秋になるともの悲しくなるのはなぜ? 日光浴で体内時計を調節

日の光を浴びて、心身を整える

 

紅葉も今が真っ盛りで、もう少しすると冬がやって来ます。気温も低下し、落ち葉が増え、日の沈む時間も早くなってきます。この時期、人恋しくなったり、気分の落ち込みが増してきたり、なぜかもの悲しく感じる方も多いでしょう。このことは日照時間と関係しています

太陽の光を浴びることは、健康を大きく左右するといわれています。
日照時間が短い地域では、うつ病の発生率が高いことが知られています。世界的に見ても、南国ではうつ病の発生が少なく、北国ではうつ病の発生率が多いというデータもあります。
冬季うつについては、下記をご参照下さい。
//health.goo.ne.jp/column/mentalcare/m001/0022.html

日照時間が短くなることによって、セロトニンという脳の神経伝達物質の生成が減少し、脳の働きが低下します。セロトニンは、感情の安定や他の神経系の統制などの役割を果たしているため、減少すると感情面に影響がでて、気持ちが不安定なります。
またセロトニンの量が減少すると空腹を感じるということも言われています。これは、低下した脳の機能を補うために糖分などを摂取するように脳がサインを出しているからです。
セロトニンの分泌は人間が生きるために大切な役割を果たしています。

また、人間はサーカディアンリズムという一定のリズムによって生活をしています。サーカディアンリズムは24時間~25時間周期ですが、1日は24時間ですので、少しずつずれてきます。そこで、ほぼ決まった時間にご飯を食べたり、寝たりすることがリズムを上手く調節する上で大切です。なかでも日の光を浴びることは、体や脳に「朝が来たので活動を開始する」ということを知らせる役割を担っています。

気分が落ち込んだり、うつ症状があると、外出するのが億劫になり、カーテンを閉め切った室内にずっといることが珍しくありません。そこで、カーテンを開け、少しでも陽の光を浴び、体や脳に「今は朝であり、活動する時間である」ことを知らせることで体内時計を調節しやすくできるようにしましょう。

晴れている日のお昼休みに、5分か10分でも外出したり、お休みの日に散歩に出かけたり、お部屋のカーテンを全開し、家の中へ陽の光を入れるなど、この時期にできる無理のない日光浴を試してみませんか。

【執筆】
ピースマインド・イープ 馬場洋子


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//health.goo.ne.jp/mental/read/index.html
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