体をこわさないお酒の飲み方とおつまみ選び-健康的な飲み方5つのコツ

自分の適量を守って楽しく!

低脂肪のつまみを食べながらゆっくり飲んで、週に2日は休肝日を。

適量はビールなら中ビン1本

 「酒は百薬の長」といわれるように、昔から適量の飲酒が健康によいことは知られています。なによりお酒を飲むと楽しい気分になって、コミュニケーションが進んだり、ストレスが解消されるなどプラス面がたくさんありますが、これはあくまで適量を守ったときの話。
 飲みすぎると悪酔いしたり、翌日は二日酔いで苦しむことに。また、適量を超える飲酒が習慣化すると、さまざまな病気の引き金となります。楽しいお酒にするために、上手なお酒の飲み方を知っておきましょう。

   ところで適量とはどれくらいの量をいうのでしょうか? 個人差はありますが、厚生労働省「健康日本21」によると、「普通に飲める男性」の1日当たりの適度な飲酒量は、ビールなら中びん1本、ワインならワイングラス2杯、日本酒なら1合、ウイスキーならダブル1杯が目安。女性なら、一般的に男性の6割程度が適量と考えられています。

   アルコールを飲むと胃や腸で吸収され、大部分が肝臓に運ばれて分解され、アセトアルデヒドという物質になります。顔を赤くしたり悪酔いや二日酔いを起こす元凶がこの物質で、いわゆるお酒の強さというのは、アセトアルデヒドを分解する酵素の分泌量で決まります。少し飲んでも顔が赤くなったり気分が悪くなる人は、分解酵素が少ない(お酒が弱い)人なので、無理に飲まないことが肝心です。

悪酔いを防ぐつまみはこれ

 悪酔いしないためには、量だけでなく飲み方にも注意が必要です。「一気飲み」や「駆けつけ3杯」は論外。1時間に分解できるアルコール量は、普通に飲める人でもビールならコップ1杯程度なので、いきなり3杯も飲んだら肝臓での分解が追いつきません。最悪の場合、急性アルコール中毒を起こし命にかかわることもあります。

   ほとんどつまみを食べずに飲む人がいますが、これも改めましょう。食べながら飲むことで胃腸の粘膜が保護され、アルコールの吸収が穏やかになるだけでなく、飲み方のペースを抑えることもできます。
 アルコールはエネルギー源にはなりますが、それ以外にとくに栄養はないので、飲むときはつまみが食事と考え、栄養バランスにも気を配りましょう。良質のたんぱく質、ビタミン・ミネラル、食物繊維が十分にとれるよう、豆腐などの大豆食品や魚、野菜、海藻などのメニューを選ぶとよいでしょう。良質のたんぱく質は肝臓の働きを助けてくれ、食物繊維はアルコールの吸収を抑えてくれるのでとくにおすすめです。

   お酒に合うからと脂っこいものや塩辛いものばかり食べていると、エネルギーや塩分のとりすぎに。また、つまみをたっぷり食べたうえにラーメンで締めくくるのは食べすぎです。習慣にしていると、肥満や脂肪肝の原因になるので注意しましょう。

健康的な飲み方のポイント  

 楽しいお酒も量がすぎれば害になります。アルコールの分解のほとんどは肝臓で行われるため、飲みすぎは肝臓にとって大きな負担となりますが、すい臓も深刻なダメージを受けます。連日のように大量に飲むと、アルコール性肝炎や脂肪肝、肝硬変、慢性すい炎を起こしたり、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高め、アルコール依存症になることも。また、強いお酒をストレートで飲むと胃腸に負担がかかり、胃かいようの原因になります。

   お酒を健康的に楽しむために、飲むなら次のことを守りましょう。

(1)適量を守ってマイペースで飲み、早めに切り上げよう
(2)週に2日はお酒を飲まない休肝日をつくり、定期健診を欠かさずに
(3)つまみは栄養バランスを考え、エネルギーオーバーにならないように
(4)強いお酒はそのまま飲まず、氷や水で薄めて
(5)飲んだあとには水分補給を忘れずに

(「ジャストヘルス」法研より)

【監修】
西崎泰弘先生


東海大学医学部准教授
同大付属東京病院副院長・消化器肝臓センター長
1986年東海大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部大学院、UCLAリサーチフェローを経て、1997年東海大学医学部講師、2004年より現職。専門は消化器肝臓病学、予防医学(抗加齢医学、総合健診、産業保健)。日本肝臓学会専門医・指導医、日本消化器病学会評議員・専門医・指導医、日本アルコール医学生物医学会員。

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