こんな症状があったら5月病かも? ストレスと上手く付き合う6か条

油断は禁物。長引くと社会生活に支障をきたすことも

ストレスと上手につき合い、SOSサインをキャッチして早めに対処。ストレスに負けない知恵を身につけて

5月病ってなに?

 4月は進学、就職、配置転換などで環境が大きく変わる季節。新しい環境にうまく適応できず、あるいは適応しようと頑張りすぎて、5月の連休を過ぎたあたりからうつ的な状態になることを5月病といっています。5月病とは正式な病名ではなく俗称。もともとは、厳しい受験戦争を勝ち抜いて大学に入学した学生に、まとまった休みをきっかけに急激に気力を失う人が多くみられることから名前がついたものです。

 環境が変わると、新しい生活に慣れるために肉体的にも精神的にも疲れるもの、それは大きなストレスとなって心身にのしかかります。5月病は通常一過性ですが、ストレスをためたまま引きずってしまうと、登校拒否や出社拒否、うつ病など心の病の引き金になってしまうこともありますから、そうならないための予防が大切です。

心と体が発するSOSサインに気づこう

 5月病に限らず、ストレスがたまってくると、心身は適応能力の限界を超え、心や体になんらかの変調や症状が現れてきます。これは、心と体がSOSのサインを発しているのです。しかし、どれも特別な症状ではないため見逃してしまいがち。特に自分では気がつかないこともあるため、家族や職場の仲間など、まわりの人が気づいてあげることが必要。次のような症状があったら注意しましょう。

<具体的な症状>
 精神面:やる気が出ない、何をするのもおっくう、なんとなく気持ちが落ち込んでいる、イライラする、興味や関心がわいてこない、不安や焦燥感があるなど

 身体的:よく眠れない、途中で目が覚める、朝起きられない、いくら寝ても疲れがとれない、食欲がない、頭痛や腹痛がするなど

 行動面:お酒やタバコの量が増える、つい食べすぎる、刺激物を好むようになるなど

 SOSに気づいたら早めの対処が必要。まず十分に休養をとって、体と心を休めること。適度に休息をとって、ときにはのんびりすごす、趣味の時間をとるなど、気分転換を図りましょう。自分一人で悩まず、誰かに相談したり、愚痴をこぼすだけでも気持ちが楽になることがあります。公共・民間のカウンセリング機関などで、電話相談に応じてくれるところもあります。気軽に相談できるので利用してみては。

ストレスと上手につき合う方法

 ストレスの多い現代社会で、完ぺきにストレスを避けるのは無理なこと。ならばストレスと上手につき合っていくしかありません。環境の変化は確かに大きなストレスとなりますが、ストレスの感じ方には個人差があります。きちょうめんな人、頑固で物事にとらわれやすい人、完ぺき主義者、相手に合わせて自分を抑えてしまう人ほど、ストレスを受けやすいといわれています。しかしそのような人でも、ストレスを自覚してペースダウンしたり、休息をとることを心がけていれば大事に至らずにすみます。
 次のようなことを心がけて、ストレスとうまくつき合っていきましょう。

●ストレスを前向きにとらえよう
 悪い面ばかりでなくよい面を考える、試練を自分が成長できるチャンスととらえる

●完ぺき主義は捨てよう
 うまくいかなくてもいい、失敗は成功のもとと考える

●自分を客観的に観察
 冷静に自分を見つめることも必要。自分のストレス状態をきちんと把握できれば、ストレスをため込む前に対処が可能

●できないことはできないと言おう
 無理に頑張らない、何もかも自分一人でやろうとしないで人に助けてもらう、時には逃げ出すことも必要

●愚痴をこぼそう
 いやなことを自分の中にためこまない。家族や仕事の仲間以外に、悩みを話せる友人がいると心強い

●自分に合ったストレス解消法を
 入浴、森林浴やガーデニング、ハイキング、ペットを飼う、旅行、スポーツ、音楽、趣味など

 環境の変化や性格だけでなく、不規則な生活もストレスをためる原因になります。睡眠不足、不規則な食事、運動不足など生活習慣の乱れは体内バランスをくずし、ストレスへの抵抗性を弱めるからです。まずは生活リズムを整え、ストレスに負けない体と心を作りましょう。

