【ファイトケミカルス】ふぁいとけみかるす

 ファイトケミカルスの「ファイト(phyto)」はギリシャ語で植物、「ケミカルス(chemicals)」は英語で化学成分という意味。つまりファイトケミカルスとは、植物が作り出す天然の化学成分のこと。

 実は今、炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラル・食物繊維の6大栄養素に続く“第7の栄養素”として大きな注目を集めているのです。

 「野菜や果物といえば、ビタミン、ミネラルが代表的な栄養素でした。しかし近年の食品分析技術の向上で、他にも健康に役立つさまざまな成分が含まれていることがわかってきました。大豆のイソフラボン、トマトのリコピン、ぶどうのアントシアニンなどはその一部です。ファイトケミカルスは、こうした植物に含まれる新しい成分の総称ですが、個々の成分は、今判明しているだけでも1万種類以上あるんですよ」と、東北大学大学院教授の宮澤陽夫先生。

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外敵から身を守る植物特有の成分

 ファイトケミカルスは自由に動き回れない植物が、その場で自分の身を守るために作り出す成分。植物は紫外線を大量に浴びると、細胞が酸化し、衰えてしまいます。そこで酸化を防ぐために作られるのが、赤、黄、緑、紫などの鮮やかな色素。

 また、虫や細菌などから身を守るために、解毒・殺菌作用のある苦みや辛みのある成分を作り出す植物も。この色素や苦み、辛みの元になる化学成分が、ファイトケミカルスなのです。

 植物にとって紫外線や虫などが外敵であるように、私たちにも外敵がいます。それは、体にダメージを与える「活性酸素」。活性酸素には病原菌を退治する働きがあり、体にとって必要な存在でもありますが、増えすぎると悪さをします。増えすぎた活性酸素は、風邪や肌あれなどのちょっとした不調のほか、老化を早めたり、がんや脳卒中などの生活習慣病を引き起こす一因に。

 ではどうして増えてしまうのかというと、ストレスや食生活の乱れ、紫外線、喫煙やお酒の飲みすぎといった日常の悪い習慣が大きな原因。

 そんな活性酸素の天敵となるのが、活性酸素吸収力にすぐれたファイトケミカルスです。

植物の皮や種に多く含まれる

 健康のためには、適量の野菜や果物を食べて、ファイトケミカルスを体に取り入れることが大切です。また、野菜や果物の実よりも、実は皮や種に豊富に含まれているので、しっかり体に取り込むには皮や種も含めて丸ごと摂るのが理想的と覚えておきましょう。

 日本人は総じて、ファイトケミカルスの摂取量が少ないといわれています。このことは日本人の野菜摂取量が、1日あたりの目標量350gに対し、平均282gと少ないことに見てとれます。

 「日本人の野菜の摂取量は、先進国の中でもかなり少ない。諸外国に比べて青果の値段が高かったり、時間に追われる生活で料理や食事そのものに時間をかけなくなっていることが影響しているのかもしれません。食事で充分に野菜を摂るのが難しければ、サプリメントやドリンクをうまく利用して摂ってほしいですね」(宮澤先生)

 植物が自らを守るために身につけたファイトケミカルス。毎日摂って、健康を維持しましょう。

お話を伺った先生
宮澤陽夫先生
東北大学大学院農学研究科・機能分子解析学分野教授。栄養成分の研究や解析法の開発について高く評価され、今年春には紫綬褒章を受章。ほかに日本栄養・食糧学会賞、日本農芸化学会賞など多数の受賞歴がある。