老化物質が体に溜まると老ける-大豆サポニンBが老化物質を除去?

アンチエイジングへの新しいアプローチ「除去力」に注目!

老化物質を捨てる除去力は加齢とともに低下。大豆サポニンBが老化物質の除去をサポート

老化の原因の一つは、体にたまった老化物質

 ある程度年齢を重ねた女性なら、老化を防ぎ若返りを促すアンチエイジングに関心を持っていることでしょう。

 老化とは、年齢とともに体に備わったさまざまな機能が低下することといえます。この機能低下の原因の一つと考えられているのが、体内にたまった老化物質です。ここで言う老化物質とは、たんぱく質や脂質、DNAなど体を構成する主な物質が、活性酸素などによってダメージを受け、異常化して蓄積したもの。活性酸素は、紫外線や放射線、排気ガス、化学薬品、食品添加物や残留農薬、喫煙、大量飲酒、ストレスなどで発生することが知られています。

 老化物質を発生させないためには、食事や生活習慣の見直し、抗酸化ビタミンの摂取などにより、活性酸素によるダメージを防ぐのが効果的です。これまでアンチエイジングといえば、この「抗酸化」の考え方が主流でした。
 一方、体にはもともと老化物質を体の外に捨てる力(除去力)が備わっていて、若いころは老化物質が発生してもすぐに分解・排出されます。しかし加齢とともに、除去力は徐々に低下します。

除去力を高めることもアンチエイジングにとって有効

 若いときは体にあまり老化物質はたまっていませんが、加齢や生活習慣の乱れなどによって、老化物質は徐々にたまっていきます。ファンケル総合研究所の山口宏二副所長は、「それは、まるでサビが体にたまるようなイメージです」と解説。
 そして「これまでは、抗酸化成分によるアプローチによって、活性酸素のダメージを防いで老化物質を作らせない、ためないということが重要視されてきました。しかし現代人にとって体のサビを完全に防ぐことは不可能です。それならば、たまった老化物質を捨てる除去力を高めることもアンチエイジングにとって有効ではないかと考えました」といいます。

 老化物質の中でも特に問題と考えられるのは、「たんぱく質の老化」です。たんぱく質は細胞の主要な構成成分であり、肌や髪、筋肉、内臓などはもちろん、骨も、酵素も主にたんぱく質からできています。
 これら体の重要な機能を担っているたんぱく質が老化すると、その機能が低下し、老化や病気につながるのではないかと考えられています。たとえば肌に老化物質がたまればたるみやくすみ、しわなどの原因になり、老けて見えるでしょう。病気との関係では、動脈硬化や糖尿病、白内障、アルツハイマー病、パーキンソン病などの患者さんは、血液や臓器、器官などに蓄積する老化物質が健康な人に比べて多いという報告もあります。

老化物質の除去をサポートする大豆サポニンB

 山口副所長らは、なんとかたんぱく質の老化により蓄積する老化物質を除去できないか、あるいは蓄積を防げないかと考えました。そして、大豆にわずかに含まれる成分「大豆サポニンB」に、たまった老化物質の分解・除去をサポートする可能性があることを発見しました。

 体に備わった除去力を担うシステムの一つに、老化物質の分解酵素(プロテアソーム)があります。大豆サポニンBがこのプロテアソームを活性化させること、経口摂取によりシワの改善効果があることなどが実験により確認されています。

 大豆サポニンBは大豆にわずか0.1%しか含まれていませんが、普段の食事では豆腐や納豆、豆乳などの大豆製品からとることができます。有効量と考えられる1日50mgを摂取するためには、豆腐なら約1丁、納豆なら約1.5パック、みそ汁なら約14杯が必要です。普段から大豆製品をよく食べる方なら、これらの食品を組み合わせてとれば、何とかクリアできそうにも思えますが、毎日食べ続けるのはなかなか難しいものです。そのような場合は、大豆サポニンBを配合したサプリメントでとるのもよいでしょう。

 これからのアンチエイジングは、老化物質を作らせない「予防」に、老化物質の「除去」という新しいアプローチを加えた2本立てで取り組むことをおすすめします。

(編集・制作 (株)法研)

