花粉症対策はシーズン到来前に! これだけはしたい6つのセルフケア

自分の症状のタイプを知って、花粉症対策をスタート

花粉に接触しないためケアを万全に。診断法と治療法を知って、自分に合った花粉症対策をたてましょう。

日本では5~6人に一人は花粉症

 昨年、スギの花粉飛散量は観測史上もっとも多く、そのため花粉症デビューしてしまった人もたくさんいるようです。また、まだ花粉症になっていないという潜在的な花粉症の人でも、スギ花粉への抗体をもっている人が多いといわれ、油断大敵です。一度、症状が出てしまうと、弱った粘膜から花粉が入り込みやすくなり、さらに症状は悪化します。

花粉症の診断(アレルゲンチェック)

 花粉症では特有の治療法があるため、受診時には、本当に花粉症なのかを調べることが重要になります。

 診断方法にはいくつかの種類がありますが、ここでは、皮膚テストと血液検査の2つを紹介します。

皮膚テスト
 皮膚テストには、プリックテストと皮内反応の2つの検査があります。アレルギーの原因と考えられるたんぱく質のエキス(アレルゲン)を皮膚にのせ、先端のあまりとがっていない針で皮膚に小さな傷をつけ、その反応を見るのがプリックテスト。疑いのある物質を少量皮膚に注射し、15分~20分後にアレルギー反応が出るかどうかを見る検査が皮内反応です。

 この検査の大きなメリットは、安価で、その場ですぐに結果が出るところです。

血液検査
 スギ花粉、ほこり、かび、動物などの原因を疑う物質に対するIgEというたんぱく質を測って、アレルギーの原因物質を明らかにする検査。この検査には、皮膚検査のように検査した部分の痛みやかゆみが出ることがないというメリットがありますが、検査費用が高いという問題があります。

 いずれの検査も偽陽性、偽陰性があり、病歴診察での診断が最も重要です。

花粉症のさまざまな治療法

 花粉症の治療には多くのものがあり、民間療法もさまざまです。病気のこと、治療のことを含めて、医師とよく相談しながら治療を始めましょう。

 ここでは、主に鼻の症状に対し、医療機関で行っているものを紹介します。

抗ヒスタミン
 かぜ薬の鼻水止めとして使われるのみ薬。比較的副作用のおこる率が高く、そのなかで最も大きな副作用は眠気です。症状が軽く、のんでも眠気が出にくい人にとっては治療薬のひとつの選択肢です。

副腎皮質ホルモン(ステロイド)
 投与の方法は、点鼻薬、のみ薬、注射薬の3つがあります。点鼻薬については多くの研究があり、有効性が最もよく確かめられています。副作用も軽いものが多く、小児の身長の伸びに対する影響が問題にされますが、一時期の投与であればほとんど問題にはなりません。

 副腎皮質ホルモンを長期にわたって投与すると、高血圧、糖尿病、白内障、緑内障、体重増加、筋力低下、大腿骨頭の壊死などさまざまな副作用の可能性が高くなります。しかし10日以内の短期の投与では、それらの副作用の危険は低く、かぜに使う非ステロイド系解熱鎮痛薬とそれほど変わりません。注射の場合は効果が2週間以上持続するタイプの薬がよく使われるため問題がありますが、のみ薬を1週間という使い方であれば、十分選択肢に加えることができる治療法です。

減感作療法
 アレルギーそのものを根本から治す治療法。アレルギー症状を引きおこす原因となる物質(スギ花粉症の場合はスギ花粉)を、少量から徐々に量を増やして皮下に定期的に注射します。すると、その物質に対する患者さんの抵抗力が次第に増していき、アレルギー反応がなくなっていきます。

 この治療法は、注射部位のかゆみ、全身のじんましん、まれにおこるショックなどの副作用があるということと、数年にわたって継続する必要があるため、時間がかかるということが大きなネックといえます。

日常でのセルフケア

 花粉症対策でもっとも重要なポイントは花粉がからだに入ってこないようにすることです。そのために外出の際には花粉症用のマスクと眼鏡をかけたり、屋内に入るときには服やかばんについた花粉を払い落とすなどセルフケアを怠らないようにすることが大切です。

(「へるすあっぷ21」、法研より)

【取材協力】
名郷直樹氏


社団法人地域医療新興協会/横須賀市立うわまち病院臨床研修センター長/市立伊東市民病院臨床研修センター長/東京北社会保険病院研修センター長

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