆】
倉内 有紀子カウンセラー


各分野の専門知識・豊富な実績をもつ、こころのマッサージルームピースマインド・イープのカウンセラー。ピースマインド・イープでは対面・電話・オンライン等、本人の希望にあわせてカウンセリングに対応している。

■ピースマインド・イープ株式会社
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