【取材協力】
山口 宏二先生


ファンケル総合研究所副所長
横浜市立大学客員教授、金城学院大学客員教授
ファンケル総合研究所にて機能性食品の研究・開発に携わる。農学博士、獣医師。金城学院大学薬学部ではサプリメント開発に関する教育、横浜市立大学では分子細胞生物学客員教授として翻訳後修飾プロテオミクス医療研究拠点の形成に参画している。サプリメントアドバイザー認定機構の認定教育委員も務める。主な著書(分筆)に、『ヘルスフード科学概論』(成山堂書店)、『サプリメント健康バイブル』(小学館)など。

その他のヘルシーウーマンコラム

この記事を見ているひとはこんな記事も見ています

ゴボウ茶サポニンとイヌリンがダイエットに効く

大豆製品
ごぼうには「サポニン」という成分が含まれています。これは、
ポリフェノールの一種ですから、活性酸素を阻害する「抗酸化」作用があり、細胞を若返らせてくれます。サポニンは、余分な脂質やコレステロールを分解して排泄してくれる働きが... 続きを読む

大根ダイエットコラム  発ガン物質を解毒する、大根おろしは優れもの!

みずほ先生コラム
旬!の野菜、カラダにちょっとイイ話 奈良時代に中国から渡来し、『日本書紀』には「於朋花(おほね)」と記されて登場、江戸時代には飢饉対策食料として奨励された野菜です。春の七草では「スズシロ」と呼ばれ、七... 続きを読む

高ファイトケミカル食材 大豆→イソフラボン、サポニン

いつでも女性のオールマイティ 大豆→イソフラボン、レシチン、サポニン 大豆は、良質のタンパク質、ビタミンB1やカルシウム、鉄分などが含まれる健康野菜ですが、最近ではフラボノイドの一種である「イ... 続きを読む

ダイエットにどうしてたんぱく質が必要?

たんぱく質が不足するとダイエットは失敗する! かつては「たんぱく質を多く摂ると太る」と敬遠されがちだった肉や魚、乳製品などですが、ここ数年は「たんぱく質をきちんと摂らないと、きれいにやせない」ということが分かり、にわかに脚光を... 続きを読む

肌トラブルを未然にガード!皮膚吸収されやすい4つの物質はコレ

皮膚には、一見表面からではわからないような働きがたくさん存在します。それは体の体温を調節してくれる働きや、痛みを感じたり熱さを感じたりと身の危険を防ぐサインなどを感知する作用もあるんですよね。しかしその中でもあまり知られていないのが「吸... 続きを読む

大豆ダイエットは食事と運動のバランスが大切

大豆
大豆には豊富な栄養素が含まれているので、体重を落とすための効果も持ち合わせています。このダイエット方法は大豆を利用した食事を食べることで、代謝効率を上昇させる効果があります。ただ運動をしない場合は体重が減少して行かないので、基本的... 続きを読む

抗酸化+抗糖化で本気のアンチエイジング!

肌が酸化する原因は?
肌が酸化するのは、主に活性酸素が原因です。


活性酸素は脳や心臓、血管、目、関節など、体のあらゆる器官や細胞にダメージを与え、老化を早めたり、病気の引き金になったりするのです。
お肌の大敵・活性酸素を減ら... 続きを読む

やせるためには欠かせない!たんぱく質ダイエットレシピ

「ダイエットするなら食事の量を減らすのが一番!」「ダイエットするならお肉や魚は厳禁!」なんて言っている人、いませんか?
以前はダイエットの敵として扱われてきたたんぱく質ですが、最近の研究では必要量を摂... 続きを読む

お肌の老化をすすめる活性酸素を減らす-抗酸化物質の上手なとり方

鏡に向かったとき、「あら、こんなところにシミが…」とか「いつの間にシワができちゃったのかしら?」とドキッとしたり、暗い気持ちになったりすることはありませんか?
仕事が忙しいとか睡眠不足が続いているというわけでもないのに、お肌にハリがなくな... 続きを読む

発芽玄米には内臓の汚れを拭い去り脂肪とコレステロールを流す新発見物質があった

内臓の汚れを拭い去り脂肪とコレステロールを流す新発見物質が発芽玄米に含まれていた ●解説してくれる人 東京大学名誉教授・医学博士/石川隆俊 ●先生のプロフィール ナシ 脂質代謝を高めて肥満を... 続きを読む