肌が荒れやすい春のスキンケアのコツ|シンプル&低刺激がポイント

肌の調子が不安定な春のスキンケアはシンプルに

春の肌は過敏になっている。やさしいスキンケアとUVカット対策で乗り切ろう!

春は肌の状態が安定しない「ゆらぎの季節」

 冬ごもりから一転、活動的になる春。春は出会いの季節、スタートの季節、なんていうとウキウキ気分に聞こえるけれど、実際には冬眠から目覚めた熊よろしく、お天気や気温の変化の様子をうかがいながら、体温が、毛穴が、自律神経が調整を始めたところで、全体的にボーッとしている季節なのです。

 東洋医学でも、陽気が上がる(臓器の働きや生命エネルギーが高まる)春は心身のバランスがとりにくくなり、めまいや、イライラ、目の充血、体に力が入らないなどの不調を感じる季節といわれています。
 さらに、花粉飛散量はピークを過ぎたとはいえ、花粉症の人にとってはまだまだ辛い季節。私などまだ花粉症という言葉がない30数年前からひどい花粉症で、晴れやかな春など満喫した記憶がない。くしゃみ、鼻水、涙で肌はかゆかゆ。鼻をかめばティッシュ・ペーパーで肌荒れする。私がいちばんブスなのは春だと断言してもいいくらい。

 まあ、私のことはさておき、ほこりっぽく、雑菌の繁殖が活発になりだす春先っていうのは、誰でも肌の状態が安定しない「ゆらぎの季節」。いつもより過敏になっていると思って正解。愛用の化粧品が急に合わなくなることも、春に多いのです。

春のお手入れはシンプル、低刺激で

 では肌に何がおこっているのか。まず気温の上昇で代謝がよくなり、毛穴が開き、汗や皮脂が出る。肌表面がベタつくと、そこにほこりや雑菌が着く。しかし冬のなごりから肌表面はまだ乾燥で荒れていて、バリア機能が不完全なため、雑菌などが侵入しやすい。その侵入者を攻撃しようと闘いがおこり、微炎症をおこして過敏になる。するといつもなら大丈夫な化粧品の成分まで刺激に感じてチクチクする、といった感じ。

 そんな春のお手入れは、シンプル・イズ・ベスト! まず大切なことは、外出から帰ったら洗顔し、肌表面のほこりや汗、皮脂をさっと流してしまうことが肝心。そして低刺激のスキンケアで、肌をホッとさせてあげましょう。
 この時期に角質をはがすピーリングや、たくさんの美容成分が濃縮された美容液、クリームなど、ガツン系のお手入れは、肌が拒否反応を示しがちです。

オイルと低刺激性の日焼け止めクリームで過敏になった肌を守る

 春先は微炎症をおこして熱がこもりやすいので、洗顔後は低刺激性の化粧水でローションパックをしたり、パッティングで熱を取ってあげるのもおすすめ。しかし、化粧水もしみる、という人もなかにはいるはず。かゆみ成分の多くは水溶性なので、この時期は化粧水でもむずがゆくなることがあるのです。

 そんなときはオイルの出番。実は荒れた肌にはオイルがいちばん低刺激。化粧品用のスクワランでもオリーブ油でも、馬油(バーユ)でも椿油でもワセリンでもいい、洗顔後、肌にオイルを伸ばしましょう。するとオイルが肌表面に膜をはり、肌内部の水分の蒸散を止め、外部からの刺激をシャットアウトする。つまり、オイルは絆創膏(ばんそうこう)のような役割をしてくれるわけです。
 オイルのみで肌の状態が整うのを待ったあとは、いつものお手入れに戻って大丈夫。

 もうひとつ、大切なこと。過敏になった春の肌は紫外線を浴びるとそのダメージもふだんより甚大で、炎症をおこします。過敏なときこそ日焼け止めで紫外線の侵入を防がねば。敏感肌ブランドには、必ずといっていいほど、低刺激性の日焼け止めクリームがあるので、それを探しておくのも得策。

 春は、守りの季節。シンプルなお手入れで夏に備えてくださいね。

(編集・制作 (株)法研)

【執筆】
山崎 多賀子さん


美容ジャーナリスト
化粧品メーカー、女性誌の編集者を経てフリーに。スキンケアからメイク、健康・メンタル美容まで幅広いジャンルで取材を続ける。著書に自らの乳がん体験談や乳がん患者に役立つ情報をまとめた『「キレイに治す乳がん」宣言!』(光文社)、人気連載をまとめた『山崎多賀子の極楽ビューティ体験記』(扶桑社)がある。NPO法人キャンサーリボンズ理事。NPO法人キャンサーネットジャパン認定乳がん体験者コーディネーター。

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