 また、ストレスを解消する工夫をしたり、カウンセリングを受けても症状が長引く場合や、症状が重くなるときには、精神科か心療内科を受診して専門医にみてもらうことが必要になります。

【監修】
菅野泰蔵先生


東京カウンセリングセンター所長
臨床心理士。ベストセラーとなった「こころの日曜日」(法研)ほか、著書多数。

その他のZoomヘルスケア

この記事を見ているひとはこんな記事も見ています

完璧主義は疲れる-働き者の女性が陥るスーパーウーマン症候群

仕事をもっている女性は多忙です。とりわけ家庭を持って、家事などを担当している人は、帰宅してからも、ホッとひと息というわけにはいきません。
あわただしく家に帰ると、食事の仕度が待っている。そして休日も掃除や洗濯などに追われ、のんびりくつ... 続きを読む

あなたの爪は健康ですか? われやすい・もろい爪はSOSのサイン

昔から「爪は健康のバロメーター」といわれてきました。それは、なぜなのでしょう。
爪は皮膚の角質層が変化したもので、ケラチンというタンパク質でできています。爪の色は血液の状態を反映し、健康な爪は薄いピンク色で、表面も触るとなめらかです。 ... 続きを読む

やせるテクニック:仲間をつくる

ダイエット仲間どうし、楽しいときもちょっぴりつらいときもお互いに支え合って
今まで何度もダイエットに挑戦してきたけれど、一人だとどうも挫折してしまう。そんな人はダイエット仲間を見つけるに限ります!
同じ目... 続きを読む

休み明けがだるい理由-体内時計のリズムを崩さない生活とは

年末年始は、皆様ゆっくりお休みを取れましたでしょうか。 お休みがあると、ついつい夜更かし朝寝坊をしてしまう方もおられるかと思います。しかし、休み明けはどうもだるい、といったご経験をされた方も多いのではないのでしょうか。これは、休みの間の生活... 続きを読む

「5月病」を回避するGW後半の過ごし方

5月病はゴールデンウィーク明けが要注意

新年度の4月に入学・入社した新人に、5月ごろになると現れる精神の不安定状態をいう語。
ごがつびょう【五月病】の意味 - 国語辞書 - goo辞書


日本においては、新年度の4月には入... 続きを読む

あなたはどっち派?ストレス解消で泣く?笑う?

笑ったり泣いたり、人間には多種多様な表情というものがあります。 しかし、ストレス解消のためには笑ったほうがよいのでしょうか?泣いたほうが良いのでしょうか?ポジティブになるべき?それとも反対?どちらの意見が多いのでしょうか? あなたはどっ... 続きを読む

「おまえ、かわいいな!」と心の中で思う彼女の行動ランキング

男性の服の裾をちょっと引っ張る 寝起きに猫のような手で目をこする 寒い日にセーターの袖に手を半分隠している 動物園などで子どものようにはしゃいでいる ... 続きを読む

冬の運動不足解消に温水プールがおすすめ-冬太りを予防しよう

通学も通勤も買い物も、電車やバス、車、自転車など何かの乗り物を利用していることが多いはずです。どんどん便利になっていく今の時代は、いくらでも楽ができてしまい、運動不足を自覚している人も少なくありません。
きっと多くの方が、「運動しなけれ... 続きを読む

下痢や便秘をくり返す過敏性腸症候群-原因はストレス、対策法は?

通勤途中で急な便意をもよおし、途中下車してトイレに駆け込む。外出先で腹痛に見舞われ、下痢をした。病院で検査を受けて腸に異常は見つからなかったものの、また起こるかもしれないと不安に駆られる――。
こんな症状をくり返すのが、「過敏性腸症候群... 続きを読む

こころを丈夫に保つ失敗学とは-よい失敗はちょっとした成功?

今回はこころを丈夫に保つコツについて「失敗」ということをテーマに考えることにします。失敗と言うと、試験でのこと、恋愛でのこと、人間関係のことなどいろいろなことが頭をよぎって苦しくなる人もいるかもしれません。過去に一度も失敗をしたことがない人... 続きを読む