冷え性の原因は自律神経失調症にあるかも-万病の元、冷え性を治す

自律神経失調症など様々な病気と「冷え」が関係しています。

「ただの冷え」とあなどっていたら、後でとんでもないことに…。

女性よ、冷え症をあなどるなかれ

 女性たちを悩ませる冷え症。冷え症とは、手や足、あるいは腰などに異常な冷感がある状態のこと。
 西洋医学では、冷え症そのものは治療の対象になりませんが、だからといって、決してあなどらないでください。
 体の冷え以外の症状がつらくて病院で診てもらったところ、「自律神経失調症」と診断された! なんてケースもあるのです。
 ちなみに自律神経失調症とは、検査をしても体の組織に異常が見当たらないのに、頭痛やめまい、疲労感、肩こり、腰痛、息切れ、動悸、腹部の不快感、食欲不振、そして手足の冷感など、様々な不快症状(不定愁訴という)が現われている患者さんにつけられる病名です。

自律神経系は女性ホルモンの影響を受けやすい

 自律神経失調症の原因は、多くの場合、社会・心理的なストレスがきっかけで体の各器官の働きを調節している自律神経機能のバランスが崩れるためだと考えられています。
 ところで、女性は自律神経機能が不安定になりやすいことをご存知ですか?

 不安定になりやすいのは、月経や妊娠・出産、閉経に伴って女性ホルモンの分泌が変動するためです。
 女性ホルモンは脳の視床下部でコントロールされていますが、ここでは自律神経もつかさどっています。そのため、自律神経機能は女性ホルモンの変動期にその影響を受けやすく、不安定になりがちなのです。
 このような要因に何らかのストレスが加わると、自律神経機能のバランスが崩れて自律神経失調症になるわけです。

気をつけよう! 冷えは万病の元

 女性の自律神経機能が不安定になりやすいことは「女性の体が冷えやすい」こととも関係しています。
 自律神経は血行(血管の収縮・拡張)の調節にもかかわっています。自律神経が不安定になると血行が悪くなり、末梢まで十分な血液が行き渡らないため手足が冷えるのです。
 このように、自律神経失調症も体の冷えも同じ根っこをもっているため、自律神経失調症に先行して体の冷えが出現することも少なくありません。

 冷え症があなどれない理由は、それだけではありません。体の冷えは、生理不順や不妊症、子宮内膜症などの婦人科系の病気をはじめ、リウマチや胃腸障害、さらにはアトピー性皮膚炎など、様々な病気と深いかかわりがあります。
 だから、「ただの冷え」と軽く考えず、適切なケアを施すことが大切。もちろん、普段から体を冷やさないように心がけることも重要です。

 冬場のオフィスでは、カーディガンを重ね着をしたり、スカーフを首に巻く、ひざかけやカイロを用意する、ストッキングの上から靴下をはくなど、冷えが気になるところはとくになんらかの対策をとりいれたいものです。また、毎日の冷えとりには、半身浴や足湯がおすすめです。入浴をシャワーだけですませている人も目立ちますが、シャワーでは、体の表面しか温まりません。バスタブにお湯をはって、ゆっくり浸かり、一日の冷えを解消するようにしましょう。軽い運動やストレッチも血流をよくするのに効果的です。

 手足が冷たい、夜、ふとんに入ってもなかなか温まらないなど、冷え症にはさまざまな不快症状がともないます。その上、病気につながることもあるのですから、冷えはきっちりガードしたい“大敵”です。まだまだ続く寒い冬をのりきるために“冷え対策グッズ”の準備をお忘れなく!

【監修】
高木嘉子氏


ヨシコクリニック院長
1963年東邦大学医学部卒業後、藤平健・山田光胤先生に師事し、日本漢方医学研究所にて漢方を学ぶ。1972年ヨシコクリニックを開業。カウンセリングや生活指導を取り入れた漢方薬中心の治療を行い、西洋医学だけではフォローできない症状を“冷え”という切り口で治療していく。著書「自律神経失調症が必ず治る本」(マキノ出版)、「「冷え症」を治す」(講談社)など。「女性のための女医さんガイド」(法研)では回答医として参加。

コラムに関連する病名が検索できます。

その他のヘルシーウーマンコラム

アクセスランキング一覧

100件中 1件~20件を表示

  1. 1
    女性に多い『痔』原因と症状|こんな人は要注意!痔になりやすい7つの習慣
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと 男性…
  2. 2
    体はストレスや疲労のサインを出している―年度替わりのストレス対策
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと 3~…
  3. 3
    野菜ジュースは飲んでも意味がない? 野菜ジュースでとれる栄養とは
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと …
  4. 4
    批判されても挫けない!『心が折れない』強いメンタルの作り方
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと …
  5. 5
    足がむくむ、足がダルい…女性に多い『下肢静脈瘤』かも? 原因と症状
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと …
  6. 6
    寝起きスッキリ! 朝すぐに起きられる人になる11個の方法
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと 早朝…
  7. 7 ストレスに強い人と弱い人の違い|ストレス耐性を高める6つの要素
    ストレスに強い人と弱い人の違い|ストレス耐性を高める6つの要素
    環境の変化にストレスを感じる人と感じない人がいる 日々、暖かくなって…
  8. 8 みぞおちの辺りが痛い 激しい痛みor鈍痛? 痛むのは真ん中・右・左?
    みぞおちの辺りの腹痛 激しい痛みor鈍痛? 痛むのは真ん中・右・左?
    お腹の上の部分、みぞおちあたりの痛み。胃痛? それとも、ほかの病気? …
  9. 9
    ヘルプマーク、ハートプラスマークなど、見えない障害を持つ人のためのマーク
    (編集・制作 gooヘルスケア) 外見からはわからない障害を抱え…
  10. 10 仕事や家事がしんどい、やる気がわかない…心が疲れたときの対処法
    仕事や家事がしんどい、やる気がわかない…心が疲れたときの対処法
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと …
  11. 11
    春の眠気を吹き飛ばす!眠くなった時に集中力を取り戻す5つの方法
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと ぽか…
  12. 12 ポッコリお腹がへこむ!道具いらずのお腹ヤセ体操
    ポッコリお腹がへこむ!道具いらずのお腹ヤセ体操
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと 北海…
  13. 13
    怒りの対処法「アンガーマネジメント」で人間関係を円滑に
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと …
  14. 14 うまくいかない人間関係の原因は親への葛藤や感情にあるかも?
    うまくいかない人間関係の原因は親への葛藤や感情にあるかも?
    心理学用語―転移とは? 臨床心理学の用語に、『転移』という用…
  15. 15
    脳は疲れない? 酷使することで能力を高める方法5つ
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと …
  16. 16
    【医師が教える】夏まで90日!リバウンドなしダイエットのやり方
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと …
  17. 17
    ひとりぼっち…誰もわかってくれない…と感じたらー不安の応急手当
    【執筆】石野朝子カウンセラー 「こころのひとりぼっち感」を抱えて…
  18. 18
    ネガティブな考えにオサラバ、考え方のクセをつかみ改善する7つの方法
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと ネガ…
  19. 19 疲れをためない体になる! おすすめの新習慣7つ
    疲れをためない体になる! おすすめの新習慣7つ
    執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと …
  20. 20
    ペットとのスキンシップで感染症に!? 動物から人へうつる病気
    (編集・制作 (株)法研) (「ジャストヘルス」法研より) 感染に…

一覧